けテぶれ 実践記① 「手渡す」

子供たちの実態

今年度担任している子供たちは持ち上がりです。(クラス替えあり)
去年の自分のクラスでは2学期の後半からけテぶれを導入していました。他のクラスにも紹介しており、形としては実践をしていたことになります。
ちなみに「形としては」と書いたのは、学習方法として取り入れていただけであり、マインドの部分や考え方を指導できたわけではないということです
そんな中、今年度は4月の最初から漢字の学習を使ってけテぶれを子供達に手渡してみました。

子供たちの反応

去年から取り組んできており、言葉も知っていることから、割とすんなりと「ああ、あれね」という様な雰囲気で受け取っていたと思います。
具体的にはまずは学びの海の話をし、そして具体的なやり方を示しました。さらに実際に取り組んでみる時間を設けました。
ちなみに学年として、ノートに漢字を数回書く「ザ・漢字練習」は行うことになっているので、「漢字練習」と「漢字テスト勉強」と2段階に分けて学習を進めることにしました。

漢字練習でのけテぶれ

漢字練習でのけテぶれでは、
け:進出漢字の練習を何文字行うのか+今の自分の気持ちを書く
テ:学年として統一したやり方で練習する
ぶ:自分の練習を分析する
という「けテぶ」で行うことにしました。

子供達はけとぶの部分で何を書けば良いのか迷っている様に感じました。特に自分の気持ちや意気込みを書くところでは、とりあえず「頑張る」と書く子が大半で、しばらくその状態は続きました。
練習もやらされている感が強くあり、とりあえず指定された文字数や行数を埋めるという感じが子供達の中にあったように思います。

漢字テスト勉強でのけテぶれ

漢字テスト勉強でのけテぶれでは、
け:テスト勉強を行う範囲+意気込みを書く
テ:実際にテストしてみる→丸つけもする
ぶ:+、ー、→で分析する  
れ:→で書いた部分を練習する
という流れで行いました。

こちらの方が子供達は取り組みやすかった様に思います。しかしクラスを観察すると始めてすぐに2つの問題が現れました。

1つはテストをしっかりと行えないということです。せっかくテストをしても丸つけをしなかったり、間違っているのに丸にしてしまったりする子が3分の1ほどいました。そのような子たちにはノートにコメントを書いたり、全体で話をしたりて指導しました。

もう一つは練習についてです。そもそも分析までして「〇〇という字が書けないから練習する」と書いているのに、練習をしないで学習を終わりにしてしまっているという子がいました。また、練習もただ一行書いて、テストの時に同じ間違いをしている子という子もいました。

このような子達を見ているとつくづく「漢字」については学習させてきたが、「学び方」については学習させてこなかったのだなと感じます。
また、ただ形だけ「けテぶれ」を導入しても子供達は有効に使うことができないこともわかったため、丁寧にフィードバックをしながら、より良い学習ができるようにしていきたいと思います。

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