1日目

 日誌とかあるんですけど、そこに書くのは態のいい事だけで書きたいことが書けないのでnote書きます。
 6時に起床。6時起床っていつ以来ぶりだろうか、中高生の頃ですら6時に起きることなんてなかった。大学生になってからはむしろ6時に寝ることの方が多かった。とにかく僕はこれから当分この生活を続けていかなければならない。毎日毎日残り〇日って数えようと思う。
 まず最大の難関である起床をクリアし、出発の準備。前日に「何か持っていくものはあるか」と聞いたところ「ない」とのことなので必要そうなものだけを鞄に詰めて出かける。駅で一番重要と言っていいほどの日誌を忘れたことに気づく。今日で打ち止めならそれはそれでいいと腹を据え到着すると集合の5分前、ここに来て出発してから感じていた便意がMAXに。教師用と生徒用どちらのトイレを使えばいいんだろうと考えているうちに集合時間に、僕は灰色のスーツみんな黒のリクルートスーツ。実施要綱にはスーツ、としか書いてない、色は指定されてないと言い聞かせながら、便意にも耐えて永遠とも思える5分を過ごす。
 8時になると大勢の前で自己紹介。自己紹介でひと笑いを取れと支持されていたので「気合を入れるために少し前に坊主にしたけどもう伸びてしまいました」と言う。(後々、「なんであんなこと言ったの」と3回尋ねられ、この話を3回することになる)
 クリアファイルも印鑑も忘れたことに気づき、剰えもらってから2時間程度で名札を落とした。日誌を忘れた僕からしたらそんなことでもう心は揺るがなかった。「学生時代の部活は」と聞かれる機会が多かったが中学1年でバスケ部を辞めて以来帰宅部の僕はずっと「中学”は”バスケ部でした」と言い回しでずっと嘘をついていた。1年で辞めたのに3年間続けた人と同じ感じにして本当に申し訳ございません。
 みんなが日誌書いている時間、僕はまだやらなくていい作業をずっとやっていた。今日パソコンを開いていた人は僕だけだった。

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