【Wows】初心者〜中級者向け解説(各論編2/3)

①魚雷含めたエイム力
②隠蔽・スポットの概念・回避機動(個人技能)といった基本の立ち回り
←今回お話しするのはココ

③マップごとの適正位置の確保、敵味方の配置からの戦局読み(全体把握)

2.②個人技能について

 隠蔽・スポットの概念・回避機動(個人技能)といった基本の立ち回りというのは、つまるところ有視界で見えている敵への対処能力のことを指します(多くても~4隻)。これが低いと継戦能力が下がったり、特に攻撃の回数が減ったりします。
 あまりにも基本的な事項であり、詳述するのも無駄に思える事項であっても、正確に理解・運用できている人は多くありません。ここではいくつか事例をピックアップして改善点を述べていきたいと思います。

・隠蔽について
 「20秒間発見され続けるデメリットと比べて撃つメリットはあるのか」という視点は常に持つ必要があります。敵から発見されて(逆に敵を発見して)慌てて撃ったとしても、その1斉射でどのくらいダメージが稼げるのでしょうか?もし序盤等で必死の状況に陥っていて撃つしか無いのであれば③で述べるようにあなたは立ち回りに問題があります(読み負けの場合を除き論外のレベル)。

 駆逐艦であれば、多くの場合、どんなにまずい場合でも1.5kmを逃げ切り敵の斉射をかわして逃げ切った上で隠蔽に入るべきです。撃てば20秒間発見されるということは巡洋艦2隻の斉射が100%もう一度(ないしは二度目も)飛んてくることを意味します。駆逐艦は逃げられる確信があってこそしっかり撃っていくべきです。撃つなとはいいませんが、自分の煙幕の使用状況、敵巡洋艦の位置、敵ソナー/レーダー範囲は必ず確認してください。
 早く逃げられるような体勢づくりが大事ということは、距離を詰めるにしても反転の時間を減らすために頭から突っ込んではいけないことはお分かりかと思います。

 また、巡洋艦であれば、引き撃ちが大事とは言っても、複数スポットされている状況であれば、射程圏内であっても一旦打つのをやめて隠蔽に入ることを考えなければなりません。たまに回避できるから大丈夫!と謎の自信を持っている人がいますが、そういうことではなく、射程ギリギリまで撃ち続ければ戦場の後方に下がらざるを得ず、次の攻撃の機会までの時間が長くなります。
 また、回避機動のレベルについても、弾道が空を飛んでる時点で回避起動を取るレベルならあまり大した回避機動のレベルではないので、被弾を避けるためにも一旦撃つのをやめて大人しく隠蔽に入るべきです。舵UGを積んだ「回避特化」「回避盾」というのが実践できるのは、敵の発砲した直後の弾の並びを見て、自艦の周囲どの位置に落弾するかが感覚的に分かるレベルで初めて通用します(運に任せて回避するレベルで運用しちゃダメ)。そうでないのならば、隠蔽に入って体制を整え、再度距離を詰めて引き撃ちを開始した方がいいのはないでしょうか。

・煙幕について
 煙幕の巻き方の話です。制圧戦でたまに見かけますが、開幕でCAPゾーン手前で直線に煙幕を巻いたり、CAPゾーンに沿って煙幕を巻いたのちに、敵駆逐のスポットに向かう駆逐艦を多々見かけます。一体その後敵駆逐と接敵した場合、どのようにして逃げるつもりなのでしょうか?
なお、駆逐艦はスポットをしに行かなければならないため、煙幕にこもり続けるという選択肢はないはずです。

 このとき意識すべきは、接敵した場合や自分が再び煙幕に入って発砲ペナルティをリセットできるように、航空機がいる場合は半円状に6時から9時を経由して12時に行く形で、いない場合は6-9-12か9-12-3状に巻いて(実際には少しずれる)、敵駆逐に発見された後に自分が隠蔽に入れるような煙幕の撒き方が必要だと思います。これは開幕CAPに限らず戦艦の食い止め戦でも同様です。味方の視界を遮らないか?という点は言うまでもなくチェックしてください。

 また、駆逐艦の焚いた煙幕にこもる巡洋艦の話ですが、横向けて停船していれば魚雷が必中になるのは当然です。また、縦向けて煙幕にこもったとして、煙幕が晴れたあとの自分の体勢が敵に頭を向けて接近しているようなことになるなら煙幕に入るべきではありません。バックして逃げることはかなり困難です。自分が煙幕を焚いた場合でない限り、高さのない山として煙幕の後ろから遮蔽物として使うべきだと思います。

・回避機動について
 まず巡洋艦について。隠蔽の項目で先述したように、回避機動のレベルが低いのに打ち続けるのは愚策ですし、「回避特化」の実践にはそれなりのレベルが求められます。
 が、とりあえず舵切りと加減速を組み合わせているだけでもある程度通用するのも事実です(敵が~54%程度まで)。敵から逃げている場面で、全速で舵を切ったときに逆進まで入れると急激にカーブするため、敵の偏差予測から外れやすくなります。そこからさらに全速を入れて反対に舵を切る、また逆進で舵を切るとクネクネすると確かに一定のレベルまでは回避が可能です。減速を多用しすぎて減速幅が小さくならないよう注意してください。今日からできます。
 ただし、これを使うときは、舵切り+加減速を敵の発砲の瞬間(タイミング)と同時に行わなければなりません。普段から戦艦の主砲をズームで確認していない人は、まず有視界の敵戦艦の主砲を常にズームで確認するようにしましょう。常にズームという意味ではなく頻繁に視界を取るという意味です。私はロックオンされたときに、大まかな敵戦艦の位置を予測して無視界であっても(何もない空間に対して)ズームして弾が飛び出ていないか確認していますが、この方法は弾除けにおいて非常に有効です(リプレイ参照)。
 また、この方法はよく取られる方法なので、一定程度のレベルの人から見ると逆にわかりやすい動きとなってしまいます。自分なりにアレンジを入れて単調にならないように試行錯誤してみてください。
 なお、転舵によるバイタル晒しからの破壊的一撃については、項目③で述べます。

 駆逐艦について、巡洋艦と同様なのですが、注意しなければならないのは駆逐艦は減速の多用に頼りすぎるべきではないという点です。エンジンブースト作動中であっても、減速を多用すれば次第に最高速まで出しづらくなり減速幅が下がる結果、減速による偏差ズレの効果が薄れます。また、隠蔽に入るまでの時間が長くなる点、敵が距離を詰めてきている場合を考えても、減速はあまり有効な手段ではないと考えます。基本的には舵を切ることで対処できるようにしておくべきだと思います(敵が54%~57%くらいの層だと減速での弾除けが途端に有効になるのは分かりますが、それでも上記趣旨が妥当するはずです)。

・(戦艦の)応急工作班の使うタイミングについて
 実は戦艦というのはこの項目で述べるものは多くなく、①のエイム力と③全体把握の能力で成り立っています(特に高Tierになれば前後運動がメインになりがち)。
 ただ、応急工作班の使い方について。敵の雷撃や火災を食らった後に即座に応急工作班を使う戦艦が敵味方両方で見かけられますが、80秒艦の間に次の魚雷・敵雷撃機が来るかどうかは確認してから使ってください。基本的に1火災なら応急工作班は使いません。修理班を先行させるのも有効だと思います。浸水・3火災のときは迷わず使って大丈夫ですが、その場合であっても魚雷が来ないかは確認したうえで使いましょう。
 この点は、巡洋艦でも同様です。

(各論編 2/3 ここまで)

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