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~働き方やキャリアのモヤモヤから脱出~ 「生き方デザインのヒントをみつける」 イベントレポート(1/4)


6/11(火) 19:30~21:00@五反田TIME SHARING
~働き方やキャリアのモヤモヤから脱出~
「生き方デザインのヒントをみつける」

書籍「VISION DRIVEN 直感と論理をつなぐ思考法」が大ヒットしている、
戦略デザイナー佐宗邦威さんと、デンマーク旅KOMPASの企画する合同会社aademoによる、初のコラボイベントを開催しました。
今回は、そのイベントレポートをご紹介します。
(文責:aademo)


パート① 佐宗邦威さん 講演「VISION DRIVEN」

こんにちは。佐宗邦威(さそうくにたけ)と申します。
今回のイベントはとても手作り感があって(笑)、いいですね。
こういうの、すごく好きです(笑)。

今回のイベントは「生き方デザインのヒントをみつける」というタイトルですが、自分は30歳くらいの頃、「このまま日本にいていいのだろうか?」「今後、どのように生きていこうか?」と考えたことがありました。
その時に考えたのは、3つ。

① 日本の地方で仕事をつくる
② 新興国にいく
③ 世界最先端の分野をつくって勝負する

悩んだ結果、自分は2番目の「新興国に行く」を選んでベトナムへ行くことに決めたんです。
そこで仲間4人で、「学生を連れてベトナムヘ行くツアー」を企画・構想。
その時に一緒に取り組んだ友人は、その後、ハバタクという教育系の会社のベトナムビジネスを立ち上げました。
今回、aademoさんからイベントの登壇のお話を頂いたとき、デンマーク旅 KOMPASのことを伺い、その時のことを懐かしく思い出して受けさせていただこうと思ったんです。

さて、今日の自分の講演テーマは、
「VISION DRIVEN いかにして自らのビジョンを駆動力にして生きていくか?」
です。

私は、「株式会社BIOTOPE」という戦略デザインファームの会社を立ち上げ、いろんな企業の理念・ビジョンづくりなどを手伝っています。過去にはソニーで新規事業開発をやらせていただきましたが、新規事業と戦略デザインって、とても似ているな、と感じています。ちなみに「戦略デザイン」という言葉は自分の造語でもあります。

戦略デザインでは、「なにをするのか?」「存在意義はなにか?」。企業・個人のDNA・理想を引き出し、企業の道筋をつくってきます。企業のリブランディングやビジョンデザイン、ビジョンを具体的に落とし込むための支援なども行います。
自分は、ビジョンづくりは、実は「誰にでもできること」ではないかと思います。「VISION DRIVEN 直感と論理をつなぐ思考法」という本を書いたのは、その「誰にでもできること」を広く伝えたいと思ったからです。

「自分の中にあるものを出して、カタチにして生きていくもの」。それはおそらく、aademoさんが取り入れている北欧の考え方ととても似ているのではないでしょうか。自分も一時期、海外から考え方を学ぶために、イタリアレッジョエミリアフォルケホイスコーレを、よく調べていました。
「自主性をどう引き出すか」というのは単なるビジネスの世界だけでなく、教育の世界においても大事であると思います。

「あなたは今どこにいて、どこに行こうとしていますか?」

まずはこの動画をみてください。そして、あなたのいる世界がどういうルールで動いているのかを考えてみてください。

動画はこちら(外部リンク)

この動画は、自分自身のP&Gでのマーケティング、ソニーでの新規事業開発、戦略デザインの仕事、独立起業という経験に基づいて、
今の世界に存在する違った思考のOSが同居している状態を絵にしたものです。

<目に見える地上世界>
① カイゼンの農地:PDCAによる改善。
② 戦略の荒野:戦って勝っていく戦略。
③ デザインの平原:問題を解決するデザイン。一見、クリエイティブに見えるが、実は誰かの役に立つことを第一に考えている。
④人生芸術の山脈:妄想を駆動力に創造。

<目に見えない地下世界>
ビジョンのアトリエ:妄想の部屋、知覚の部屋、組替の部屋、表現の部屋の4つによる世界。
私たちは、いつもは、上の世界、つまり目に見える地上世界にいることが多いです。

一方で、下の世界は、目に見えない地下世界。ビジョンのアトリエの部屋は、価値がどこにあるかわからないスペースです。一旦、意味がないかもしれない思えることを、あえてやる「ビジョンのアトリエ」の世界に落ちてみます。最初から何か目に見える価値を求めるのではない。すると、いつか自分の大事な物をみつける光明に出会う。
自分の好きなことをやろうともがいていると、そのうち、上の山(人生芸術の山脈)に登れる時がくるという考え方です。これは自分自身の実体験から気づいたことです。

「ビジョンドリブン(WANTS)」と「イシュードリブン(NEEDS)」が対比的にありますが、自分がやりたいことを起点に考えていくのが、ビジョンドリブンです。
自分の妄想にアクセスする(妄想の部屋)。その解像度を高めていく(知覚の部屋)。自分なりのテーマをつくる(組替の部屋)。それを世の中に表現する(表現の部屋)。
これらの一連の中では、アート的なアプローチが特に大事になります。このビジョン思考を起点にデザイン思考を考えていくと、また変わってきます。

ビジネスの中では、デザイン思考も「誰かのために」という課題解決の方向に向かいます。一方で、ビジョン思考では、根拠のないビジョンを形にすることが大事です。そこがビジョン思考とデザイン思考の違いです。
いま、ビジネスの世界では、「ビジョンのない課題解決」が増えているのではないでしょうか。なぜなら、自分たち自身のビジョンがないから。でも、その自分のビジョンが求められる時代になっていていると感じています。

「夢を語れば無形資産がたまり、有形資産が動く。」
これはFC今治 代表の岡田武史さんの言葉です。
岡田さんは「FC今治からJ1を目指す」とおっしゃっています。「今治にただスタジアムをつくっても、なかなか人がこない。では、産業を作ろう、ヘルスケアと教育とスポーツをテーマにしよう」と、岡田さんは妄想の夢を周囲に語っています。
すると、なんと面白いことに、実際にお金も人も動き出します。これはまさにビジョンドリブンの良い事例だと思っています。妄想をつくって発信すれば、スポンサーが集まる。ファンドが集まり、人が動く。妄想をカタチにすることがとてもやりやすい時代になってきたんだと実感しています。

ビジョンドリブンには、大きく4つのプロセスがあります。
「妄想する(Motivation)」
「知覚する(Input)」
「組み替える(Restruction)」
「表現する(Output)」
これをぐるぐる回すことによって、自身の独創性の独自性を問いながら、周囲にフィードバックをもらい、自己肯定感が生み出されていきます。
では、この4つについて、これから説明していきますね。

▼レポートの続きはこちら
レポート第二回「パート① 佐宗邦威さん 講演 後半」へ

<キャリア×デンマーク旅 KOMPASとは>
とことん自分の未来を考える贅沢な時間を提供する旅。
自分ならではのビジョン(未来図)をつかむために、
行動を具体化することを目的としています。
① デンマーク×日本コラボで開発されたアクティビティ
② 自然に囲まれ、ノイズのないデンマーク(フォルケホイスコーレ)で開催
③ 1週間集中して、自分・仲間とともに未来を作戦会議する
【開催期間:2019年8月17日~8月25日 ただいま申込受付中!】
 とことん考える旅 in デンマーク KOMPASはこちら

書籍「VISION DRIVEN 直感と論理をつなぐ思考法」はこちら

■主催団体(お問合せ先)
合同会社aademo
「未来をえがくを楽しくする」をテーマに、個人のキャリアビジョンを描くための旅「KOMPAS」を提供。
mail: info@aademo.net


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