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これはドラマなのか?!第92回都市対抗野球決勝を振り返る

12日間走りきった都市対抗野球。

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毎年都市対抗が終わると、とてつもない喪失感があります。

学生時代の文化祭が終わったような気もち。。


文化祭って後夜祭でキャンプファイヤー囲んだり打ち上げ花火があったりして、その気持ちに終止符を打てるけど

都市対抗のこの高揚感からの喪失感は、
打ち上げ花火も上がらないので、終止符が打てません。



さて決勝戦を話すとします、
試合内容については書き出すと止まらないけど、しばしお付き合いください。


決勝は大津町代表・Honda熊本(1塁側)と東京都・東京ガス(3塁側)

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初回から東京ガスが3点先制し、小刻みに追加点を奪った東京ガスの圧勝か

と思われた展開も

9回表、2死からHonda熊本・丸山竜治選手の3ラン

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(丸山選手の本塁打に喜ぶHonda熊本ベンチ9回表)

東京ガスと最大5点の差が開いていたこのゲームもついに1点差に迫ったのです。


あと1アウトが遠い東京ガス、なおも走者一二塁の大ピンチ。


東京ガス・山口監督は何がなんでもマウンド上の宮谷投手のことを信じていたそうです。

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(背番号14東京ガス・宮谷投手)

全開Hondaで大盛り上がりの1塁側、イケイケ押せ押せムードがとてつもなくあって、

これは、大逆転劇があるかもしれないと、私も感じていました。


走者はヒットで出てるし、連打があって、これ以上繋がってしまったら主軸に回ってしまう…

9回2アウトから、いろいろな場面を想定していた野球ファンも多かったのでは…?


そして、打席にはこの決勝で本塁打を打っている2番中島準矢選手(筑波大の後輩)。

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もう一発出ればゲームを決定付けてしまう中、

中島選手を空振り三振に打ち取ってゲームセット。


宮谷投手を囲んで東京ガスナインがマウンド上に集まり、喜びを爆発させていた一方で、

三振に倒れた中島選手はしばらくうずくまっていました。


そんな中、ベンチから走って中島選手の元へ歩み寄ったのは

背番号1の長池城磨選手。


中島選手の背中をポンポンとさすっていました。


あそこの場面で出てこられるこの長池選手の思いやりってものは

私はすごいと思う。

他の選手はしばらくベンチで佇んでいたし
(そりゃあ優勝を目の前で逃してしまったのだからショックで動けないのは当然)


それでも中島選手に向かって走っていけたのは、長池選手が周りが見えてる証拠だよね。


このことについても中島選手と長池選手にお話聞きたいなあ。



そして東京ガスの皆さん、改めて優勝おめでとうございます。


3年ぶりの本戦出場で、しかも第一代表での出場。


「優勝以外ありえない」という中での本当の頂点。


心から祝福の言葉を送りたいです。


近年、都市対抗の本戦から遠ざかっていた東京ガス。

それでも実力のある選手が多いから、都市対抗には補強選手で呼ばれていて

やはり活躍していて。

でも「自チームでの都市対抗」って思いがとても強かったと思う。


だからこそ、今年久しぶりの出場が叶って、そのうえ黒獅子旗を手にできて


崖っぷちからの巻き返しの1年だったと思います。


キャプテンの小林選手、建部選手、地引選手をはじめとしたベテラン勢の涙に私も感涙しました。


20代半ば〜後半の選手たちも東京ガスの浮き沈みを経験しているけれども


30代を迎えたベテラン勢たちはとても大きなプレッシャーの中戦っていて

でも後輩たちの前では堂々としていなきゃいけないから

とても苦しかったと思います。


それが解き放たれた、そんな涙だったのかなって思いました。




都市対抗は、前年度黒獅子旗を手にしたチームが翌年1回戦敗退が続いています。


東京ガスにはぜひ、来年も頑張ってもらって連覇してほしい。


そんな風に思います。



都市対抗終了から1日経った今、色々と振り返ってみると大変良い大会だったなって思います(毎年言ってる)。


来年は夏。


また予選が始まる。


みなさん、頑張って下さい!来年の夏、東京ドームでお会いしましょう!



おわり。

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