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今更人には聞けないXI[sai] #02 〜サイコロ自由自在:中巻〜

 〜前回のあらすじ〜
 「出したい目の出し方」を一通り書き切ったので、今度は「出したい目を出したい場所で出す方法」について書こうと思うも、「出」の字がゲシュタルト崩壊して「ロメロ・スペシャルをかける側の人」のように見えてきてしまったあびっさんだったが……?

 こんにちは、あびっさんです。
 ということで今回は「出したい目を出したい場所に出す方法」について、お話しします。手元にサイコロをご用意いただき、実際に動かしながら読んでいただくとわかりやすいかもしれません。


基本テクニック「スライド」

 「スライド」とは、XIにおいてとても重要なテクニックの一つです。前回の記事の内容に加えてこの「スライド」を習得してしまえば、とりあえずは任意の目を任意の場所に出せるようになります。
 またしても長いお話になりますが、どうぞお付き合いください。

 試しにダイスを同一方向に転がしてみましょう。右や左に転がすだけです。この時、奥や手前に転がさないよう注意します。

 左右方向に転がしている限り、「手前の面の目が全く変わらない」ことがわかります。これは手前のウラ、即ち奥の面も同様です。
 前後に動かしている時も「右側面の目」「左側面の目」同じ面のままであることがお分かりいただけると思います。

 手前に2の目が見えているダイスを左右に転がす時、2の目は常に手前側にあります。つまり左右にどれだけ動かしても、奥に1マス転がせば必ず2の目が出るのです。
 これだけでもう2の目を出せる場所が「1歩奥」のたった1マスから「1歩奥の行(列)」の最大7マスまで広がったわけです。

 ここまでをまとめます。
 「2の目の反対の向き」に転がすと2の目が出ますが、その状態で「2の目の向きに垂直な方向」に転がす限り、「『2の目の反対の向き』に転がすと2の目が出せる状態」が保存されるのです。保存って言いたかっただけ


 ここからさらに、フィールド上の49マスのどの場所にも2の目を出せるようにしていきましょう。ここで必要になるのが見出しにもある「スライド」というテクニックです。
 簡単に言うと「『コ』の字を描くように転がすと、転がす前と同じ目を出すことができる」というものです。

 いま、上面が2の目のダイスに乗っているとします。そしてその2マス左にまた、別の2の目のダイスがあるとします。ふたつのダイスの間にちょうど1マスの隙間がある、という様子を想像してください。
 今乗っているダイスを転がして、2の目を揃えるには? 単に左に転がしたのでは、2の目は側面に移ってしまい、2の目のダイス2以外の目のダイスが横並びになってしまいます。これではダイスは消えませんね。

 ここでスライドの出番です。「手前、左、奥」と少し遠回りをすることで、なんと1マス左どなりに同じ2の目を出すことができます。左どなり以外のマスについても、同様にカタカナの「コ」の字を描くように動かすことで、前後左右の1マス隣に同じ目を出すことができます。
 さらにこの「スライド」は、「手前、左、左、奥」や「手前、左、左、左、左、左、左、左、奥」などと応用することで、2マス先にも7マス先にも同じ目を出すことができます。

 この「スライド」を理解すれば、自分と同じ行や列、つまり縦と横の十字の任意の場所に、上面の目を変えずに移動させることができます。
 目当ての場所が十字の上でない(縦軸も横軸も合っていない)場合でも、スライドを2回使うことで確実に同じ目を持っていくことができます。


3マス転がしてできること

 ここで、前回の記事でお伝えし忘れてしまったことをお詫びしつつ追記します。
 前回の記事では「側面にある目は、その目の反対の向きに1マス転がせば出せる」とお伝えしました。「底面にある目は、いずれかの向きに2回続けて転がせば出せる」ともお伝えしました。しかしこれはあくまでも、その向きにダイスを転がすことが出来れば、の話です。
 XIのフィールドには限りがあります。盤面より外へは、ダイスを転がすことはできません。盤面最奥列にあるダイスは、それより奥へ転がすことができませんから、「奥へ1マス転がして、手前に見えている目を出す」ということができないのです。

 2の目が手前に見えているダイスは奥へ1マス転がすことで2の目を出すことができますが、このダイスが最も奥の列にある場合、別の方法を取る必要があります。いったいどうすればよいのでしょう。
 と言っても答えは簡単で、「手前に3マス転がす」と良いのです。
 「2の目の向き」に転がすと「5の目が出る」のでしたね。そこから2マス続けて転がせば、5の目のウラ、すなわち2の目が出せるのです。
 「出したい目を出す前に、まずはそのウラの目を出す」という思考は、少ない手数でダイスを揃えるのに重要な考え方のひとつです(次回の記事で詳述します)。


まとめ

 今回の内容をまとめると以下のようになります。

 まずは「転がしている方向に垂直な向きの面は変わらない」。手前の面の目は、そのダイスの1つ奥の行(列)のどこにでも出すことができます。
 上記を応用して、「『コ』の字を描くように動かすと上面の目を変えずに移動できる(通称『スライド』)」。上面の目を一度側面に逃がすのがポイントです。
 また「出したい目の向きに1回転がすとウラの目が出るから、そこから2回続けて転がすと出したい目が出る」というのも、限りある盤面で出したい目を出すのに重要です。


 前回の記事から1カ月かけてこれだけしか進みませんでした。このゲーム説明するのが難しいぞ。
 とにかく、今回の記事では「確実に『目当ての目を』『目当ての場所に』出す」ことができるようになったはずです。次回の記事ではこれに加えて『(なるべく)最短距離で』ができるように解説をしていきます。

 それでは、また次の記事で。

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