松方コレクション展 2019年6月21日

#松方コレクション展 #開館60周年記念 #松方幸次郎
#国立西洋美術館 #2019年6月21日

先週14日に館前まで行ったら、混んでそうだな、と思って入らなかったけど、今週はそうでもなさそうだ、と睨んで入りました。
結果、その通りでした。混んでませんでした。

昔の財閥の良し悪しは色々あるんだろうけど、このような蒐集品を残してくれたことは良かったとしか言いようがない。国立西洋美術館自体も評価されたことで、あの一角の存在価値がグッと底上げされたと思う。

・・・とは言うものの、今回は残念ながらお気に入りの作品とは巡り合えませんでした。強いて言うなら、「共楽美術館」が実現されていたら素晴らしかっただろうに、と思うくらい。回廊式のその構想俯瞰図(※)はそれだけでその価値を納得させてくれました。そこそこ大きい規模の回廊式の建物は日本にあるのかしらん?
※フランク・ブラングイン

オルセー美術館から来ている作品も(今回の展覧会の)目玉だったのでしょうけど・・・。
モネとかロダンとか、う~ん、私にとっては心揺さぶられるものではありませんでした。

現代においても美術品のコレクターはもちろん世界中にいるわけで、しかし一人だけで蒐集することはできず、自分の嗜好とコネクション次第で蒐集できる作品が決まってくるのは昔も今も変わらないのだと思います。桁違いの資産を保有していればこれほど面白い趣味もないと思います。
一つ気になったのが、松方幸次郎氏はコレクションはしたけど、所謂パトロンとして自分のお気に入りの(若手の)作家たちをどれだけ支援したのだろうか、ということ。図録を購入しなかったので詳細な経緯は分からず。このコレクション自体が正しくそれ、ということも分かりますが、(作家の)日々の生活も含めて”物心両面から支援する”ことがあったのか? そこら辺の話がもっと浮かび上がってくると、これらコレクションの重みがグッと増してくるような気がします。

今回は常設展までは足を運ばず。ショップでも何も買わず。
また暫く国立西洋美術館から足が遠のくかな。