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その碧さに

会場内に流れていた米津玄師さんの『vivi』が大きくなる音と
抑えきれない歓声がフロアに溢れるのと一緒に、照明がゆっくりと落ちていった

最初はSEにあわせて落ち着いていたフロアの手拍子が メンバーがステージに揃うとどこかそわそわと、若干はやくなっていたのがなんだか愛おしかったな
今、この広いライブハウスにはおいしくるメロンパンを見に来た人しかいなくて、こんなにたくさんの人がそれぞれの形でこの日曜日の夜を待っていたんだ
そうおもった瞬間、服を掴む右手に力が入った

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セトリを見ていたら19曲もしてたんだね?!びっくりした 一瞬だったな

1. 紫陽花

1曲目なにがくるかなんてなんも予想できなかったから 素直に『紫陽花』かーーー!ってなりました(完全に予想外でしたの顔)
ナカシマさんがギターをかき鳴らす音でどうしようもなく顔がにやけてしまった
3人が息を揃えて言うワンッツー!が好きです

「 夏はすぐそこさ 歩いていけ 」

この前の6月は本当にすぐそこに夏があったのにね、もう夏どころか今年も終わっちゃうよ 

2. 桜の木の下には

あ〜〜〜すきだなあ、思い出すために聴いてるけどやっぱりこの曲すきだなあ
この桜はきっと、きっとこの世のものとは思えないぐらいにとっても美しいんだろう、だから怖い
この曲のおかげで しゃくなげ を 石楠花 って書けるようになりました

「 あなたが今年も春を染めていく 」

3. look at the sea

きゃあって声がどこからか聞こえてきた わかる

水面にいきなり顔を出したみたいな爽やかさに一瞬だけ目をパチパチさせてしまったけどすぐにこにこしちゃった 楽しい!いつも楽しい!

まだ始まったばかりなのに
「 醒めないでいてね 」って歌詞を口の中で転がすたびに ああ本当にこのまま醒めないでいれたらいいのに なんて名残惜しくなっちゃった、
この曲のラスサビ前の手拍子がとてもすき あと音源の最初にある小声のワンツースリーすき

「 世界に二人でいいよ 」
「手を繋いで 離さないで 醒めないでいてね」

4. 5月の呪い

え、もう最初の原さんのドラム叩いた後の笑顔見ました?めちゃくちゃかっこいいのにぱって笑顔になるの 無理 かわいい この曲の原さんのドラムの軽快な感じとってもすき
ナカシマさんの高音って生で聴いてもちゃんと綺麗に伸びていくし本当にすごいなあ!間奏のギターのギュイーンって感じすごく良いよねえ
「春が終わったら」あたりの峯岸さんのハモリすきだ〜〜〜 楽しくて心が弾む
隣の友達が開演前に 聴きたいなあって言ってたから横をみてにやにやしちゃった

「 億劫でしかたないんだ なにをするにも 
なにをしないことも 」


MCで峯岸さんが「すきに楽しんでください。なんていったって、僕たちは。あなたたちのすきな音楽を… 鳴らしにきたのだから…。」 なんてわざとらしく芝居がかった言い方をして、クスクス笑いが起きてた
この言葉が当たり前に出るからやっぱりおいしくるメロンパンのライブがすきだな
皆が皆まっすぐ手を挙げなくたっていい、なにも強制されてないこの雰囲気がとっても好きだな

5.憧憬

疾走感がすき
「憧れは憧れのままで ああ 焦がれるほど遠く」の後にデレレデレレッ って音が下がるあの箇所、短いけどなんでか聴きたいなってすごく思ってた
おいしくるの曲は個人的に青色のイメージがある曲が多いけど『憧憬』もそうだなあ 
カルピスのこの青いところと同じ色のイメージ

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わたしは濃いカルピスがすきです

「 あの日の空に帰りたくなったりするのかい 
君にもそんな夜はあるのか 」

6. caramel city

この前の「X、Xよ、Xって。 〜かX夜〜」を思い出した あの時の一曲目だったからかな

いつ聴いてもこの無機質で匂いがしない街には
銀紙の色と、どろりとした月の色しか存在してないように感じて すこし、寂しくなる

とろり じゃなくて どろり ってところがまた良い この曲はナカシマさんにしか歌えんなって特に思う 技術的にとかじゃなくてさ なんかあるよね、そういうの

キャラメルなんて普段食べようって思うことないのに聴いてたら食べたくなる

「 一つまた一つと 頬張ってしまえば
どろり溶けだした 月が綺麗でした 」

7.泡と魔女


ミッ

峯岸さーーーーーーーーんッッッ゛゛゛゛

ああ、ベースが、ベースが、

 \ ………SUKI………… /

ベースはじまりって良いなあ… 生でみれるっていいなあ… 実際にEPでも『caramel city』の次が『泡と魔女』やん、どっちにも歌詞にキャラメルって言葉が出てくるんだよねえ〜 わたしこの曲順すきだから嬉しかった



※ この先ちょっとライブに関係ない曲に対する自己解釈ともいえん整理できてない妄想をはさみます お見苦しいと思われますので、無理!って思ったらとばしてください 



アネモネの花言葉は色々とあってその中でも

「あなたを信じて待つ」 「見捨てられる」
とかがあるんだよね だから

「待ち惚け」 「置き去りにされても」

って歌詞が入ってるの、個人的にハワ…🤭てなる

あとね、これに関しては更に更〜〜〜に!
自分の妄想なんだけど!『泡と魔女』って言葉 人魚姫 を連想してしまうのね 
で、人魚姫だと泡になるって死ぬってことじゃん だから

「泡に帰すその前に」= 死ぬ前に

ってこじつけちゃうんだよなあ… 
                 りんを。

すみません、まだ妄想は続きます

アネモネにまつわるギリシャ神話のなかで

 女神が美少年と出会い、恋に落ちるがその少年が死んでしまう…

という話があるのね(だいぶはしょりました)(アフロディーテとアドニスの話なので気になったら調べてみてください)(まだこの他にもあるらしいよ)(どっちも悲恋でした)

人魚姫もその女神も「きっとそもそも恋に落ちなければ、悲しい結末にはならなかった」という共通点があると勝手に考えたんですけど それってこの歌詞だと

「あなたは少女のままでいて 
もう手遅れみたいさ」

= (恋を知らない)少女のままでいて (知ってしまったから)もう手遅れ(=悲しいことがおきてしまう?)みたいさ

という…   ごめんなさい… ガッチャガチャにまとまってない妄想です… !!!!
こじつけです!!!!!ごめんなさい!!!信じないで!!!!

最後の最後に、アネモネには「清純無垢」って花言葉もあるんですけど

少女のまま=清純無垢のまま…?

とか もうやめますね!!!!!!
間違ってたらちゃうやろって言ってください、というかきっと間違っています、怒らないで… 妄想です… 解釈は人それぞれで、星の数だけあるんだよ… 

ついつい深読みしちゃうおいしくるの歌詞がすき

8.命日

ワンッツー!で始まったのすきー!おいしくるのワンッツー!すき!イントロでなぜか笑顔になっちゃう!
サビで手をあげるのが楽し〜〜〜い〜〜!明るい曲調なのにヒヤッとする言葉が紛れてるおいしくる 油断できない感じがたまらないなあ

最後のサビでナカシマさんがちょっとこう、なんていうの?力を込めて歌う「かまわないでしょっ」が、かなりすき めっちゃ力入ってる すき

落ち着いたドラムからばーーって間奏の盛り上がるところ、ギュインギュイーーーンってギターがあがっていく感じ、サビ前のドラム、良いよねえ

「死んだ友達の命日も思い出せなくなっていた」

9. シュガーサーフ


たすけて

えっなに わたしのいちばんだいすきな曲 アレンジがカッコ良すぎる 涙でるかと思った 半泣きやった なに?殺す気なの…?
本当に一時期 狂ったように『シュガーサーフ』しか聴いてなかったことを思い出した

原さんのドラムソロさすがにかっこよすぎた
手が痛くなるぐらい拍手してしまった 
もう記憶がかなり飛んでるんだけど極限までゆっくり叩いて徐々に早くなっていってくドラムがかっこよすぎて、皆が息を呑んで原さんを見つめていたのがわかった 
ドラムソロがかっこよすぎて、間奏が再開されたとき(あっそういえば、まだ曲終わってなかった)って本気で思ったな、注意力散漫な自分がそこまで夢中になれていたことにびっくりした 

えーー叶わないことだけど、この景色もう一度みたいなあ 本当に感動した 

「 空中遊泳、海流を飲み込んで
鉄板要塞揺らして海原へ
長編小説、ワンダーランド 遠くまで 
君に手を引かれて 」

10. nazca

MVすきだな〜〜 自然と横に揺れる
『hameln』の曲の要素がたくさん詰まっていてすきだ ついこないだな気がするのに1年経ってるんだねえ 

「 僕たちはいつの日か 空をも掴もうと手を伸ばして 」

人間の傲慢さ というか 欲深さのようなものを皮肉ってるように感じてしまう 良いなあ
あほみたいに峯岸さんだけをずっとみてたんですけど、間奏のベースソロがあまりにも好きすぎた

12.水仙

綺麗に伸びるナカシマさんの声が綺麗だった
おいしくるの曲に出てくる花火って、終わりとか過去とかすこし寂しい意味が詰まってる気がしてならない
あとですね、おいしくるメロンパンが自分たちのことを「海に投げ捨てた卒アルみたいな音楽。」って表しているのがとってもすきなんです(https://rojack.jp/contests/jack2016rijf/artists/33546)より


大人になってもおいしくるの曲があればきっと大丈夫だと思うんだ 青いままでいたいなあ

「あの日 波間に沈めた卒アル
火をつけられずに湿気った花火も」

13.色水

わあっ!ってフロアが色めきたって 改めて『 色水 』ってすごいなって思った

溶けたかき氷を 色水 って言うのとか ブルーハワイを 空の味 って表すの、すごいなあ すごいしか言えてないけど すごい本当に おいしくるメロンパンがつくりだす夏の曲がすき


ちょっとだけ夏が恋しくなる 

「 くるくると回る風車を きみは弄んで
下駄のかかと鳴らしながら またね って笑ったんだ」

ここが無性に好き〜〜〜

14. 水葬

さっきまで明るいところにいたのにいきなり突き落とされた感じ きらいじゃないです

水の暗い暗い底に沈みながら 自分の口から出た酸素がコポリ、と 水に溶けていくのをただぼんやり眺めて、ふと息ができなくなっていくことに気付いておそろしくなる というか… じわじわくる恐ろしさがある この曲 (妄想全開) 

この不気味さはどんなバンドにも出せないよなあ

「 生まれ変われるなら鯨がいいな 」

15. candle tower

なんて言ったら良いんだろう、なんか、こわかったな

たかが音楽、音楽なんだ、なのに すこしだけ顔が強張るぐらい こわいって思った 

リミッターが外れたみたいに暴れる、いっそ、暴力的だった なんていいたくなっちゃうような激しい演奏に、ただただ圧倒されるってこういうことなんだ… って体が震えた 約5分しかなかったはずなのにね、本当に長く感じたんだよ いままでのどの曲とも違って、この時だけは耳が壊れるかと思った 
ただ勘違いしないでな、この曲好きです 好きなんだけど、こわかったんだ!よ!
音源だけでもMVでも(なんだこの曲 ヤバすぎる)って思ってたのに 生なんて本当にヤバいに決まってる 正直はやくみたい 中毒性が凄すぎる 迫力が段違いだったなあ…

「 壊したくなるよ美しすぎて
  君の瞳じゃ夜は明けない 」

16.あの秋とスクールデイズ

ナカシマさんが「あの秋とスクールデイズ」って呟いた声をなぜか今も忘れられない

ナカシマさんの表現力にヒエ…てなる曲ナンバーワン 個人的に
「 情けないな 」って何回も出てくるのに飽きんのすごい 本当に飽きんのやもん たった一言がこんなにもいろんな聴こえ方するのすごい〜〜
感情の込め方すき、歌い分けがすっごいな〜〜〜ってなる 惚れ惚れしてしまう
おいしくるの曲って春夏秋冬、どの季節にも似合うやん 良いな 制服を着てた頃にすこしだけ帰りたくなる曲 

「 情けないな 
あの日裏切ったのは 僕の方だった 」

17. dry flower

『あの秋とスクールデイズ』と、この『dry flower』の繋ぎでナカシマさんが弾いていたメロディーが何だったか、最後の馴染みのあるフレーズで思い出せたとき ブワッて鳥肌がたった

繋ぎで演奏されていたのは
ドヴォルザーク: 交響曲第9番『新世界より』の第2楽章『家路』
https://youtu.be/1AYeFtOv_cw

学校とか公共施設とかで夕方の帰宅時間を鳴らす音楽として流されることも多い…


からのこの歌詞なんですよ

「 充分寝た もうサイレンが 空っぽな五時を迎えに来た 」

素晴らしすぎる 

繋がってる 繋がってるんだ、ただ曲と曲を繋げてるだけじゃない 意味が込められてるのか
こんなに曲と曲の繋ぎに感動したのは初めてだ
おいしくるの自分たちへの曲の愛を感じとれたようなきもちになったなあ
なんていうか、気怠さにじわじわ侵食されるような曲で やっぱり、このどこか静かに狂ってる美しい世界は、おいしくるにしか出せないんじゃないかな って何度だって言いたくなる

「 世界の終わりみたいな 赤 」

18.走馬灯

特に情景が思い浮かぶ曲
『flask』という作品を彷彿とさせるようなキーワードが散りばめられていてすきだなあ

峯岸さんのコーラスが大好きな民としては「見て」とか「言わないで」とかが本当に本当にとっても素敵だった 峯岸さんの高いハモリも当たり前に好きなんだけど、低い声でハモる峯岸さんはもうたまらんすぎる 本当に良かった 



またライブに関係ない妄想 話します

「 逆光を纏うあなたの海に落ちる」 

きっと『candle tower』で首を絞められて亡くなった女の子の曲かもしれない、と思ってて
横たわってる女の子からしたら首を絞めてる男の子はきっと逆光になってるわけで 「あなたの海」が 男の子の瞳 だと、したら… ?

でも「風船」とか『epilogue』にまつわるキーワードがたくさん出てくるから そっちの女の子かもしれないとか思う自分もいる だって

「炎天下 いななく熱 校庭は水玉模様 心臓の潰れる音で 水色吹き散った」「最後の鐘」

とかね かぶるところがありすぎて楽しい
「こんな日くらいは」が「命日」だったらどきどきするよね

特に解決できてるわけじゃないんだけど この2人の女の子たちの 走馬灯 やとしたら面白いなあって思いました 

「洗剤の匂いがする 晴天も見飽きた頃 風船のわれる音で 夢から醒める」

19. epilogue

終わっちゃう、終わっちゃうなあって寂しくてしょうがなくなった

人生で初めて、MVを最後まで見きれなくなるぐらいに不気味だって恐ろしくなった曲だ
インスタでたくさん語ったけどやっぱりゾワゾワする 

「どんな嘘も嬉しいんだ 馬鹿だ」

この歌詞がなぜかずっと好き
小声で呟いて、ライブハウスなのに泣きそうになっていた
峯岸さんが視線を前に向けて「忘れないでね」って口パクしているのがすごく印象的だったな

en. 夕立と魚

やっぱりこの曲すっごくすき
この日の照明、ぜんぶすごく良かったけどこの、みかんジュースの優しくてあったかい色で溢れる水槽がとってもすきだと思った きらきらしてたなあ メンバーの笑顔が今でもふわふわと胸に残ってる

「ねえねえ僕とこの街を 永遠に彷徨っていて なんて言える はずもなく」

おいしくるの音楽があるならまだもうちょっと頑張っていたいかもな


おいしくるメロンパンのこと、マイペースで好きでいれそうで嬉しいなと思えた夜 全部忘れるぐらい音楽に溺れていた夜 最高の夜でした

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