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夢の話をしてはいけないという話

将来の〜ではなく“寝ている間に見る”夢のおはなし……ちなみに大半は悪夢らしいですよ。夢の研究は昔から盛んで“脳のデフラグ”、“性的欲求不満”など定説ありますが、唐沢俊一氏の書物(たくさんありすぎて、どれか忘れましたw)で読んで妙に記憶に残っているのが、夢の話を“決して人にしてはいけない”ということ。夢の内容を無理に思い出したり、夢日記のような形で記録に残すと、高確率で精神に異常をきたすという研究結果があるそうです。

しかし、それ以上に夢の話がタブーなのは、たんに“つまらない”からだそうです。夢のストーリーは凄まじく個人的かつ支離滅裂で、第三者が聞いたところでどう消化し、返答すればいいか正解がありません。当人には意味深に思えても、他人にとっては途方もなくどうてもいい話というわけですね。

夢での出来事を延々と綴った物語は、いかにも苦痛そうです。夢は経験から形成されていますが、想像力とは別物です。かつてイエモンの吉井和哉が「“昨日、こんな夢を見た”みたいな歌詞は書きたくない」と話していたのを覚えています。しかし、ジョンやポールは、数々の名曲のヒントが夢にあったことを明かしています(彼らの場合、ドラッグの影響も否定できませんが……)。芸術家が夢から着想を得るのはあり得そうですが、フツーの人が夢を未編集でアウトプットしたら、専門家でもない限りそれに付き合うのは辛そうですよね。

しかし、例外があります。子供が「ママ、昨日こんな夢見たよ」って話したら、親は熱心に聞きますよね。同様に好きな人、自分が関心ある人の見た夢なら、むしろ気になってしまいます。

すなわち(本来、聞く価値のない)あなたの夢の話に耳を傾ける者がいたら、その人物は高確率であなたを愛している……と、前述の出典元があやふやでゴメンナサイの本に書いてあったのですが、当の唐沢氏はXで最近、よく夢の話をしているのを目にするんですよね……。意図的にやられているのか、忘れてしまわれたのかは存じません(笑)。

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