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さぁこのクルマはなんでしょう?

CARグラフィック誌1968年4月号臨時増刊の表紙です

この頃はカーグラフィックでもCar GraphicでもCGでもなくCARグラフィックと書いていたのですね。

「'68世界のスポーツカー」と題された臨時増刊号ですら気になってしょうがなく。

最初、代官山蔦屋書店で5,500円でビニールに包まれていたのですが、あまりに高額でネット検索しまくったところ表参道のロンバルディさんでは税込800円。

「800円しかも税込みですよ」

衝動的に動きました。
たぶん光の早さで🌟

で受け取りはまたまたえっちらおっちら山あり谷あり人出ありの中を自転車で向かった訳です。

こちらは表参道の人出の中は自転車を押して歩いて街を楽しませてもらいました。

華やかな街並み、デート中のカップルや、明らかにモデルさんが闊歩するハレの場、住民が井戸端会議しているだけでもえらくカッコいい。自分は場違いではなかろうか?という一抹の不安を抱きながら、大槌町の復興祈念刺し子入りパーカーを着て歩くのでした。

ロンバルディさんは初来店。

「ごめんください」
と言っても返答はなく

人一人が通れる隙間しかなくところ狭しと本が積まれ、一歩踏み出すだけで床板が軋む、ビルなのに!!

まるでジブリ映画の千と千尋の神隠しの世界に迷い込んだかのような

そんな普通の世界とは違う別の空気の中、
奥へ進みあらためて声をかけてみる

「ごめんください」

すると、お店の一番奥、積み上げた本の向こうから人の顔が現れました。

ようやくお目当てを手に入れられた瞬間でした。

他にも興味ある本はいくつもありましたが、やはり高いものも多く、また次回の楽しみに取っておくことにします。

CARグラフィック誌の創刊は1962年4月号で、68年となればすでに創刊から7年目に入る4月号増刊。

創刊号は後の復刻版を手にしたことはあるものの、68年56年前のCARグラフィック誌は初めて手にしました。

ある意味、朽ち始めている紙面を丁寧にめくると、ランボルギーニ ミウラの上からのショットや、フェラーリディーノ206SPやらスイスのモンテベルディなんかが普通に写っているのです。

時代的に切り貼り的な感じが見て取れ一冊仕立てるのにどれだけ手が掛かっていたのだろうか。という資料的価値を感じました。


さて、表題のクイズの答え合わせです。

こたえは、
「サーブ ソネット」でした。

20年くらい前に中古車サイトに普通に出ていましたが、もはや目にすることが無くなって久しいです。

そういえばモーガンは全く変わらずモーガンでした。時代を超越した乗り物です。

ホントは内緒にしたいけど、フランシス・ロンバルディさんのリンクを貼っておきます。

お店へは狭い道を入って看板も見つけずらい場所にあります。お店の隣に時間貸駐車場もありますが、都心の表参道のお値段です。ましてやお店の中は別次元でお店中で本を選ぼうというよりは、まずネットでお目当てを絞ってから伺って、お店ではプラスアルファを楽しむぐらいがオススメです。

ちなみに、フランシス・ロンバルディとは、イタリア トリノのカロッツェリアの名前からもらわれた屋号だと思います。

Fiat500とかにメッキパーツで加飾するといったさりげないオシャレを演出するところのよう。

先月スティルベーシックさんにフランシス・ロンバルディの850が入庫したようです。

この時代のFiatだとFiat500か、それ以外かで維持のしやすさは格段に変わってきますが、お近くに専門店さんが味方してくれる場合には、シンプルかつ自作や替えが効くパーツを考えると維持しやすいかもです。

もちろん比較対象が、90年代以降の中古市場で人気になれなかった車で専用パーツが全く出ない、ブレーキOHもマウントもガスケットもベルトも出ない、コンピュータが壊れて、ドナーも手に入らない誰も触れないクルマと比較してのお話しです。

ただ、850は日本にいるだけでサビますよね。屋根付きガレージは必須かと。

乗れる人を選びます。それゆえに惹かれます。

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