モンクレールを修理した話
コートのチャックが破損したからネットで問い合わせをしてみたんだ。
あーあ。
普通のコートならそのままゴミ箱に入れるけど、これは破損した引き手さえ直せばまだまだ着られそう。
直してくれるかなぁ?とサイトから問い合わせをしてみた。
サイトから問い合わせするのには、偽物かどうかを見るためにタグの画像を何枚も添付しなければならなくてとても面倒くさかった。
偽物作ったりそれを買ったりする人はよくわからない。
偽物ならノーブランドのものを自分のセンスで組み合わせたほうが全然かっこいいと思う。
それでネットで問い合わせをしたら、実店舗にいくか宅配で送るかしてくれと言われたから百貨店へ行ってきた。
細くて背の高い店員さんに品物を拝見され、奥に持って行かれ、20分くらいで新しい金具がついた。
やったー、直った!
壊れたら謎のネットのリペア屋さんではなく、正規店に持ち込むのがいい。
そのためのお値段でもあると思う。
あと、直接持ち込みが1番手っ取り早い。
問い合わせとか多分いらない。
現物持って実店舗にGO
さて、
資本主義になって、百数十年経った。
産業革命がイギリスで起こってから機械によってたくさんのものが生産されるようになり、身の回りにモノが溢れた。
モノがない時代のモノは豊かさの指標だったけれど、モノが溢れる時代の指標は質になる。
だからある程度行き渡ったら、より良いものを求めるんだ。
そして気づいたことがある。
「良いものって高いと思っていたけど、じつはとても安い」
ということだ。
私は母子家庭で育ったから、制服代にすら困っていた。だから思春期以降に服なんてほぼ買ってもらったことはない。
親は「安い」を良いモノという認識をしていた。
安く買えたということはそれだけ自身の労働力を割かないから快楽物質が出るけれど、そのお得さの寿命は短い。
質のいいモノを買って、長く使うことこそが本当のお得さだ。
良いブランドは、長く愛用してもらうためにリペアをしてくれる。
資本主義的には消費しないから悪かもしれないけれど、地球の資源を無駄に使わないし、質の良いものは周りからも素敵と認識されるし、安くて新しいものを買う余計な労力を必要としない。
靴も、服も、上質なモノを長く愛用することは大切だと思う。
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