インターン生が考える「尊厳を傷つけない排泄ケア」

※この記事は 3/9 時点に執筆したものです。

初めまして。株式会社aba、インターン生の甲斐田(カイダ)です。

今回は「相手の尊厳を傷つけない排泄ケア」というテーマで、介護におけるこれからの排泄ケアの在り方について考察していきたいと思います。

生理現象としての「排泄」

「排泄」とは生きていく上で欠かせないものであり、入居者さんの健康のバロメーターでもあります。しかし、同時に「排泄」は人間にとって最も見られたくない部分であり、他人に手助けをしてもらう際には羞恥心が伴います。そのため、入居者さんの尊厳を守ることに留意したケアが求められています。

近年では技術進歩によっておむつや尿取りパッドの品質が上がり、種類も豊富になったため、排泄における自立が難しい入居者さんでも快適に生活出来るようになっています。

しかし、そのような技術進歩の裏側で排泄ケアにおける課題は山積みになっています。例えば、トイレ誘導があれば自立して排泄が行えるご高齢者の方でも、おむつを使った生活を余儀なくされていたり、排泄を促すために下腹部を強く押して生理現象をコントロールしようとしたりする施設さんも少なくないと思います。

ケアを受ける側はどんな悩みを抱えているのだろう?

私が介護施設を運営されている施設長さんにお話を伺うなかで、入居者さん自身が「排泄」において感じているお悩みは、以下の三つに分けられると感じました。

まず一つ目は、「おむつの中に排泄することに抵抗があり、できるだけ自立して排泄したい」ということです。今までトイレで排泄していた方にとって、おむつの中に排泄することは大きな不快感を伴います。また、おむつ交換をされることに抵抗がある方も多く、「できることは自分でやりたい」というお考えを持ったご高齢者の方がほとんどなのではないでしょうか。

そして二つ目は、「何度もおむつを開けられるのは恥ずかしい」と言ったようなお声です。「排泄」という生理現象に関する世話を他人にお願いしている時点で、ご高齢者の自尊心や自己効力感は傷ついています。そのため、おむつ交換の回数は必要最低限に抑え、一日のうちで恥ずかしい思いをする回数を出来るだけ減らす、という取り組みが求められています。

最後は、「夜間の度重なるおむつ交換で目が覚めてしまう」といったお悩みです。このような課題は「睡眠の質の低下」にも繋がってしまうため、迅速な対応が必要となります。排泄パターンの把握や水分摂取の調整により、排泄ケアの最適化を行うことが大事です。

私はこのような現場のお声を聞き、これからの排泄ケアには「物理的な快適さ」だけではなく「精神的な快適さ」にもフォーカスしたものになるのではないかと考えています。

abaの取り組み

弊社はこのような現状を踏まえ、ケアを受ける側とケアを提供する側、双方の幸福度を上げるために、においで排泄を感知するHelppad(ヘルプパッド)と言う製品を開発・販売しております。

Helppadを活用することで、排泄パターンの自動生成・排泄記録のデジタル管理が可能になり、おむつ交換のタイミング・回数の見直しに繋がります。また、Helppadの一機能である「排泄予報機能」は、先回りしたおむつ交換やトイレ誘導へ繋げるためにご活用いただけます。これにより、ケアを受ける側の悩みが軽減し、より質の高いケアの提供が可能になります。

「排泄予報機能」についてはこちらの記事をご参照ください。

そして、下剤や排泄のケア記録がデジタルベースで一括管理出来ることにより、業務効率が上がることが期待できます。つまり、ケアを提供する側にも嬉しい機能が搭載されています。

⇓ 製品に関する詳しい情報は以下のリンクをご参照ください ⇓
https://helppad.jp/

今回のnoteは今年の一月からインターン生として入社いたしました、甲斐田(カイダ)が担当させていただきました。
立教大学の経営学部で、マネジメントやリーダーシップについての勉強をしている大学二年生です。
中学生の頃から介護・福祉業界に興味があり、ボランティア活動を通して現場を知る中で、排泄ケアの難しさを目の当たりにしました。インターン生として活動する中で、Helppadなどの介護ロボットがこれからの介護をより良いものにすると確信しております。

今後も記事を更新して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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