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主語を「わたし」に戻す-スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版-

今年の1月26日に、「スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー 日本版」(略してSSIR-J)が創刊されました。日本版のテーマは「主語を『わたし』に戻す」です。

日本版の編集長の中嶋愛さんとは、中嶋さんの前職のプレジデント社が平河町森タワーへ入居されたことがきっかけで、2010年からのお付き合いです。そのご縁で、SSIR-Jとは創刊の前からイベントなどをご一緒しています。

創刊号のEditor's Noteで中嶋さんは、「(社会課題に対して)最終的には国や自治体が動かないと変わらないことはあります。(中略)そのささやかな一歩として「国」「自治体」「学校」「会社」「あの人たち」という主語から「わたし」という主語にもどしてみる。そしてその「わたし」が「わたしたち」になったときに、ソーシャルイノベーションが始まるーーそんな希望を創刊号に込めました。」と記されています。

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その思いが、創刊記念イベント(2/23開催)でも表現されていました。

イベントの最後のトークセッションは「わたしの一歩が社会を変える?」をテーマに、様々なスタイルで社会課題に取り組んでいらっしゃる5名の方の等身大のトークでした。

プロボノとして取り組まれている根本剛史さん

会社に勤務しながら、「えほん未来ラボ」のコミュニティを運営されているドンハマ★こと濱崎祐一さん

今始めないと一生後悔するとの思いで教育を通じた女性と若者の支援活動をスタートしたChange Education Projectの後藤愛さん

何度もくじけそうになりながらも目標に向かってがんばているwomem farmers japanの佐藤可奈子さん

大手広告代理店から転身した国境なき医師団の広報の佐野愛さん

「一歩を踏み出すことは、難しい、大変・・・」と思っていましたが、皆さんのお話をお聞きしていると、「だるまさんが転んだ」の「始めの一歩♪」のように、一歩踏み出せば次が見えてくるのかなという勇気をシェアしてもらったと思います。とにかく一歩踏み出すことが大切なんだと。。。

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当日のzoom画面のスクショです。上段左より、SSIR-Jの瀬名波さん、井土さん、そして佐野愛さん、濱崎祐一さん、下段左より、佐藤加奈子さん、根本剛史さん、後藤愛さんです。ステキなトーク、ありがとうございました。

ところで、創刊号のテーマ「主語を『わたし』に戻す」を初めて聞いたときに、心に響く良いテーマだと思いました。しかしながら、中嶋さんからのお話では、「英語圏では主語が省かれることはなく「I」に決まっている、そしてこの「I」から「We」を取り戻そうという動きがあるので、この意味合いをなかなか理解されなかった」という話をお聞きして、言葉の違いは、考え方の違いであり、価値観の違いにも発展することを改めて感じました。

と同時に、違いを受け入れることが「多様性」の第一歩でもありますよね。しかしながら、主語を「わたし」にすると、「多様性」は、言うは易く行うは難し。。。とも感じています。


アカデミーヒルズ 熊田ふみ子


#アカデミーヒルズ #SSIR -J #ソーシャルイノベーション #多様性



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