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試合から1ヶ月とONE上海大会と平田樹さん頑張ってねって話。

試合が終わって1ヶ月が経とうとしています。

試合後に連戦の反動が一気にきていました。身体的なダメージよりも精神的な消耗が激しく、沼の中で過ごすような、出口はあるはずなのに出口がない生活をしていました。メンタルが落ちる期間はあるのだけれども、思い返せる範囲では上位に来る期間だと思います。もっとひどい期間があっても。時間が経過してれば忘れるし、時間が軽くしてくれるから。

試合後に声をかけてくれた方々ありがとう。
敗戦後でも変わらずに仕事をくれたり、変わらずに接してくれた方々ありがとう。
練習場で変わらず練習してくれた方々ありがとう。

おかげで今は元気に前が見えています。
練習しているとき。仕事しているとき。原稿書いているとき。幸せです。
人と会ってメシを食うのも仕事だし、遊びに分離されることも仕事だと認識しています。繋がりとか、仲間とか、ファミリーとか。若い時はクソだと思っていたけれども、今は大切なもので、日々コツコツと積み上げていきます。改めて自分が凡人で、コツコツやらねば抜かれる以前に勝負に立てないことがわかってきました。

明日はONE上海大会が開催されます。
日本の格闘技ファン的にはベラトールのニューヨーク大会が大きなニュースだとは思うのだけれども、どちらかの話ではなく、両方見たらいいし、同日に二つもビックマッチがあるなんていい時代じゃないかと、振り返るとと暗黒期とされる時代をど真ん中で生きてきた僕は思うんですよね。

上海大会の僕的な注目は格闘代理戦争でご一緒させてもらった平田樹選手です。

平田選手を語る前に格闘代理戦争の思い入れを語ることになります。
私事になってしまいますが、格闘代理戦争を作っていた昨年の3月は青木真也のプライベートは粉々だった時期でして、熱狂、熱中するものがないと自分を保つことができなかった時期です。格闘技、仕事に全精力を傾けたし、リアリティ番組で愛情をわかりやすく注ぐことができる番組だからこそ、気迫が他の出演者とは違ったと思っています。この番組は僕が自分を保つために必死に取り組んだ側面があって、この番組がなければ僕はどうなっていたかわからないのだと思ってるから、関係者には感謝しております。

サードシーズンで優勝した平田樹選手は素質は疑いようもなく、ここからの格闘技人生が本当に楽しみな選手です。

僕は勝手にここから10年の日本の格闘技シーンを背負っていく選手だと思っているし、20歳の彼女には酷かもしれないけれども、その責任を背負ってキャリアを作っていってほしいと思っています。名前もあげてほしいし、お金も得てほしいし、その代償として誰もが背負いたくない責任や重圧を背負わせてしまうことになるのだろうけど、あなたならばできると思っています。

テレビ番組でデビューのチャンスを得て、海外でデビューをする。
今の日本格闘技の時世にはマッチしているとは思うし、格闘技の枠を出ても海外市場に活躍を求めるのは当たり前の話だとは思ういます。ただ、盲目的に海外でデビューしたり、海外に活躍の場を求めていくのが正解なのかといえば、僕は必ずしもそうだと思わないし、世界で戦いたいと口にする人間の薄っぺらさは痛々しく感じるくらいです。世界ってなんだよ。

今どのようなことが起こっているかを僕なりの視点で説明しようと思います。

まずは正解の形がないです。目指す目的、目指す場所が多様化しています。そこまでの道も多種多様になっています。国内から積み上げてもいいし、海外でキャリアをスタートさせてもいいし、テレビ番組を使ってもいいのです。

最終目標が個々で違うからこそ、やり方も違うし、考えて自分の形を得ればいいのだと思っています。

僕は自分が好きな格闘技をして、普通に働く仕事はできないから極力働かないようにして、自分の好きな文章を書いたり、プロでって巣をしたり、話したりを仕事にできたらいいなと思ってやっています。収入的にいえば、生涯賃金として普通のサラリーマン以上は、「文句を言われない身だしなみ」としては稼いでおきたいけれども、基本は飯が食えればいいやってスタンスでやっています。夏休みの宿題を早くやっちゃいたいタイプなんで、昔は銭ゲバに見えたかもしれないんですが、保証のある仕事ではないので仕方がないではないですか。

秋山選手もセカンドシーズンのユンチャンミン選手も明日の大会には出場します。
格闘代理戦争って記号でつながっているだけなのだとも思うけれど、それだけで十分だし、武運を祈ります。abemaTVの放送の解説席から愛を送ります。悔いなきように思いっきりね。

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