ピッチ手書きのススメ

セブヶ崎詠人(ハチナナ)です。

ピッチを手書きしましょう。

ピッチ手書きとは

SynthVやCeVIOなど、ピアノロール上にピッチカーブが表示される音声合成ソフトで、ピアノロール上のピッチカーブを直接編集することです。
(そもそも表示できないやつや表示できるのに直接編集できないやつなどもある)

ピッチ手書きのメリット

速い
 基本的にこれが一番速いです。直接描くんだから当然ですね。
細かい
 細かいところまで書けます。他のピッチ制御方法では詰められない細かいところまで書けますね。(そもそもCeVIOは書くしかないですが)
そもそもピッチは重要
 調声の9割はピッチなのでピッチがダメなら声質にどれだけこだわろうがダメです。
 ピッチがへなちょこでは声質をどれだけ気にしたとしても力強い歌声には絶対にならないし、ピッチにこだわっていれば声質を一切弄らなくても上手く聞こえます。
 特にSynthVは書いたピッチに応じてダイナミクスなどが変化するのでいかにピッチを詰められるかが最も重要です。

ピッチ手書きのデメリット

ない
 書けるのに書かない理由はありません。
練習が必要
 あえて挙げるなら、練習しないとうまく出来ないのがデメリットです。
 まあCeVIOは書く以外の方法がないので練習してください。

ピッチ手書きのおすすめの道具

大体何を使っても難しいものは難しいので諦めて練習しましょう。
ピッチを書くにはコツがあるので、どうしてもかけない場合はツールが合わないというよりはコツが理解できていない、どういう線を書きたいのかが自分でわかっていないという問題の方が大きいと思います。

マウス

マウスが最強です。
微調整が効きやすく、長めの線も普通に引けるので何の問題もありません。
マウスで練習すればいいです。
自分はマウスです。

トラックボール

修羅です。
微調整が効かないのでめちゃくちゃつらいと思います。
まあトラックボールでやってる人もいるらしいですが……

ペンタブ・液タブ

普通に使えると思います。
お絵描きをするなどで既に持っていて使っている人はオススメです。
普段マウスを使っている人はわざわざ買わずにマウスを使えばいいです。
普段トラックボールを使っている人は、指が限界だと思ったら買ってもいいかもしれません。
右利きの人は液タブを使うと手で隠れるというデメリットがあるらしいです。

ピッチ手書きのコツ

グリッドを細かく設定する

グリッドを細かく設定すると、基準にする線が増えて描きやすくなります。
CeVIOは設定できないので勘でやります。

これはSynthVで32分グリッド

母音と子音の境目を見る

母音が鳴っている間は音程感があり、子音が鳴っている間は音程感がない(あるものもある)です。
(母音が鳴っている間にものすごいピッチの線を書くとものすごいことになるが子音の間なら特に気にならないということになる)
ピッチの遷移で大事なのは母音と子音の境目の部分になるので、母音と子音の境目がどこにあるのかを意識するのが重要です。(グリッドより重要)
SynthVでもCeVIOでも、後ろに波形やタイミングなどを表示してどこからどこまでが子音なのかを見ながら書くようにします。
SynthVの自動調整は、子音のところで一気にピッチを下げようとする癖があるので、よく見るとそうなっています(自動調整を見て分析するのは大事)

ピアノロールの線(音程の境目)を見る

どこからどこまで書くかの判断で、音程の境目の線を見るのが大事です。
線と線の間の大体真ん中のライン、境目、隣の音程の真ん中あたりを意識するとよいです。

音の真ん中のラインと境目のラインを基準に書いていく
大体ジャストか、ちょっとはみ出すかを考える

ある程度ピッチパターンを覚える

しゃくりの形や跳ね上げ語尾下げの形、ビブラートの形を覚えてしまいましょう。
調声晒しなどを見てピッチパターンを覚え、実際に自分で書いて効果を見るのがよいでしょう。
ピッチパターンをある程度形で覚えて、効果量や長さを音程やグリッドを見ながら調整しつつ適用するとよいでしょう。

終わり

ピッチの手書きはいいぞ
手書きは基本的に道具より練習量だぞ
書くにはコツがあるぞ
ピッチパターンを覚えるといいぞ

ピッチパターンの解説をどこかでできるといいですが結構めんどくさいのと自分もよくわかってないのでできるかどうかわかりません。

以上

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