(株)ティムス 株価⇧

今日は一気に趣向を変えて、
昨日の株価値上がり率が1位(+33.76%)だった(株)ティムスという会社を見てみます。

2022/11月に上場し、2023/2月に上場後初決算。
有価証券報告書も5/31にあがってきたばかりです。

業種としては、医薬品の研究・開発・製造・販売で、

そんな会社のB/Sはこんな感じになります。


今回は単位は千円です。
今までが、いかに大きな会社を見てきたのか、思い知らされますね。

資産合計は+10億円です。
現預金が+10億円。
そして、その少し下に未収消費税等とありますね。

この科目がある意味ってわかりますでしょうか?

未だ収入になっていない消費税
⇒消費税の還付です。

消費税が還付ってことは、ひとまず赤字かなぁと推測。

消費税の計算って、
売り上げなどから預かった消費税から、
仕入をしたり、コンビニなどでアメちゃん買って払った消費税などを引いて、
消費税の利益みたいなものを出した金額となります。

だから普通に黒字だったら、消費税が還付というのはないと考えられます。

その未収消費税等があるってことはたぶん赤字なんだろうなぁ

って思っておきます。


ティムスという会社は11月に上場したわけなので、
おそらく資本金がそれくらいガツっと増えているのかなあと想像しつつ、

負債・純資産へ行きましょう。


ちゃんと資本金が+10億円していますね!

そして資本準備金も+10億円くらいになってます。

資本準備金は株式発行でもらったお金の半分まで積んでいいもので、
資本金とは違くて将来利益剰余金に振替可能な便利なツールとなっています。

上場して20億円ゲットしたら、資本金と資本準備金で10億円ずつつめるんですね!

で、細々未払いになっていたものを払って負債はΔ2億円となりました。

そして利益剰余金は一気にΔ8億円くらいとなっています。
結構赤字が出たのですね。

上場して+20億円
現預金が+10億。
いろいろ支払って、Δ2億。
赤字でΔ8億。

これが上場した会社の動きですね。

さすがにこれだけだと内容不足なので、P/Lも覗いておきます!


去年は20億円近く売り上げたけど、
今年は-となっています。

売上なしですね。

医薬品の研究と上場に注いだ一年間だったのでしょう。

営業外費用の株式公開費用は3億円となっています。
これらは公認会計士・弁護士・上場審査などなど、様々な方々にお支払いされているんでしょうね。

そして最終利益はΔ8億円。

間接金融業界にいたものであまりこういうのは縁がなかったですが、
上場するとこうなるんだなぁというのが財務を見てわかりました。

報告書はめちゃくちゃ細かく理系っぽいことが書いてあったのですが、
まぁ拾えたら拾ってみます(笑)


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