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トリガーポイントの理解を深める

こんにちは。おズン先生です。
2月から3月にかけてアレルギーに毎年悩まされる。

よく言われるのが「腸の問題じゃない?」とか
「食べ物が~、体質改善が~」
いや、何でやってない前提なんや!!!

こちとら、幼稚園くらいから毎年闘ってる。
この辛いのが治るなら。といろいろ行った。
けど、治ってない。そもそもアレルギーって
その治し方なの?理屈は?
理由は必要です。ましてや技術料としてお金を
いただく仕事となれば尚更ですよね。

そう、僕達セラピストや施術者が扱う
「慢性疼痛」も同じです。

なぜ痛むのか?その機序と、理屈は?
そこに、なぜトリガーポイントが
有効と言えるのかざっくりと解説していく

慢性疼痛って

主に慢性疼痛と言えば肩凝りや腰痛を
思い浮かべると思います。
では、捻挫や切り傷、骨折や胃潰瘍との違いとは?

ここで、単に「肩腰の痛み」と、まとめてしまうのは
あまりにも勿体ないですよね。
誰しも肩凝り腰痛を、切り傷と同じ痛みとは思わないのではないでしょうか?

・切り傷の痛みは体への危険信号
・肩凝り腰痛は体への不快信号

例えば、大きな切り傷が出来たとしましょう。
痛みも強い、出血もある、
放っておけば命の危険がある…
放置したなら1日ともたないかもしれない。

では、肩凝り腰痛はどうだろう?
僕の治療院に来る患者様は「2・3年前から腰痛」
凄い人では「10年間肩こりに悩んでる」
果たして、10年間痛い。は痛みが危険信号として
機能しているのだろうか?

答えは誰が見ても「否」ですよね

つまり、慢性疼痛とは神経痛や侵害痛といった
体の正常な痛みとは、違う可能性が高いです。

慢性疼痛の正体

慢性疼痛の正体は「過敏化した受容器」

※勿論、中枢性の感作や痛覚変調性疼痛もあるけど
ここで言うのは、徒手で改善できるものを指す。
※運動器。いわゆる筋肉などの動作に関わるモノの
慢性疼痛を指す。

受容器とは体のセンサーの事です。
簡単に言うと本来は痛みを感じないセンサーが
敏感になることで、閾値を超えて痛みを出して
いる事を言います。

そして、トリガーポイント療法とは
その過敏化した受容器を治すための治療法です。

慢性通とトリガーポイント

ここでは、具体的な話ではなくイメージを
通して理解を深めてもらいます。

まず、コップに水をいっぱいに入れてください。
ここではコップを受容器(センサー)
水を疲労やストレスだと認識してください。


コップに満タンの水

今、この状態が肩凝り・腰痛の患者さんが
じっとしている時の状態です。
大抵の肩凝り・腰痛の患者さんは安静にしていると
痛みは無いと言いませんか?

では、次にこのコップを揺らしてみてください



コップを揺らすと?

満タンの水は、少し揺らすだけで大量にこぼれます。
溢れた水を痛みや不快感と思って下さい。そう…

これが肩凝り・腰痛です。動いたら痛い。動かなければ痛くない。

そして本来、痛みなど感じない動きで痛い。という
患者さんの訴えとも一致します。
具体的には「歩いたら腰が痛い」「5分本を読むだけで肩が痛い」
ごく普通の日常動作なのに「痛い」と感じてしまうのは
小さな刺激に過剰に反応しているからです。

慢性疼痛を治す

では、ここまでで慢性疼痛は理解できた。
肝心の治し方は?

トリガーポイント療法を用いた
治し方はとてもシンプルです。
コップに手を突っ込みます!


コップに手を突っ込むと?

当然中の水が溢れ出しますよね?
この時に「ズン」と来ます。溢れ出す時は
揺すった時と同じで痛みや不快感が出るはずなので。

では、手を引き上げるとどうなるでしょう?


手を引き上げると、水が・・・?

最初より当然ながら水量は減ります。
つまり、水の量が減れば減るほどにコップを
より激しく振らないと水はこぼれません。

半分も減った時には、日常生活内で痛むことも
基本的には無いでしょう。



さっきより大きく振っても水はこぼれない

このようにして、運動器の慢性疼痛は治ります。

否定派しませんが・・・

その他で、よく聞く痛みの原理は?
・筋肉が硬くなって~
・神経や血管が締め付けられて~
・姿勢が悪いせいで~

上記が一番よく聞くものではないでしょうか。

・筋肉が硬くなるから説
例えば年齢の増加と共に筋肉は固くなる。
50代男性と10代女性で柔らかさに違いがあるのは
誰でも想像できます。しかし現実では10代女性も
吐き気を伴う肩凝りを持っています。

逆に50代男性でも、痛みなく暮らしている人は
沢山いるでしょう。硬さ=痛みなら年配者は全員痛みあり
若年者は全員痛みなし。になりませんか?

・神経や血管が締め付けられる説
神経、血管が障害されるほどに締め付けられると
いわゆる虚血、低酸素の状態になります。
虚血の際に起こる反応は、炎症かと思います。
炎症の反応で痛みが出ているのならばNSAIDs
いわゆる「痛み止め」が効くはずです。

肩凝り、腰痛に痛み止めは有効でしょうか?

・姿勢が悪い為説
姿勢不良も運動器慢性疼痛の原因になります。
ただ、姿勢を治しても過敏になった受容器は残る為
特定の動作で痛みが出るかと思います。
その場で姿勢が変われば、使用する筋も変わるので
これまで出来なかったことが出来るようになるはずです。

ただ根本の過敏化した受容器は手付かずなので
また別の動作で痛みを感じると思います。

本当に、否定も何もするつもりはありません。
ただ、もっと良く治るやり方があるのではないか?
と思っています。

終わりに(大事)

ここまで話してきたトリガーポイントは
正確に言うと少し違います。
イメージしやすいように水やコップで例えただけです。
興味の湧いた方は、是非「最前線のトリガーポイント理論」
をご購読ください。

日々、トリガーポイントは進歩してきました。
ただ変わらないものがあるとすれば「世間の認識」
痛みを治せる。という事が限られた人の特権では
無くなる日は、実はすぐそこまで来ているかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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