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コーポレートブランディング#4「ステッカー付き名刺篇」

Neruの新井です。ようやくちゃんとした名刺を作りました。

もはや名刺なんて意味ない

そう、意味がない。もちろん必要ではあるのだが、挨拶のために儀式的に使われているだけで、SNS情報を交換したほうが遥かに手っ取り早い。
そこで名刺は無駄!と判断して、コストをかけない選択肢もあるのだが、せっかくデザイナーとして独立したのだから、逆に振り切ってコストをかけてでも、印象に残すツールとして仕上げることにした。

ロゴを広める

Neruのロゴは「ロゴを広める」というコンセプトのもと制作してある(詳しくはロゴデザイン篇を見てね)。実際ロゴをステッカーにして配ったところ、Macなどに貼ってくれる人が結構おり、配るのであれば名刺よりステッカーのほうが効果的だと感じていた。それであれば、「ステッカーと一体になった名刺」を作ればいいのでは?と思いついた。

ステッカー付き名刺

普通に考えれば名刺全体がステッカーになっていればよいのだが、それだと「剥がした際にロゴが見えなくなる」というデメリットがあった。

そこで名刺に切り込みとデボス加工をすることで、凹ませた部分にステッカーがはまるデザインを考えた。ステッカーを外したときのことも考え、エンボスでロゴが残るように設計した。

印刷する

デボスと切り込みを、ぴったり一致させるという難易度の高い印刷だったので、印刷会社はgraphさんに依頼した。ポイントはシールと厚紙をうまくフィットさせることができるかどうか。

初回校正。デボスで外枠を凹ませて、エンボスで文字を浮かせ、切込みをいれたのだが、シールをはめてみると、

浮いてる…。写真だと分かりにくいが、結構浮いてしまった。切り込みの形を変えてみたり、シールの厚みを検証してみたり、試行錯誤の末、

外枠の左上と右下部分にエンボスをもう一発ずついれた結果、浮くことがなくキレイにハマるようになった。エンボス2発とデボス、切込みをずれることなく仕上げていただいた技術に感激…。

完成

シール自体にも箔加工や背割れ加工を施して完成。結果…

台紙
エンボス×2
デボス
切り込み
両面1色

シール
箔押し
背割れ
フリーカット

という名刺とは思えない恐ろしい仕様に。かなりお金はかかったが、1人会社だからできること、ということで良しとしよう。

「デザイナーの名刺!」みたいな本に載りたいなぁ…。