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Day 79

夕暮れ。この幻想的な鴇色は不思議と人々を惹きつける。
何かの始まりとその終わり。僕の興味の1つは”境界”にあるのかもしれない。

おもちゃの質感っていいよな

今日は特筆すべきこともなかったので、土曜日に訪れたお店の紹介。

電車で45分ほどの場所にあるパセデナ市立大学。最寄駅から大学へと向かう途中にそのお店はあった。外からはフィギュアのコレクションをしているお店、ラジコンサーキットのある店舗に近い雰囲気を感じた。

行きは大学のイベントに行く途中だったため、気になりはしたが特に足も止めずに通過。帰りに心のどこかで気になっていたからか、普段なら違う道で帰るところをこの日は行きと同じ道にして店へと赴いた。

店には沢山のフィギュアが並べられていた。戦車などの戦闘機やマーベルシリーズのキャラクターなど男性の多くが一度はハマったことのありそうな品々が。少年期の一定数の男たちはディズニーランドに行くよりもこうした店の方がよっぽど楽しく、夢のような場所で何時間も滞在できるだろう。

僕が特に惹きつけられたのがスターウォーズのコーナー。小学3年生で当時シリーズ6作品の最後である「シスの復讐」が公開された頃を思い出す。
もちろん映画を観に行ったし、初めてポストカード買ったし、おこずかいしかない当時のわずかな資金状況でトイザらスに行った記憶がある。
この時期は僕の人生で2回だけ訪れたのフィギュアコレクター時代の2期目であり、スターウォーズを筆頭にドラゴンボールのガチャガチャなどを中心とした品々で構成されていたと記憶する。
ちなみに1期目はアンパンマンとハム太郎のおもちゃを集めた幼少期だ。

少し逸れてしまったが、このようにスポーツ少年・理科好き少年とは別の側面がこのコレクター時代の現れており、このような背景から僕はこの店にとても惹かれたのである。

さて、店内には沢山のフィギュアがあり、大きめの麻雀台ほどのテーブルが並ぶスペースが奥に置いてある。卓上には沢山のフィギュアなどのセットとサイコロがある。

ここまで来て初めてフィギュアたちがチェスの駒と同じ機能を担っていることを理解した。ゲームのルールは理解していないが、1対1あるいは大人数での対戦が可能なボードゲームの1種なのだろう。

チェスの歴史は古代インドのチャトランガにまで遡るそうだが、このマインドゲームが再びサイコロを振るという”運”が組み込まれたことは面白い。

さらに、マーベルシリーズやスターウォーズなどがこの市場に参入していることに賢さを感じた。売り上げがどれほど見込めるのかは知らないが、コアなファンたちはすぐに飛びつくであろうし、愛着を持った質感のあるおもちゃで戦闘を繰り広げることはテレビやスマホゲームとは違った興奮が味わえると思う。カードゲーム化しているものもあったが、個人的にはこの質感を持たせたことに大きな意味があると考える。

おそらくメジャーにはならないものの、こうしたゲームがどれだけ人々を熱狂させ、質感のある世界に留まらせることができるかは注目したいと思う。


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