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秋山翔吾の希望額は誰くらい?

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おはようございます!こんにちわ!こんばんわ!(大声) 

掲題の通り、本noteでは秋山翔吾のMLB挑戦について考えてみます。

海外FA行使でMLB挑戦を表明した秋山翔吾。メディアにより要求額が「3年1500万ドル(約16億2900万円)前後の契約」と報じられました。

これって具体的には誰くらいで、その選手たちはどの程度の成績なのだろうと思った事をきっかけに、彼の成績予想に理想形まで、色々語っちゃってます。

前提

現地報道を見ると、秋山はセンターを守れ打率と出塁率が両立できるリードオフマンとして売り込んでいるようです。

そのため年俸としての比較対象はセンターとして認識されている選手に絞り込みます。また、契約中orFA等は考慮していません。成績と年俸で秋山が求められる水準を感じ取る事を目的とするためです。

参照サイト

ここでセンターを選択し参照しました。控え選手やサブポジ属性を含めるともっといるはずなのですが、センターの代表的な選手が載っているという事なのでしょう。

人選

3年1500万ドルなら単年$5Mですので、前後2-3Mまで広げて本人プラス8人をピックアップしました。

英語読み、年齢、単年のサラリー、2019年のスタッツ(守備指標のUZRとDRSはセンター限定)を掲載します。スタッツはBRFGから。張り切って写真も貼りましたので、好みの選手など見つかれば嬉しいです。

⓪秋山翔吾

Shogo Akiyama (31) $5,000,000
WAR 5.1
打率 .303
HR 20
OPS .864
UZR -3.8

①ジェイク・マリスニック

Jake Marisnick (28) $3,000,000
rWAR 1.2
打率 .233
HR 10
OPS .700
UZR 3.4
DRS 5

②マイケル・アンソニー・タイラー

Michael A. Taylor (28) $3,250,000
※2019は出場試合が少ないため2018のスタッツ
rWAR 0.9
打率 .227
HR 6
OPS .644
UZR 3.4
DRS 10

③レウリー・ガルシア

Leury Garcia (28) $4,000,000
rWAR 1.6
打率 .279
HR 8
OPS .688
UZR -1.5
DRS -6

④ケーテル・マルテ

Ketel Marte (26) $4,000,000
rWAR 6.9
打率 .329
HR 32
OPS .981
UZR 5.6
DRS 6

⑤エンリケ・ヘルナンデス

Enrique Hernandez (28) $5,500,000
rWAR 1.5
打率 .237
HR 17
OPS .715
UZR 2.7
DRS 4

⑥マックス・ケプラー

Max Kepler (26) $6,250,000
rWAR 4.0
打率 .252
HR 36
OPS .855
UZR 2.8
DRS 3

⑦オデュベル・ヘレーラ

Odubel Herrera (27) $7,350,000
※2019は出場試合が少ないため2018のスタッツ
rWAR 0.2
打率 .255
HR 22
OPS .730
UZR -7.9
DRS -9

⑧エンダー・インシアーテ

Ender Inciarte (29) $7,700,000
※2019は出場試合が少ないため2018のスタッツ
rWAR 3.4
打率 .265
HR 10
OPS .705
UZR 7.2
DRS 17

結論

秋山の成績を考えた場合に、"希望"年俸は至極妥当だと考えます。ここから値踏みされる可能性を考えたら高めに設定するのがベターでしょう。

また年棒ラインで考えた場合、打撃に関してはケーテル・マルテとマックス・ケプラー以外には勝っていますし、守備も思いの外マイナス指標の選手も目立つため、打撃成績次第では、WARで見た場合にこのラインのセンターフィールダーとしての水準を満たす事が出来そうです。

最大の問題は年齢でしょう。

市場分析

見ての通り他の選手は全て20代中後半で、今もしくはこれからピークを迎えるのに対し、秋山は年齢でピークは過ぎていると判断される可能性があります。

ただでさえ昨今の補強市場は、30歳以上の選手への風当たりが強く、開幕前後にマイナー契約まで買い叩かれる高齢外野手は少なくありません。

ただし他の現地報道では、今年のFA市場ではセンターの選手が不足しているとあり、これは明確な追い風となりそうです。

そうは言っても各球団、外野のプロスペクトに困っているところは多くなく、ただでさえ外野はコンバートやドラフトで調達も容易なポジションです。

つまり、、、

ロールモデル

秋山の年齢を加味した時に形成すべきキャリアプランは、将来的なセンター以外の外野ポジション属性となりそうです。

要するに球団も、三年契約を望む彼に、32-4歳までセンターのレギュラーを渡し続ける想定を持っているとは考えにくく、レギュラー期間は長くて一年、後は若手の台頭に応じてフレキシブルに外野を渡り歩く想定ではないかと考えます。

近年では青木宣親がロールモデルとなるでしょう。ポスティングする年齢もあまり変わりません。

彼も日本ではセンターを守るバットマンとして鳴らしたものの、MLB移籍後すぐに両翼の守備に就いており、結果的にMLBキャリア全体で以下のイニング配分となり、センターを守る機会は極端に減りました。

ライト 3440
レフト 2031
センター 262

彼の在籍期間は2012-2017と比較的近年ですが、ここ数年でのトレンドの変化、レベルの向上は凄まじいため、既に守備指標がマイナスで31歳の秋山も、センターを出来る事は強みだが実際には他のポジションを守りながらオフェンスで貢献する想定が必要ではないかと考えます。

最後に参考まで、青木宣親31歳の成績を貼ります。

個人的に彼の成績は、秋山に求められる丁度良いものではと考えています。

MLBでの最高年棒も 5,500,000USD と近いですし、青木のように様々な球団のニーズを満たす選手になるかもしれませんね。

青木宣親 31歳

Nori Aoki (31) $2,000,000
rWAR 2.9
打率 .286
HR 8
OPS .726
UZR (CF -2.0 RF 9.0)
DRS (CF -2 RF 10)

いかがでしょう。あの青木がここまで成績を落としたと考えると、秋山の成績を予想する上で実に現実的な数字ではないでしょうか。

これは2013年ですが、更に今は投手のレベルも上がっています。

こう書くと「秋山に契約提示あるの?」と感じるかもしれませんが、私は前述のように外野をすべてこなせれば、脚と打が水準以上ある秋山はどこかに必ず需要があると考えます。

実際一部の現地報道でも、試合に出続けられるタフさを評価するようなコメントも見受けられましたし、年齢や成績以外の部分も評価されているようですから、彼の実績と希望額のスタートラインを考えても、確実に契約へ進んでいると捉えていいのではないでしょうか。

補強市場の関係者が集うウィンターミーティングは 12/5 とまだ先ですし、今後どうなるか分かりませんが、これまで埼玉西武ライオンズに多大なる貢献した彼に、良いMLBライフが待っている事を心からお祈りし、noteの締めと代えさせていただきます。

全てを超えろ秋山翔吾👍👍

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