【Wows】初心者〜中級者向け解説(各論編1/3)

【各論編】

・はじめに

各論全般に言えることですが、敵のミスや甘い動きに期待した行動しているうちは決して上手くなりません。「このまま転舵してくれるんじゃないか」「魚雷は来ないんじゃないか」「敵は来ていないんじゃないか」「もしかしたら弾が外れてくれるんじゃないか」そういったプレイに甘んじているうちはおそらく腕は上がらないと思います。漫然と「ミス」を繰り返すようであれば単に実力が足りてません。 自分が撃沈された理由も含めて行動に説明がつかないのならおそらくそれは考えていなかった証左だと思います。Tier6までは目の前の敵を撃つゲームですが、Tier7以降は知識をベースに戦略を考えるゲームへと変化するため、考えていない人ほど高Tierで勝てなくなります。 ここではテクニックを説明しますが、何に着目したらいいのかという視点の気付きを得てもらえればと思います。

①魚雷含めたエイム力←今回お話しするのはココ
②隠蔽・スポットの概念・回避機動(個人技能)といった基本の立ち回り
③マップごとの適正位置の確保、敵味方の配置からの戦局読み(全体把握)

1.①エイム力ついて

 エイム力は単純に敵へのダメージ、kill能力を示すだけでなく、敵艦を押し下げる能力を示しています。
 あなたがダメージを与えられなければ敵は負けることはありませんし、あなたがミリ残りの駆逐艦や戦艦(回復班持ちの艦艇)を残しておくことで味方の有利が不利にすら転じます。
また、全く当たらない弾や魚雷を撃つ船ほど脅威に見えない船はありません。自分が撃たれてる時を思い出してもらえば、回避機動を取っても当ててくる艦がいる場合にこそ下がろうと思えるはずです。

・砲撃のエイム力について
 エイムが下手というのは偏差を取るのが下手という意味ですが、何故下手なのかというとあなたの中に基礎となる偏差が存在しないからです。しっかりした基礎偏差を持っていればあとは船ごとの弾道、着弾時間に合わせて修正するだけなので、偏差の問題は起こらないはずです。
 また、「エイムがいい」というレベルは、少なくとも巡洋艦で敵戦艦の船首・艦橋(上部構造物)・船尾を狙って撃って3火災をきっちり発生させることが出来るレベルを指します(ずっと横に進み続ける船の船体中央に弾を放り込んでバイタルを打ち抜くレベルは基本で、逆にこれが出来ないのはやや厳しいです…)。巡洋→駆逐艦、戦艦→巡洋であればどこかに当たればダメージが入りますが、巡洋→戦艦では撃つポイントを変えなければダメージが入りません。漫然と撃ってる方は今日から意識しなおした方がいいです。

 改善する方法としてまず日巡(かドイツ巡)・日戦の弾道できっちり敵の駆・巡・戦に当てられるようになるまで練習することが大事だと思います。低い減速率と低めの弾道、高い集弾性というこれ以上無い条件下で基礎の偏差を取れることはとても大事だと思います。
 日巡であれば自分の撃った弾がどこに飛んで行ったかもつかみやすいですし、着弾時間が遅い他の国籍の船に乗る際には予測偏差を大きくとるだけで済みます(もちろん、これが自分の基準偏差だ!という艦があれば、米駆・米巡を除けば、それでも構いません)。
 もう一つの方法は、やはり慣れるまで乗るという方法もありますが、初心者のときやその艦に乗りたてのときであれば有効なものの、この項目で何かを得ようとしている人は間違った偏差で慣れてしまっている状況かと思いますので、やはり基礎の偏差を修得し直した方が早い道だと思います。
 特効薬として、プレイ動画を見るという方法があります。ニコニコ等で有名なタヌキの動画もいいですが、おそらく巡洋艦の偏差に関してはボッチ艦長の方が動画数も多く見ていて分かりやすいはずです。
 なお、無視されがちですが、撃つ機会の少ない駆逐艦こそ正確無比なエイムが要求されてます。

(追記:「各論補足編:①砲撃のエイム力」の記事を追加しました)

・魚雷について
 魚雷のエイム力は敵へのダメージを示すだけでなく敵艦を押し下げる能力を示しています。
 とここで、押し下げる力?と首を傾げた人はおそらく駆逐艦が下手くそか、あまり魚雷持ちの巡洋艦を活かせていないかもしれません。勝てていても本数・距離・最大ダメージの出せる一部の高Tier駆逐限定ではないでしょうか。
 また、Tier6以上の戦場で駆逐艦の魚雷を敵に当てるためだけに撃ってる人は、はっきり言って勝てるレベルに限界があると思います。Tierが上がるにつれ敵も回避の能力が上がっていきますし、魚雷を必中させる能力には限界がある以上、駆逐艦はゲームコントロールの能力が求められてきます。

 駆逐艦の役目は多岐にわたりますが、こと魚雷の役目においては「(対戦艦の)陣形のコントロール」が求められています。敵戦艦が距離を詰めてきた(ラインを上げてきた、ラッシュを掛けてきた)ときに抑止できるのは駆逐艦の魚雷の脅威のみです。このときに打つべき魚雷は、当てて殺せる自信がないのならば敵を転舵させて侵攻をやめさせる魚雷か、敵と平行に並ぶ魚雷を撃って転舵させないようにして前進させ、孤立したところを味方に殺してもらうという、敵の陣形を変えるために撃つ魚雷です。分艦隊があれば連携も取りやすいですが、ソロでも後ろに味方がいれば取り得る方法です。

 また、当てる魚雷にしても、予測線通りに撃ってる人は論外として、漫然とその時の勝手な予測に基づいて撃ってる人も同じくらい論外だと思います。少なくとも、直線に進む相手に対してであれば、斜め奥に進んでる船には予測線の一個先、斜め手前に進んてる船には予測線の一個手前、広く面で撃つ際は斉射と斉射の隙間ができないよう予測線を3分の1ほど重ねて撃つ、敵の進行方向の先から後ろに向かって撃つ、手前転舵と奥転舵の二種類撃つ、とルールを決めて撃って初めて命中が望めるのに、その時の勝手な感覚で打てば当たらないのは当然だと思います。

 改善方法としては、まず一直線に進む相手に対する魚雷の偏差の取り方を、COOPで練習してください。このベースがないと、敵の行動予測を織り込んだ偏差は取れません。その後に、駆逐艦のプレイ動画を見て実際のプレーヤーの回避を織り込んだ予測線の使い方を学ぶといいと思います。魚雷の撃ち方は分艦隊を組んでも教えてもらえないものの一つ(伝えられないから)なので、練度を上げてから出撃しましょう。
(駆逐艦は単艦でも試合をコントロールすることが唯一可能な船であり、その試合に与える影響の大きさから、勝率60%を実現することが現実的に可能な船であることを肝に銘じていて下さい。皆がそれを実現できるわけではありませんが、少なくとも50%程度しかない場合は、何か問題点を抱えているのでは?とチェックする姿勢を持ってください。)

(追記:「各論補足編:①砲撃のエイム力」の記事を追加しました)

(各論編 1/3 ここまで)


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