ベスパを日々の足スクーターにするという生活
首都圏の日々の足に使い勝手の良いスクーターを使うというのは最強ではないかと思います。
かれこれ20年が経った今でも、そしてこの先もずっと変わらないであろう思いです。そんなベスパとの付き合いを思い返してみたいと思います。
そもそもベスパ をご存じない方に、ベスパについて少し説明すると。ベスパは大きく分けて2系列あります。
ひとつは現行車種でアクセルをひねるだけで発進加速できる4ストのオートマタイプこれからは4ストベスパと呼びます。現行車種は全て4ストです。
2ストベスパ
もうひとつは1950年代最初のベスパからの左手でクラッチと変速をする、2ストのマニュアルタイプで、2ストベスパと呼びます。
4スト2ストの違いはエンジン形式の違いで、4ストはエンジンのピストンが①爆発で下がり→②排気で上がり→③ガソリン充填で下がり→④圧縮で上がるの4行程を繰り返すから4ストロークと言う。今の自動車エンジン含め殆どがこの4ストロークエンジンです。もちろん電動化の波が進んでいて、2019年からヨーロッパでは電動ベスパもリリースされています。
2ストは、爆発とガソリン充填、排気と圧縮が1つのシリンダーの中で同時に起きています。4ストロークの倍爆発するためよりパワーが出しやすいこと、また、吸気と排気のバルブをカムで行う必要が無く、構造も簡単で安く作れます。しかも、ガソリンとオイルを混合または分離給油で結局、排気時に混合気も一緒に外に出るため構造上、排気ガスが白煙を上げてしまいます。
今のエコな世の中の白い排気ガスは悪いことしているとも感じますし、当然排ガス規制にも通らず、現在新型車で2ストはほぼ全滅しています。要するに古いマニュアルシフトのベスパは2ストエンジンとセットになっていることが多いです。
唯一の例外はベスパPシリーズのボディを使っているLMLというメーカーが4ストエンジンのマニュアルを出しています。
2ストベスパで一番有名なのは「ローマの休日」でオードリーヘップバーンとグレゴリーペックが二人乗りしていた1950年前後のフェンダーライトの125㏄モデルでしょう。ベスパの中でも125は別格扱いでコレクターズアイテムとなっています。
私が乗っていたのは2ストマニュアルのP200Eというベスパでした。2ストベスパの最大排気量であることもありパワフルで高速道路も走れました。
ただ、なぜこのベスパにしたのか?一番の理由は「安かった」からです。30年も前ですが、このベスパはヤフオク!で10万円程で落札した車両でした。
また、ボディはやはり金属ボディのため凹んでも板金で直せるのが強みだったりします。
初めてベスパP200Eに乗った時、前輪と後輪が一直線上に無くてどこか捩れるように走る感覚の違和感とハンドル位置が低く、自転車のドロップハンドルとまでは言いませんが、明らかにハンドルを押さえつけて乗る感覚が面白かったです。それとブレーキが効かない。より正確に言うならば前後ドラムブレーキのP200Eの場合、フロントブレーキはぼぼ使わない。右足のフットペダルで踏むリアブレーキで9割効かせている感じでした。
■東日本大震災の足
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