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2022/06/06 雨ザアザア降ってこない

 6月6日といえばかわいいコックさんの歌で、「雨ザアザア降ってきて」の日であるはずなのに、雨は起きる直前に降り止んだらしい。窓を開けてみると湿りを含んだ風が顔をかすめて、水たまりは生き生きとしている。雑に言うとザ・雨上がりといった感じ。

 弁当。今日は2人分。

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 買い出し日につき、肉とかたんぱく質の食材がもう無い。私の主食、ちくわなら5パックあるので問答無用で竹輪煮付け弁当。この煮付けは私の育った地方で町内対抗運動会とか子供会とか、おかず的なものが必要なときに作られていた玉ねぎとさつま揚げの煮物の味付けの転用。とてもおにぎりとか、ご飯に合うのでありがたく使っているけれど、あれはなんだったのか、どうしていつもいつもあれだったのか、と思いつつ。他にだし巻き卵。手前から巻いていく方法もあると聞いてやってみた。普通に出来たけれど、あれは銅とか鉄とか、手前に取手をつなぐネジのない良い卵焼き器でやることではないのか。後はソーセージピーマン炒め、茹でブロッコリーと冷食のささみチーズフライを1個添える。みどみどしい色合いなので梅干しを添える。

 読み物耽溺がまた復活してほんとまたしても廃人。読んでいるときだけ生きている気すらする。読書ジャンキー。やらねばならないことをする時間以外は全部読みたいものを読んでいる。ゲームもしない、ツイッターも見ない、ネット記事も見ない。余り時間は全て好きなものしか読まない。

 それでも買い出しデーなので出かける。いつもの量販店、この2ヶ月ほどいるすごい店員さんがいなくてホッとする。すごい人が信じがたいことをしている時、どうしても顔が見たくてそこで粘ってしまい、滞在時間が長くなってしまうから困っていた。今日はものすごく粗雑だけどとてもやさしいおじさまに釘付け。ピーマンを手にとっては気に入らないものを投げ置く。すげえなあ、と思いつつ、売り場を回って、次に出会った時は体の不自由な人のために高いところから物を取ってあげていた。「どれ? 1個でいいかい? 」と商品を手にとって尋ねながら。人には色んな面があると思う。

 晩飯、夏野菜カレーライス。買い出しでナスやらズッキーニやら良いものが買えたのでどいつもこいつもカレーに。イモはサツマイモ。なにやら野菜の配合がいいのか、嫌味な旨さがない学校給食のカレーみたいな味になった。読書に耽溺し過ぎて製作開始が遅くなってとても集中して作る。私のカレーは浅漬け的、コトコト煮込むなんてことはしないものの、25分で出来たのは自己最短記録かも。

 オットと息子1がこのところ、のびしろしかない歌の話をよくしている。Creepy Nutsの『のびしろ』。なんだあれ、いらつくとか言いながら二人ともよく知っているし、あまつさえ歌う。それだけ知っていて話題にしていたらそれはもはや好きなのではないか。そういう愛憎裏返し説は創作世界にあるエモい価値観なのだと思ってきたけれど、こうした何気ない普段の中にもあるのだな、と思う。私は『のびしろ』、嫌いではない。歌詞がメロディーに乗って怒涛のように主観で攻めてきたところに入る風景の描写がとても良い。隅田川やスカイツリーが見えて、途端に聞いている私の手元にまで歌の中の物語が降りてくる心地。

 夕方遅くに飲んだコーヒーがたたってなかなか寝付けず。カフェイン由来の眠れなさは独特。眠れないなら眠れないで考えたり妄想する楽しみもあるのだけど、カフェイン由来の時はそれがうまくいかない感じ。ただ眠れなくて空虚でつらくなる。

 見出し画像は著者近影。爪、やったことのない色に挑戦したら黄色の強い泥に突っ込んだような雰囲気。

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