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山崎貴監督セレクション 歴代ゴジラ上映会その1

最新作『ゴジラ-1.0』の山崎貴監督が
選んだ歴代作品上映会。
その第一回目が行われました。

今回は第1作、1954年に公開された『ゴジラ』。
通称“初ゴジ”。


スクリーンで観るのはたぶん初めて。

2014年の60周年記念時に、
デジタルリマスターが施されたバージョンで、
かなり見やすいものに仕上がっています。

CGがない時代に、限られた資材で
巨大な生物とそれに襲われる人々を
描いたこの作品は、
今の目から見ると
チープに見えてしまう部分もありながら
(キレイになった分、アラが見えてしまう)、

終戦から10年と経たずに
作られただけあって、
ゴジラに破壊された建物、
救護所で横たわる人々と
その家族の姿など、
惨状は特に生々しく
描かれていたように思われました。

上映前には、山崎貴監督と、
前作『シン・ゴジラ』の監督である
樋口真嗣監督のトークショーが。
(ちなみに庵野秀明氏は総監督)

第1作を何度も何度も観たであろう
お二人だからこその、
思いがけない作品の見どころを聞いた後は、
笑うべきところではないのに
思わず笑いが込み上げてしまったり、
逆に一段と深く感じられたりする
シーンが続出しました。

トークで印象的だったのはこの作品が
「0から1を生み出した」
という言葉。

最新作は第1作の1954年より前の、
終戦直後を舞台にして
「無(ゼロ)から負(マイナス)へ」
をキャッチコピーにしているのと、
意味は違えど相関しているようでした。

今後の山﨑監督セレクションも、
スクリーンで観たことがないものが
上映されそうですし、
なにより11月3日の最新作公開も楽しみです。

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