あーさ

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あーさ

Twitterとnoteでマイペースに発信中。裏話のエッセイや、短い物語を綴ります。読書と写真が好きです。

最近の記事

【エッセイ】 ハロウィンを好きになった

こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、秋の夜長の独り言…、エッセイです。 はじめに、質問です。 あなたはだぁれ? 私はだぁれ? ------------------------------------------ ハロウィンが好きになったのは、25歳を過ぎた頃だったと思う。 昔は、嫌いなイベントの筆頭だった。ホラー映画やお化け屋敷は、今でも苦手だ。では、何故だろう? ハロウィンを好きになった理由を考えてみた。 ---

    • 【書評+α】 結局、交渉って…?

      こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 最近は、"交渉" について読書をしてみました。 はじめに生きていく上で、利害関係の調整は避けられませんよね。 あなたは、交渉が得意ですか? ------------------------------------- 「明日10時までに、仕上げて」 ある日の夕方、上司の指示に耳を疑いました。 (こんな機械、本でしか見たことない…。あと18時間でどうしろと?) 上司が別部署から交換条件として受

      • 【書評+α】 愛について考えてみた

        こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、愛についての自論と書評です。 はじめに"愛"のつく言葉を挙げれば、キリがありません。慈愛、隣人愛、友愛、性愛、情愛…。 愛を考える際のアプローチも、さまざま。宗教、芸術、心理学、人類学、科学、哲学など…。 今回、"愛" そのものを、自分なりに定義してみようと思いました。 愛とは、相手の幸福を願い、そのために行動する、あるいは見守る決意。 雨が大地を潤すように、適宜、形を変えて循環するも

        • 空旅的マネジメント考(書評+α)

          こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 今月は、書評3つと、そこから導いた自論です。 あなたは、"人を育てた" ことがありますか? そして、"人を育てる" 上で、壁にぶつかったことがありますか? 家庭、学校、職場…。誰もがきっと一度は通る関門ではないでしょうか。 はじめに私事ですが、職場で優秀な新人さんとペアになりました。理解力も遂行能力も高くて、通常3ヵ月で習得できない技術を、1週間で仕上げてきました…! 性格に難ありかと思いきや

        【エッセイ】 ハロウィンを好きになった

          【短編小説】 赤月記

          夏も近づいてきた、ある日のお伽話です。 起 ぼくは白い月が嫌いだ。 心の汚さが、浮き彫りになる気がするから。 赤い月を見ると、落ち着く。 やり場のない気持ちを、闇に隠してくれるから。 だから、赤い月の夜は、一人で空を眺める。 そっと家を抜け出して、この山に来るんだ。 卵のような白い月を見ると、吐き気がする。 あれは2年前、小学校最後の春のことだった。 あいつとぼくは、ケンカ友だちだった。 お調子者で、いつもみんなを笑わせる人気者。 成績のいいぼくに臆せず、よく取っ組

          【短編小説】 赤月記

          『臨床とことば』を読んで

          こんにちは。あーさと申します。 働く人がやすらげる空間を探し続けています。 2020年5月の備忘録は、読書感想文です。 はじめに最近、声や語りに興味をもちまして、考えのよりどころを探していました。そんなとき、この『臨床とことば』という本に出会いました。 臨床心理学者の河合隼雄さんと、哲学者の鷲田清一さんの対話集です。大御所のお二人ですが、敬愛を込めて、あえて「さん」づけでお呼びしたいと思います。 豊富なご経験や知恵が、軽快な語り口で記された一冊です。読み進むにつれ、対話

          『臨床とことば』を読んで

          隔たりの春

          こんにちは。あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 4月分の備忘録は、自由詩の形式にしました。 麗らかな春に 霞がかかり 非日常へと 駆り立てられる 離れ 閉じ込め ヴェールをかけて 壁の高さに 拳を握る 息苦しくて 味気ない夜 疑心暗鬼と 走馬灯 迫る足音 気づかないまま 桜の花散り 瞳を閉じる 窓をあければ 陽が射し込んで 拳をひらけば 世界と繋がる 扉を探し 隔たりを越えよ いま 非日常と 行き交おう あーさ note → htt

          隔たりの春

          "そらはな" とは何か

          こんにちは。あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 3月分の備忘録です。 ◻️はじめになぜ私は、Twitterを始めたのか。 しかも、料亭の装いを纏った、 現実とかけ離れた匿名アカウントを。 15ヵ月経った今の想いを 書き残しておきます。 _ _ _ _ _ _ _ 結論から申し上げます。 そのアカウントは、私にとって 理想と現実の "統合の場" でした。 私のやり方は、すこし 独特かも知れないけれど… "統合" の必要性は、きっと

          "そらはな" とは何か

          赤と黒の狭間で

          あーさと申します。 働く人が安らげる空間を模索し続けています。 実体験と思考、2月分の備忘録エッセイです。 _ _ _ _ _ ハートマークとチョコレート 毎年2月になると、バレンタインデーの広告が目に染みる。赤いハートマークと、こげ茶色のチョコレート。型通りの組み合わせをそこかしこで見ると、何故だか、みぞおちの辺りが重くなる。 チョコレートが嫌いな訳でも、2月14日にほろ苦い思い出がある訳でもない。それならば、どうして、ハートとチョコレートに溢れた景色を、重苦しく感じる

          赤と黒の狭間で

          ウイスキーの伝言

          2020年に入って、4件のBarに行きました。 その体験の備忘録です。 メッセージは一つだけ。 体験をエッセンスに変えよう はい、以上です。 …だと味気ないので、続けますね(笑) よかったら、目次だけでもどうぞ。 はじめに例えば、1月のある金曜の仕事帰り 一人で初めてのBarに行くとします。 重い木製のドアをそっと開けてみる。 薄明かりはまるで、暖炉の色。 会話を邪魔しない音量のジャズ。 くぐもった煙草の香りが絡みつく。 コートを脱ぎ、カウンター席に座ると 全身

          ウイスキーの伝言

          内助の功の邂逅

          年の暮れに近づいた、ある日のおとぎ話です。 クリスマスのイルミネーションを 最後に一人で見たのは、いつだろうか。 揺れる灯りの波に、視界がぼやけていく。 気がつけば、いつも隣に千代子がいた。 いつしかそれが、当たり前になっていた。 来年の冬、僕は独りで ニューヨークの灯を眺めるのだろうか。 - - - - - - - - - - 「へっ…くしゅん!」 自分のくしゃみで我に返る。 こんな寒い中、僕は一体、何をしてるんだ。 ライトアップされた高知城が、 眼前で妖し

          内助の功の邂逅

          懐かしさの時限爆弾

          冬も深まってきたある日の、親子のお話です。 この話を書いた目的は、三つあります。 一つ目は、自己理解。 二つ目、ネット社会に疲れた人へ応援を込めて。 そして、三つ目は… この人の前では、"男らしさ" を意識してしまう。 ジェンダーレスが叫ばれる昨今の風潮にそぐわないと判っている。だが、『男だから男らしく』とかいったような単純な問題ではないのだ。性別や年齢に関係なく、自分の中の "父性" が呼び覚まされるのだろう。 母の横顔を盗み見ながら、そんな事を考えている。丸の内の商

          懐かしさの時限爆弾

          右手に悪戯を、左手に愛を

          冬も深まってきた、ある日のお伽話です。 10月の昼下がりは、温度と湿度が心地いい。 平日の遊園地は閑散としていて、僕は好きだ。 海峡が一望できる観覧車を目当てに 土日の夜は、カップルで賑わうが。 それにしても、遊園地に『横丁』とは。 変わったネーミングセンスだな。 名は、実体を表わす。 名が、実体を作り出していく。 自分の職場に言うのも妙だが、 ここの空気は、どこか歪んで渇いている。 「…おっと!」 風船の束を手離しそうになって 左手の猫のパペットを、強く握りし

          右手に悪戯を、左手に愛を

          一駅分の再起動

          『もっと器用に生きられたらいいのに』 と思う。 ふと気づくと、抜け殻のように茫然としていた。夜中の1時半になっていた。眠くはないけれど、正常な思考ではない。『ヘンに頭が冴えている』と言ったところか。 終電の時刻は過ぎたし、泊まる用意はない。タクシーを呼ぼうか? いや、一駅歩こう。 歩道をゆっくりと進み、料金割増のタクシーに追い抜かれる。信号は、歩行者専用ボタンを押しても赤色のままだ。さっきから、右の踵に痛みを感じる。こんなに歩くのなら、ハイヒールで来なければよかったな。

          一駅分の再起動

          蓮の花に寄せて

          蓮の花を観に、上野を訪れました。 例年の見頃は、7月中旬~8月中旬の9時頃です。 念願叶って、無事に拝見しました。 熱風に朦朧としつつ、思いを巡らせてみたので 写真と共に備忘録を記します。 上野恩賜公園の、不忍池(しのばずのいけ)。 仏教では、極楽には蓮の花が咲くと説かれます。 池の中に蓮華あり、大きさ車輪の如し (阿弥陀経) 蓮の花の特徴になぞらえた、"蓮華の五徳" も。 【蓮華の五徳(れんげのごとく)】 1 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく) 2 一茎一花の徳

          蓮の花に寄せて

          レンアイ論的・読書考

          あーさ(@a_sa4696)です。 Twitterで、料亭風アカウントを作っています。 noteでは裏話にお付き合いくださいませ。 あなたは、読書が好きですか? どんなジャンルの本を どのくらいの頻度で読みますか? あなたの読書生活を振り返りながら 読み進めてみてくださいね。 ---------------------------------------------- 数年ぶりに、恋愛小説を読みました。 平野啓一郎氏の、『マチネの終わりに』。 ネタバレは避けますが

          レンアイ論的・読書考