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③『釘崎 野薔薇』を『尾行』してみた【呪術廻戦 二次創作】

~②のつづき~


~渋谷東急ハンズ~


釘崎『ほらっ!こっち!早くしてよねっ!』

虎杖『はいはい、わかったよ』

釘崎『あ?わかりました…だろうがっ!!?』

虎杖『あーごめん。わかりました!』


~東急ハンズ内 金物コーナー~


虎杖『金物コーナー?釘崎、日曜大工でもすんのか?』

釘崎『バカか?お前は?呪術用の五寸釘だよ!』

虎杖『えっ?金物コーナーで買ってたの?』

釘崎『当たり前だ、バカ!逆にどこで買うと思ってたのよ!?』

虎杖『まあ、そりゃそーか…あっ…持つよ、このケース入りのでいいのか?』

釘崎『えっ…あ、ああ、ありがとう…』

虎杖『いいって別に。ってゆーか、その為に連れてきたんだろ?』

釘崎『なっ!?別にそんなんじゃ!?』

虎杖『今日は奴隷でもなんでもいーさ。バイト先にも迷惑かけちまったけど、そっちはどうしようもないからさ。せめて、荷物持ちくらいはな。』

釘崎『だから!ちがっ……もーいい、疲れるわ、あんたといると…』

虎杖『えっ、悪い。俺とじゃ嫌か?』

釘崎『…嫌とかじゃないんだよ…バカ(小声)』

虎杖『えっ?なに?』

釘崎『…はい!おしまい!帰るよ』


~レジ~


虎杖『にしても、釘崎が使ってる釘が普通に売ってある釘だとはな。知らなかったよ。もっと特別な釘だと思ってた。』

釘崎『はぁ?普通の釘?んなわけないだろ?』

虎杖『えっ?でも、そこの並んであるやつ持ってきたぞ。』

店員『お会計128000円になります。』

釘崎『あ、カードで(呪術高専ブラックカード)』

虎杖『えっ?12万?8000円?』

釘崎『呪力を入れやすく作られた特注品に決まってるだろ?』

虎杖『えっ?12万?8000円?』

店員『釘ができましたら、高専の方に送っておきます。』

釘崎『よろしくお願いします。じゃあ、あっ、在庫があった50本は今、持って帰ります。ええ、はい、よろしくお願いします。』

店員『いつもありがとうございます!またお願いします!』


~帰り道~


釘崎『…あんた、なんで落ち込んでんのよ?』

虎杖『おれはなんで生きてるのか?…って考えてた…』

釘崎『…うざっ!』

虎杖『もしもし、釘崎さん?』

釘崎『何よ?』

虎杖『本日の荷物持ちは?』

釘崎『いらない』

虎杖『つまり、俺は?』

釘崎『…』

虎杖『いらねぇよな~俺』

釘崎『…』

虎杖『ううっ(泣)』

釘崎『…いらなくはないわよ』

虎杖『…えっ?』

釘崎『…ああ!!めんどくせ~!!!』

虎杖『何、キレてんだ?釘崎?』

釘崎『マック!マックいくわよ!…当然、あんたのおごりだからね!!!』

虎杖『え?あ、ああ…行くか、マック!!』

釘崎『ええ!行くわよ!!!だからさ…』

虎杖『…ん?』

釘崎『…もうあんたのこと、いらないとかも言わないからさ!…だからさ、もう、あんたも自分のこと…いらないとか…言わないでよ…』

虎杖『…ああ、わかった』

釘崎『…よかった。じゃあ…』

虎杖『…財布としての役割くらいはある!ということか…少し悲しいけど…仲間に必要とされてるんだ。大丈夫!!!俺はいらない人間じゃない!!!サンキュー釘崎!!!』

釘崎『…』

虎杖『これからもよろしくな!友よ!!』






鬼の形相の釘崎『…死ね』

虎杖『…えエエええうΣ(Д゚;/)/』






七海『この後、一緒にマックに行ったが、
一言も話してくれなかったのはいうまでもない』

パン屋の店員『ん?どうかしました?』

七海『いえ、なんでもありません。こちらの話です。』

パン屋の店員『また来てくれてありがとうございます!』

七海『いえ、こちらこそ…です。』

パン屋の店員『えっ?なんて?』

七海『…ではまた』

パン屋の店員『あっ!ありがとうございました!また来てくださいね~!』


~カランコロン(扉を開ける音)~


七海『…ええ、また来ます、必ず…ね』


終わり


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