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2023/07/09 誕生日/そうだ、息子が聞いてる

 6時半起床。本日は私の誕生日。とりあえず私にとっての祝日。
 少しぼんやりしてから洗顔・化粧。大体出来たところで家族も起床、7時。前夜は楽団の練習で遅かったけれど、まあわかりやすいしんどさはないので良し。
 雨はやんでいる。夜中も断続的に降ってはやんでいた。雨を気にするのは、今日が吹奏楽コンクール本番で、午前の練習場所が変更になってしまったため。
 昨夜買っておいたもので朝食にして、息子1も連れて8時に家を出る。息子1は先週大雨で延期になった模試。終わり次第私達の演奏を見に来てくれる予定。

 今回私はものすごく久しぶりに吹奏楽コンクールに出る。ものすごく久しぶりなのに、雨に翻弄されまくり。午前の練習場所、本当はとある市民センターだったのに、大雨の予報でそこが避難所となり無しになってしまった。ということで最近入った現役の大学生が奔走してくれて、練習は急遽大学の施設になった。とてもありがたいこと。なれど雨の上、駐車場がプアな施設は大型楽器にとっては死活問題なので、雨の行方を気にしていたのだ。
 結局雨は降らず、日が差してきた。さすが私の誕生日などと言いつつ行く。着いてすぐ、指揮者と打ち合わせ。前夜、我がパートのピッチ感について全く関係ない人からの指摘があり、さすがに放置するわけにもいかず対処するため。オットが酷く高く、若者はやや高く、私は大体合ってる、という状況はひっどい音がするらしい。結果、最もピッチの良い私がそこだけsolo、一人で吹くことに。
 しかしその指摘、体感的には現場では問題ない。吹いている私達が問題ないと判断しているのに、ご自分の体感を信じているようなので困惑したものの、指揮者のお好みに合わせようってことにしたのだった。
 練習後は県劇に移動。途中のコンビニでチーズバーガーとコーヒー牛乳を調達して昼食に。結局雨には降られず。オットに「どうだ、私の誕生日」と自慢してやる。
 県劇に入って、久しぶりで浦島太郎気分でキョロキョロした。こういう大会は楽しいなあ。今回も誰かわからない人に挨拶されるも、多分教えたことのあるどなたかだと思う。キョロキョロ以外は誰かとずっと喋っていた。話すネタが尽きない。
 本番。私はあまり緊張はしないのだけど、初めて、初めて私にも緊張の要素があることに気づいた。息子!そうだ、息子が聞いてる、と思ったら一瞬ヒュッとなった。まあそれぐらい。ちゃんと、あかん音もあった。あったものの、私に責任のかかるところはクリア。
 演奏後は写真撮影があるのでそれを済ませ、楽器を片付ける。ここで他団体で出ていた、息子1の仲良しのお母さんからご挨拶をいただく。本当にマブダチで、高校でそんな友達に出会ったことに感謝していたのでお伝えする。というか、この現場で親トークするとは。
 打楽器を運び出し、帰りの会の後、結果発表は聞きたい人が残ることにして解散。私は楽器を車に積んで、オットと分かれバスで移動。用事を一つ済ませて帰宅した。
 夕方オットと息子1帰宅し、しばらくしてからオットは打ち上げのため、街に出かけた。
 結果は銀賞だった。そうだろう、と思う。これは全員の問題。私に特段の失敗はない。パートの問題は対策もした。私は利己のかたまりなので、自分が悪いわけではないのでよかったと思う。
息子1にどうだったか尋ねると、
「全体にピッチがクソだな。なんだあれ。後列の楽器がめちゃくちゃ疲れてた」
「ユーフォ(私の楽器)、結果的には文句言われるほどではないよ。そもそも他がひどすぎるのに」
「とうちゃんは別のとこは転んだけどハイCちゃんと出て良かったんじゃ?かあちゃん、悪くなかった」
 こんな調子で基本辛口評価の中、よく聞いてくれててこういう感想をくれたことは尊い。親の演奏を腹の中から聞いてた人は17年後、こんな事を言うのだ。
 7時頃、気がついたらリビングの床で寝ていて驚く。晩飯、チキンステーキ、野菜とソーセージのコンソメスープ、コールスローサラダ。地味なご飯を作って食べて、風呂に入る。子が風呂から上がる前に眠くなって、寝室へ。10時半、電池が切れたように就寝。息子が風呂を洗ってくれていた。
 
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 奇想天外の面白い誕生日だった。
 演奏技術が、よく吹いていた頃の8割ぐらい取り戻した感。コロナでやめる前は5割いってなかったから驚異的。色々やり方を変えたのが奏効してびっくりしている。調子を崩して以来、過去積んだ経験は無くなったと諦めていたけれど、私の中で眠っていたのだなと思った。そして、わかってくれる身内が聞くことが一番怖いことを身をもって知った。これまでそんな人はいなかった。息子恐るべし。まだまだ知らないことってあることを誕生日に知った。あるがままでいい、生きることに執着はないものの、生きてはみるもんだなあと思った。

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