モーツァルト! 2018年6月18日

久し振りのミュージカル。

以前から
  面白いミュージカルだ!
という評判は幾度となく聞いていました。
観たいと思いつつもチャンスを逃してきましたが、やっと観ることができました。

いつも通り、たっちん(和音美桜)を第一の眼目にしていましたが、
第二の眼目もありました。
いくちゃん(生田絵梨花)です。
彼女が外部の舞台に出ていることは知っていましたが、未だ観たことはありません。
どんな感じなのか、興味津々でした。
第三の眼目も。
たーたん(香寿たつき)です。
たーたんが出る舞台を観るのは何年振りか?
この人こそ、銭の取れる舞台人(昔はタカラジェンヌ)と思っています。

さて、舞台は、
作品の作り自体、脚本と言うべきか・・・、は私の好みではありませんでした。私にとってはてんこ盛りの内容に思えました。
モーツァルトと数々の人物との相克が描かれる訳ですが、その人物(相手)をもっと絞った方がメリハリが利いて良かったと思います。
  父親
  お姉さん
  大司教
  奥さん
  ・・・

例えば、墓を暴く場面から始めるのであれば、奥さんとの相克から過去へ遡るストーリーでも面白かったと思います。
一方、モーツァルトの作曲の話もあるので、過去から順繰りに追っていかないと分かり難くなってしまう一面もあります。
私だったら奥さんとの関係を軸にして、過去と現在とを行ったり来たりさせるかな。・・・でも分かり難いかな。

その奥さん(コンスタンツェ)役がいくちゃんでした。
うん、想像以上に良かった(上手かった)。
アイドル辞めてこのまま舞台女優になっても可笑しくないレベルだったと思います。
(宮澤佐江とは雲泥の差です。)
  舞台映えがする。
  声が通る。
  最低限歌える。
  演技もできる。
彼女がどのような勉強、レッスンをしてきたのか知らないけど、
乃木坂46のオーディションの際にスタッフはここまで成長することを予見していたのか興味深いところです。
今後、どのような舞台に立っても彼女のことはある程度安心して観ることができると思います。

主役のモーツァルト役は山崎育三郎。
この舞台、偏にこの主役の肩に掛かっています。
その分、相当なエネルギーを使う舞台だということはハッキリ分かりました。
熱演とか、そんな表面的なものじゃなくてね。
恐らく彼の持てる能力を全て使って演じていたであろうと思います。
難点を言えば、この作品のモーツァルト役としてはちょっと明るすぎたかな。
愁いを強調しても重苦しい舞台になるだけだろうから、演出方針次第とは思いますが。

たーたん(ヴァルトシュテッテン男爵夫人役)。
  歌が上手いのは当たり前。
  声が抜群にきれい、良い声してる。
  姿勢が崩れない(役柄もあるけど)。
  舞台上の挙措動作に微塵も慌てるところが無い。
若い舞台人のお手本となるような役者と思います。
悪く言えば、隙が無い、優等生となるのでしょう。
でもね、こういう人がいないとバタバタの舞台になるだけ。
「星から降る金」という有名な曲を歌います。

一つ大発見がありました。
モーツァルトの父親(レオポルト)役が市村正親。
大司教(コロレド)役が山口祐一郎。
2人の発声方法が全く同じ。
時には同じ声に聞こえた。
当たり前か、劇団四季出身だもん。
退団して長い年月を経ているはずだけど、若い頃に勉強した基本がずっと残っているんだ、と感心した次第。
だからこそ、第一線で活躍し続けているんでしょう。

モーツァルトのお姉さん(ナンネール)役のたっちん。
今回もね、中途半端な役柄と出番とで、彼女の本領は発揮されていなかった。
う~ん、至極残念なんだけれど、ほとんど印象に残らなかった。

この舞台、主役の役者によって大きく印象が異なるんじゃないかと思います。私が観劇してきた中ではそのような舞台はほとんどなかったと思うのですが、この作品はそんな風に思わせてくれるものでした。
だから古川雄大が演じるモーツァルトは全く違う姿を見せてくれるのではないかと期待できます。
2002年の日本初演以来、再演が続くのもそんな理由があるのかもしれません。
最初に「好みではなかった」と書きましたが、このような印象を持ったので次の再演があればまた観てみたい舞台です。

以下、余談です・・・
(1)私が観たこの昼の部で、東京公演においては山崎育三郎とアマデ役の加藤憲史郎とのペアは最後とのこと。
 (東京の後は大阪、名古屋と回る予定。)

(2)この部には、某女子校のJKの団体さんが入り、2階席を占めていました。
 カーテンコールの後、拍手が終わりかけたところで下手側から山崎育三郎と加藤憲史郎とが二人だけで登場。
 その瞬間、2階からの大歓声が場内に響き渡りました。
 山崎が一言発する度に
   「キャ~~!!!」
 ものスゴかった。

 ジャニーズのコンサート会場ってこんな感じなんだ、と初めて体感。
 あの大歓声が2時間、3時間と続くのであろうジャニーズコンサートは私には3秒と耐えられない。
 つくづく思ったね。
 AKBのコンサートなんて可愛いもんだ!

 でもね、も一つ感じたのは、
 あの歓声を聞くとストレスが飛んでいく気分になったのも事実。

 女の子たちがジャニーズイベントに行き、
 自分が歓声を上げるのも然りながら、
 人の歓声を聞いてストレス発散しているのではないか、
 と思った次第。

(2)の話は偶然とはいえ貴重な体験をした。
やっぱり現場に出て初めて分かることが沢山ある。
現場に行かないとダメですね。


阿部 隆夫

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