藝大コレクション展2019 第2期 2019年6月14日

#藝大コレクション展2019 #第2期
#東京藝術大学大学美術館 #2019年6月14日

国立西洋美術館開館60周年記念 松方コレクション展 を覗いてみようと国立西洋美術館の前まで行ったら、
 やっぱり混んでる・・・かな!?
という雰囲気ありありだったので、ならば藝大アートプラザを覗こうと足を延ばす途中に看板あり。

・・・いや、(開催されていることは)知っていたんです。
・・・あっ、もう会期末じゃん!
ということでアートプラザ経由美術館へ。

明治期の日本画家の画は非常に良いです。毎度同じことを言いますが、
 「上手いな~~ぁ~~」
観たことあるものも無いものも。

一番のお気に入りは、
「裸婦」 原撫松、明治39年、キャンバス・油彩
美しいのはもちろんですが、女性の後姿が素直に描かれています。(その女性の)気負いや背伸びする様子、緊張感が全く感じられず、肩の力が抜けている等身大の姿を感じることができました。
この画家の名前は知りませんでした。隣りに展示してあった「使徒パウロ」(※)も、通常ならば肖像画は好みではない私でも違和感なく受け取ることができました。
(※レンブラント・ファン・レイン原作、原撫松模本制作、明治39年頃、キャンバス・油彩)

面白かったのは、
「奥沢九品仏来迎」 尾形月耕、明治43年、絹本着色
阿弥陀如来御一行様を迎える人々の様子が只管明るい。生きている人間だろうが仏様だろうがそんなの区別なくこの世を楽しんでいる姿が垣間見えます。日本という社会の良い面と悪い面とを表裏一体で感じることができて面白いです。

何とはなしに心惹かれたのは、
「晩秋(深草)/洛南之巻六題の内1巻」 山口蓬春、大正12年、絹本着色
とても柔らかい画面で、その情景を俯瞰して本当に見ているような錯覚を持ちます。人生の幸せは何処にあるのか? という問いに応えてくれる画だと思います。

今回のコレクション展では出展されていませんが(所蔵品の中では)、
「径(こみち)」小倉遊亀、1966年
も大好きな作品です。

(当該展覧会が終了するとこのリンクから離れて「過去の記録」に移ると思います。)

( ↑ 第2期作品リスト)