花總まり・女王たちの物語 2020年12月12日

#花總まり #女王たちの物語
#プレミアムシンフォニックコンサート
#オーチャードホール #Bunkamura
#古澤巖  (ヴァイオリン)
#塩谷哲  (ピアノ)
#城宏憲  (テノール)
#新日本フィルハーモニー交響楽団
#角田鋼亮  (指揮)

写真が無い・・・
大体、オーチャードホールに行くのが初めて(のはず)。
ミュージアムには行ったことあるけど・・・
迷って・・・案内の方に聞いてしまいました。
・・・何だ、上に行けばいいのね(ミュージアムは下)。

HPで見ると大きなホールみたいで、・・・果たして大きかった。
当日までチケットは売っていたみたいで、上階は埋まっていなかった(ように見えた)。そもそも一つ置きの座席指定ですけどね。前方でも空いている席がありました。
タイミングが悪すぎました。コロナ禍で感染者が急増しているタイミング(第3波)。チケット販売数は2150席に対して1000人分位なのかな。密集する訳でもなく大丈夫でしょう、との自己判断で外出。結局、往復の電車の中は無言、客席に入ってから出るまで無言、言葉を発したのは案内の方に聞いたときだけ。渋谷駅からホールまでの往復道中の方が怖かったね。おじさんにとっては。

行って良かったなんてものじゃなくて、私の人生に区切りを付けてくれたコンサートでした。以下、私個人の思い入れが99%ですので悪しからず。

そう、花總まりさんの声で「 #あかねさす紫の花 」の歌を聴くことができたからです。
「あかねさす 紫野ゆき 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖ふる」

私が宝塚に目覚めたのは、雪組「あかねさす紫の花」「マ・ベル・エトワール」(一路真輝、花總まり)でした。但し、テレビ(NHKBS)での視聴です。放映は1997年~1998年だと思います。以来、花總まりさんをずっと・・・。「あかねさす紫の花」はその後も(他組で、或いは他のコンビで)再演されています。しかし、花總さん演ずる #額田王 を生で観ることはありませんでした。
花總さんが退団されて、宝塚歌劇団の舞台で観ることは不可能になってしまいました。ということは、このまま一生観ること・聴くことはない、と思っていました。もちろん、OGの集まりとか、何かのイベントで歌劇団時代の歌を歌うことはあるでしょうけれども、そこで額田王を取り上げる確率は限りなく低いと思われます。

開演前、準備をされている楽団の方々をボーッと見ているとき、実はこの演目のことを考えていました(コンサートの案内は早々に鞄にしまい込み見ていませんでした)。花總さんを知って22年、もしお話しできる機会があったら何を話そう、という妄想です。まずは知るきっかけですよね。とすると、あかねさす・・・。

さて開演。
上手から出てこられた花總さん、衣装が和装だったので、日本の女王!?
そして・・・
突然、22年前に引きずり戻されました。
この数分間だけで帰ってもいいと思いました。
この気持ちを今朝Twitterにあげています。

自分以外、誰も理解できないようなツイですが前記のような背景があります。

エカテリーナ二世は記憶にないけれども、花總さんは額田王、トゥーランドット、レディ・ベス、マリー・アントワネット、エリザベートは全て演じられています。もちろん、私は額田王以外は直接観ています。そして、今日12日、ほんの数分でしたが花總さん演じる額田王をこの目で確かめることができました。心に刺さっていた棘(良い意味です。心を支える柱。)が抜けた気分です。これで明日から自分自身が生きる意味を改めて探すことができる、と感じます。

コンサートの感想ではなくて大幅に脱線しました。
このコンサートの企画、非常によいです。2時間20分を通して心が浄化される空間でした。出演者の誰一人としてでしゃばる人がいませんでした。だから演者のパフォーマンスのバランスが取れていて、一つのきちんとまとまったコンサートが出来上がっていたと思います。

もう一つ脱線を。
#エリザベート 」の「 #夜のボート 」です。フランツヨーゼフ1世を演じた城さんの声が素晴らしかった。宝塚でも東宝でも何回も観た演目ですが、城さんの歌声からはフランツの正直な心情が素直に伝わって来ました。皇帝という立場にがんじがらめに縛られている自分と、エリザベートのことを本当に愛している気持ちとの葛藤が伝わってきました。身体が震えました。

失礼ながら、古澤さん、塩谷さん、角田さんのことは存じ上げませんでした。だけど今日、そのパフォーマンスが確かなものだということをはっきり知ることができました。
同様のコンサートがあればまた是非に行きたいです。