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XIゴ@JAWS PLAYERS #03(2023.Dec.31.Sun)

もう2カ月経つまであるってマジ?

 ということでまたしてもイベントでサイコロやってきました。前日に携帯の充電が死んで道半ばで斃れそうになったDDR再デビューしたりピザを食べたり土壇場で新チャート開拓しようとしたりしましたがそんな話はどうでもよくて、本走の振り返りをしたいと思います。


概要

 11月2日から5日に開催された JAWS PLAYERS #03 に、最終日11月5日の「XI トリロジーリレー」の走者として参加してきました。
 「トリロジー」とはもともとフランス語で「三部作」の意だそうで、RTAイベントにおける「トリロジーリレー」はだいたい「同じシリーズの3作品を走ること」という感じだと思います。

・XIとは
 1998年6月に発売されたPlayStation用ゲームソフト、およびそのシリーズ。「アクイ」を操作し、盤面上に現れるダイスを転がして消していくアクションパズルゲーム。
 1999年12月に続編の「XI JUMBO」が、2002年12月に現状最新作の「XIゴ」が発売されている。

 今回の「XI トリロジーリレー」の種目は
XI[sái]
  Puzzle Mode 100-Puzzles
②XI JUMBO
  Trial mode Norma Attack
③XIゴ
  Quest Mode All Clear(Any%): Night

 でした。さっそく順に見ていきましょう。


第1種目:XI[sái]

 第1種目は初代XI[sái]パズルモード100問クリアRTAです。
 走者は「スーパールーキー」鈍ザンキさんと「情報屋」桜葵月さん。お二方とも9月中旬のRTARacingでの並走前後から練習を重ねられ、特にザンキさんはイベント直前の11/1にWRを更新されるなど目覚ましい成果を上げられていました。ちなみに前WRはぼくでした。無慈悲。

カテゴリ詳説

 パズルモードは1問ごとに「決められた手数以内に盤上の全てのダイスを消す」というのが目的のゲームモードで、全100問+αが収録されています。
 サイコロ星人(というかパズルゲーム星系)みんな乱数に悩まされがちな印象がありますが、このモードは「各問題に決まった解き方があり、それをミスなく再現できれば速い」ので、「乱数はちょっと……」という方にも比較的おすすめできるRTAとなっています。というのは半分ウソ
 YUDAIお兄さんも当日解説していましたが、「独特の操作感」が邪魔をして、なかなか思った通りにアクイが動いてくれないのが本作の特徴のひとつです。それでも「XIの知識が無くても、100問の解法を覚えれば完走できる」という点では、比較的おすすめしやすいカテゴリかなと思っています。

ランの様子

 そんなわけで、直近にWRを更新したザンキさんに軍配が上がるかと思われた第1種目。前半14面で大きくつまずいたザンキさんを桜葵さんが抜き去り、なんとそのままほぼノーミスで完走、イベント本番で自己ベストを更新! ザンキさんに20秒ほどの差を付け、第2種目へバトンを渡しました。いやでも12分フラットも十分速いんだよなあ。とんでもねえレースが始まってしまった。


第2種目:XI JUMBO

XIシリーズのRTAといえばこれ、といっても過言ではないのがこの「XI JUMBO」。いや過言だったかも。
 というのも、XI[sái]シリーズのRTAが初めてRTAイベントで披露されたのが2020年7月、第1回RTA BootCamp「XI JUMBO / Story mode 9th night% (Normal Aqui)」で、それを皮切りに同年開催の第1回Puzzle Game RTA FestivalRTA in Japan 2020「XI JUMBO / Trial mode Norma Attack」が披露されています。しばらくはXI JUMBOのRTAが各種RTAイベントに引っ張りだこだったんですね。
 それから翌年8月のRTA in Japan Summer 2021で次作「XIゴ」のRTAが披露されているので、XI[sái]RTAの広がり・広まりに大きく貢献した一作と言えるでしょう。
 (第1回RTA BootCampより前のイベントでもXI[sái]シリーズのRTAやってたよ、みたいな情報があればぜひ教えてください)

 JAWSに話を戻しまして。
 今回の第2種目は「XI JUMBO / Trial mode Norma Attack」。「ノルマアタック」モードをいかに速くクリアできるかを競うRTAです。
 走者は「剣士」ろっしーさんと「星人」Aquariusさん。ろっしーさんは2021年からずっとノルマアタック一筋で取り組んでこられていたプレイヤーで、おなじみのまるお兄さんと激しい最速争いをしていました。
 Aquariusさんはというと2022年に彗星の如く現れたプレイヤーで、「タイムリミテッド」モードでのハイスコアが380万点400万点超(2023年12月現在)という、超がつくほどの凄腕プレイヤーです。ノルマアタックRTAでの記録も32分23秒と、ろっしーさんのPBである36分42秒に対して4分以上も差を付けています。

カテゴリ詳説

 「ノルマアタック」モードはその名の通り、次々に出題される「ノルマ(課題)」を達成していくゲームモードです。10の「LV(レベル)」に分かれた全100問のノルマを達成したりしなかったりして、クリア演出を見るまでのタイムを競います。
 「ノルマ失敗」とは即ち「制限時間内にノルマを達成できなかった時」なので、基本的には出題されたノルマは可能な限り解いていくのが速いです。しかし一部例外として「制限時間の短いノルマを捨てて、その制限時間の最中に次のノルマの仕込みをする」というテクニックが有効な場合があります。このノルマ捨てによってタイム短縮を図る戦術は、ここ一年で走者が増えた影響で急速に開発が進んだ部分ですね。
 また、1の目の上に複数のダイスを乗せ、同時に消えるように予約チェインすると何故か消去ダイス数が増加するという謎現象についても解明が進みました。詳しくはたぶん桜葵さんが書いてくれてるはずです。

ランの様子

 20秒差でバトンタッチがなされた両チームですが、チームステーキ側の機材に不具合が。さらに差が開いてからのスタートとなりましたが、ろっしーさんとしては逆に吹っ切れて落ち着いた走りができたそう。危なげなく全ノルマ達成からのクリアで見事な完走でした。
 Aquariusさんのランは凄まじかったですね。消去数増加バグはもちろん、その発展テクニックであるノルマ貫通までしっかり見せてくれました。その上、100問目の全消しノルマを捨てて積み込み、最後の「クリアまで99個」を一瞬でクリアするなど、ノルアタRTAにおける短縮テク全部乗せの素晴らしいランでした。


第3種目:XIゴ

 最終種目は「XIゴ / Quest Mode All Clear (Any%): Night」です。上述の通りRiJS2021でも披露されたカテゴリですね。走者はもはやおなじみのぼく「傭兵」あびいと「旅人」まるお兄さんです。

カテゴリ詳説

 「クエスト」モードは面クリア型のモードで、コースごとに固定のパズルが用意された道中面と、開始時の盤面がランダムなボス面からなっています。カテゴリ名の「All Clear (Any%)」は「敵を全滅させなくてもよい」という意味で、無視できる敵は無視してとにかく速くゴールに辿り着くのが目的です。
道中はほぼ完全固定面のため、最速手順をきっちりやりきれば最速になります。問題はボス面で、開始時の盤上のダイス配置はランダム、後半ボスはその動きもランダム、更にはエンゼルのサイコロ勝負で1敗するたびに10秒単位でタイムに+がついていくというとんでも運ゲーになっています。そのためレースにするとめちゃくちゃ盛り上がる良いスパイスになっていると思います。でもWRを潰すのだけは許さないからな。

ランの様子

 タイマースタートは「NEW GAMEのセーブファイルを選択した瞬間」。このタイミングで見比べてみると、すでに7分20秒ほどの差がついています。当時のぼくは「まだまるお兄さんがネコや芋虫で沼れば勝てるな」くらいの心情で走り出していますが、今冷静に考えてみると7分20秒は流石に無理があります。何考えてんだ。いや、ハナから何にも考えていないのでした。
 あびっさんのラン自体はかなり良好な結果でした。道中で細かいミスはいくつかあったものの、乱数要素の強いボス戦もかなり良い具合でした。直近で開発した新チャートや、以前のイベントで避けた激ムズ斜め抜けも、成功とはいかなかったものの挑戦はできたので個人的な満足度は十分です。
 まるお兄さんは道中で珍しいミスをしたりネコに手を焼いたりしたようでしたが、最後の最後にエンゼルとのサイコロ勝負でまさかのストレート勝ち。対戦ありがとうございました。そりゃ無理ってもんよ。


さいごに

 こんな年の瀬ギリギリの投稿になってしまいましたが、改めてXIトリロジーレースメンバーのみなさん、JAWS運営のみなさん、そしてレースを見たりコメントしてくださったみなさん、本当にありがとうございました。今後も何かしらでサイコロ転がしを続けていくと思います。

 それでは、また次の記事で。良いお年をお迎えください。

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