根株の活用方法について
皆さん、どうもこんにちは、阿武町地域おこし協力隊林業支援員の古金です!!
今回は伐採した後の根株の活用方法について紹介したいと思います!
僕らは普段、山にユンボで道付けを行うのですが、通りたい場所に木が立っていれば当然伐倒して先に進まなければなりません。そして伐倒したら根っこが地面に残りますよね?
これをユンボで掘る必要があるのですが、大きい根っこだと掘って取り除くまで30分以上かかる事も珍しくありません。。。
伐倒した木はもちろん用材なりチップ材なりでお金になるのですが、この根っこは用途がないので、山の邪魔にならないところへ放置して、ゴミと化しています。
労力と時間をかけて、山に放置。これはなかなかもったいないですよね。まあ道を付ける為の工程なので仕方がないことなのですが、どーせならこの根っこの活用方法を見出したい!!
森林資源活用魂の見せ所です笑
ということで色々調べた結果、アクアリウム水槽の飾りとして活用できるんじゃないか!?という結論に至りました。
通常、アクアリウムで使用する多くの木は、カラッカラに乾いた流木等ですが、見た目はそんなに大差ないと思うのでやってみます!
まずは、いい感じの形をした根株を選んでチェンソーでいい感じにカット!!
ここは完全にセンスが問われますね。
選ばれたのはこちら!!
横、縦、約40cm、奥行き約30cmといったところです。割と大きめです。
こちらを自立するようにうまくカットします。
土などがついているのでブラッシングして土を洗い流します。
頑固な汚れもある為、硬めのブラシがおすすめです!
濡らしたことにより色が変わりました!水槽に入れた際の色合いがここで確認できるということですね。高圧洗浄機があると効率がいいかも🤔
ある程度の汚れが取れたら、次はアク抜きです。
このままでは当然水に浮いてしまうので、アクを抜いて水に沈むようにする必要があります。
水に浸しておくだけでもアクは抜けるらしいのですが、熱湯で煮沸することにより早くアクが抜けるみたいです。
サイズもでかいし、どのくらい時間がかかるかわからないので煮沸しようと思います。
デカめの鍋があれば沸騰しやすいので、そちらの方が良いのですが、無いのでドラム缶を使います。
燃料は薪の端材や玉切り端材を活用します!
なるべく水を少なめに入れて、根株が浮かないようにおもりとして石を上から乗せました。
透明な水ですが、煮沸することにより。。。
泥水化しました笑
アクが抜けている証拠、、、なのか、、、?
水を変えてさらに煮沸し、そのまま1日置いて、水槽に浮かべてみると。。。
沈まないんかい!!笑
サイズがでかいからアクが抜けきらないのか、全然浮きます。
ワクワクした気持ちを返してほしいです。
(おもりどけた瞬間浮いてきた段階で分かってました笑)
こうなったら新アイテム投入!!
この重曹がアク抜きに効くとGoogle先生が仰ってたので実践。
雨が降ってきたので、煮沸はせず、とりあえず投入してまた1日放置。
ですが、沈む気配が全くしないので、こうなったら力技です。
穴を開けて錘をはめ込む作戦!
これをしたら売れにくくなるのは承知ですが、早く水槽に沈んでいる根株を見たい病にかかり犯行に及んでしまいました。
今回は売る気はないのでご容赦ください。
ちなみに木屑を見てみると、、、
とりあえず、こんな感じで石や真鍮やらをはめ込みまくり重さを出します。
そうして水槽に沈めると。。。
当然の如く沈みました!
横から見た感じはこんな感じです。
芸術ですね、非常にかっこよい。達成感。
なんか最初の目的とちょっとズレた気がしますが、こんなのが山にはたくさん転がっております。
どのくらいの数売れるのかはわかりませんが、ネットオークション等やホームセンター等で見た感じ、割と良い値段で取引されているみたいです。
コロナ禍で家にいる事が多くなり、お金も手間もあまりかからないペットとして、参入しやすい魚を飼育する方が多く、アクアリウムの需要も上がっていると考えられます。
ちなみに、今回のサイズになると5000円程度でみてもいいかもしれません。
大きい根株になると一個の根株から上記のサイズの物が何個か取れますので、もうフィーバーです。
これを知ってから根株の価値観が変わりました。
知識や考え方で物の価値観が変わるのは楽しいしワクワクしますよね!
これからも森林資源の活用魂を燃やして、日々活動していきたいと思います。
ちなみに第二世代の根株が今ドラム缶に浮いているので、いつ沈水するかを楽しみの一つとして生きていきます笑
以上、根株の活用方法でした。
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