日本美術の裏の裏 2020年10月16日

#日本美術の裏の裏
#サントリー美術館 #2020年10月16日

サントリー美術館がリニューアルされてきれいになったんだよ~っ!
・・・ってな声を聞いて行って来ました。
サントリー美術館は昔からきれいだよ、何言ってんの? と思いつつ。
美術館(建築)の構造でも変わったんかいな? と一瞬思ったけど、
・・・そんな訳ないよな。
果たして、・・・やっぱりきれいでした。

工藝2020でもそうでしたが、最近の展覧会は展示室内空間自体を演出するようになったのかしらん?
今回も、「おっ!?」と感心。日本間(和室)が続いている風に。

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そうそう、展示品全て撮影OKという(少なくとも私は)これまで経験したことのない展覧会でもありました。
内容は「すごい作品が沢山並んでいるんだぞ~っ・・・」ではなく、我々にとって身近に感じることのできる作品が多かったと思います。例えて言うなら、東京国立博物館で開催されている「桃山」の展示品と正反対と言ってよいかも。狩野永徳の作品というと肩肘張ってしまうけど、こちらは肩に力が入らずに観ることができます。私だけかもしれませんが。
撮影OKなので沢山撮ってしまい、全てを掲載することはできませんが、例によって気に入った作品をいくつか。

#青楓瀑布図#円山応挙 、江戸時代、天明7年(1787年)
一つだけ選べと言われたらこれになっちゃう。円山応挙の画って(私にとって)イマイチだな、と思う作品もあれば、唸るほど上手いな、と感嘆する作品もあります。これはどちらかと言うと後者。かなりデフォルメした画ですが、暫く観ていると、そこに本当に水が渦巻いているように見えてきます。

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一転してモダンな空間デザイン。

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#鹿下絵新古今集和歌巻断簡#俵屋宗達 画/ #本阿弥光悦 書、江戸時代、17世紀
とにかく、・・・笑った、・・・そして心に沁みた。

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和歌に限らず「歌を詠む」のは(その人の)感受性を表現する最高の手段だと思います。浅学菲才な私は「歌を詠む」ことはできなくても、「歌を読む」ことはできるという幸せを感じます。古今東西の歌(詩)に接していれば退屈という言葉は(私の)辞書から無くなるでしょう。

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#隅田川図屏風#鍬形蕙斎 、八曲一隻、江戸時代、文政4年(1821年)
ひたすら安心できる情景です。何も言う必要はないでしょう。

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あらっ、最後に・・・
(展示順ではありません。)

#白綸子地橘亀甲文字模様小袖 」 一領、江戸時代、18世紀

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こうやってnote書きながら振り返るとまた観たくなったね。語弊があると困るが、敷居が低い分身近に楽しめる展覧会だと思います。図録は買いました。

サントリー美術館のHPに色々書いてあります。何とYouTubeまであって・・・、リンクしておきます。

日曜美術館とか、ぶらぶらで取り上げてないよね!?