べしの歌詞の話がした～い！
そういう感じのひとりごとです。

〇 shoelace
メロディーが好きだな…。早速歌詞じゃない話ですね。
淡々としているＡメロとＢメロから、サビのきらきらしたメロディーになるのが視界が広がる感じがして心地良い。弾んだ音で勝手に元気出る。

この歌詞、余裕がないときの息苦しさを勝手に感じて聴くたびに良いな～って思ってる。ずっと壁に向けてボールを投げてるときの手応えのなさみたいなもの。ちゃんと進んでるのに進んでないみたいな。なんとか今日を生きるのにいっぱいいっぱいだ！と思ったことは何度もあるけど「明日に投げた物を拾うような今日」って表現が思い浮かんだことないよ。やっぱり言葉選びが好きです。

ここ！好き！べしの歌詞の素直な言葉がかなり好きです。主に弱ってるときが多いかもしれないけど、こうした飾らない弱音がすごく響くときがあるんですよね。

いや～サビの歌詞が本当に好き！ここの話がいっぱいしたくて書き始めたのかもしれない。
真逆のイメージがある「狭い部屋」と「星」って言葉が一緒にあるのが特に好きです。メロディーの雰囲気がサビでそれまでと変わるのも相まって、ふっと肩の力が抜ける感じ。すごく綺麗ですよね。ちょっと泣きそうになる。
正解はわかんないんだけど「狭い部屋」ってそのまんま自分の部屋とも、ライブハウスとも、それか自分の心とも、置き換えてみても良いんじゃないかなと思いながら聴いてます。
「目を閉じてみれば星は揺れる」で大好きな人たちがライブを見ているときの笑顔が思い浮かぶので、個人的にライブハウスでの思い出と重ねてしまいがちです。ライブハウスでいつか聴いた「shoelace」すごく良かった。狭くて薄暗い現実と切り離されたみたいなライブハウスを出たらまたいつもの日に戻ってしまうけど、この曲が支えてくれるような気持ちになったことを今も思い出せます。ずっと忘れたくない。こうして書くことで少しでも残せたら良いんだけど。
全然、応援歌！って感じの曲調ではないけど、私にとってはいつだって優しくてあたたかい応援歌のような曲です。「がんばれ」のような歌詞はないのに不思議。
「靴紐結べば強く行ける」も好きなんですよね。なんとなく背筋がスッと伸びるような感覚になる。サビ前までの歌詞に共感しすぎて深く考えこんでしまったときの、うっすらとした落ち込みに似た感情を丸ごと連れ去っていってくれたかのような楽しくて眩しいサビが大好き。なんかこう サウナの整い みたいなものかもしれない。ふざけた言い方したけど割としっくりきて困っています。

ここの歌詞、わかりすぎて、もはやわざわざ言うことがないよ……てなるのがそれはそれで良いので書いちゃいます。１番の「目先ばかりを見つめていて」と、２番の「目線は下を這ってる」の、この同じ「目」って言葉があるんだけど全然違う意味を示しているところも、日本語の奥深さを感じるので好きです。
あと、さっきまで「しゃんとする」とか言っていた「靴紐を結べば」だって、目線を下に下げて足元の靴を見ながら行うものだと思うんだけど、それよりも更に下をいく「下を這う」という言葉で、似たような目線の向け方でも全く受け取り方が変わるのも面白くて好き。

サビを繰り返して、この歌詞で終わるの良いですよね〜。
歩いていたらどうしても靴底はすり減るし、靴紐だってしっかり結んでても解けるかもしれないし、疲れてしまうものじゃないですか。それに加えて、靴紐って歩きながら結び直すのってできない（まあできる人もどこかにはいるかもしれないけど……）中での「靴紐を結べば」「強く行ける」って、立ち止まることを許されている感じがして好きなんですよね。べしの歌詞はそうやってよりどころにしたくなる歌詞が多くてずるいよ。そんなんずっと好きでいてしまうもんね。
結んだ靴紐がまた解けることがこの先、何度もあるかもしれないけど、無理して歩き続けて踏んづけて転ばないうちに立ち止まるときの後押しになってくれる気がして心強い曲です。もう、一家に１shoelaceかな、これは……。
強く行けるし、強く生きたいね。

今日はここまでにします。