《ふりかえり旅行記⑤》

2024/03/15  7:00 am
京王永山にて目覚める

ソワソワして、早くに起床
旅先では普段の半分くらいしか眠れない
でも、普段より目覚めはパッチリ
お肌の調子も抜群に良くなる
「好きな人に会いにいく」
これによるデトックス効果はすごい
毎月会えたら体の悪いところ全部治りそう

ピューロランド開園は10:00
まだ大分ゆとりがあるのでゆっくり準備
とりあえず朝食にする
昨夜買ったケーキを冷蔵庫から取り出す
ビチャビチャになるかパサパサになるか
あんまり良い状態じゃないかもなぁ
ドキドキしながら箱を開ける
なんと、ほぼ買った時のまま変わらない！
余分なものを使っていないからなのか
これにはちょっと感動した

フォークもスプーンも無いけど大丈夫
「ゆめみやげ」の表紙にならって
手づかみでかぶりつくことにする
たぶん、これがいちばんおいしい食べ方

苺ショートサンドに顔をうずめる
ひとくちめから苺で口の中がいっぱい
それはもうゴロゴロ入っているのだ
ばくん、と頬張るたび
鼻や頬に生クリームがたっぷりとつく
あまい　おいしい　たのしい
笑顔になるのをとめられない
ひといきにぺろりと胃におさまった

顔や手についたクリームをなめながら
アップルパイを手に取り、ひとくちかじる
まだサクサク感が残っていて驚く
そしてほどよいしっとり感もある
香ばしく焼き切った生地がとても美味しい
中のフィリングはリンゴのみ
酸味は強めで、シャクシャクしている
甘すぎない　すばらしい　まさに理想像
気づいたら食べ終えていて、かなしかった

むかし絵本や児童書で読んでは憧れた
あのケーキやあのパイをついに食べられた
あの主人公やなかまたちが食べていたのも
きっとこんな味だったに違いない
見た目も味もかつて夢みたとおりの美味しさ
ほっぺたがおちたんじゃないかとおもう
早朝から、至福の時間をあじわった


つづいて身支度をととのえる
ぬいとアクスタをカバンにつけたり
メイクをしたりネイルを塗ったり
「ピューロへ行くぞ！」と気合を入れる

なんやかやで、もうすぐ9:00
準備もできたしチェックアウト
大荷物をかかえて駅へ向かう
あの階段を降りるのか、と思ったら
階段の横にスロープがあった
みんなそこを通っている
な、なるほど〜〜〜！
らくらくと歩き、無事に駅に到着した


電車に乗り込むと、車内にはピューロランド用におめかしした人があちこちに
服ともちものをみれば、誰を推してるかひとめでわかって、かわいい
概念コーデのセンスが良くて見惚れた
ちびっこが思い思いの推しキャラのリュックを背負い、よそいきのワンピースを着て、真剣に窓の外を見ている
モチッ！キリッ！とした横顔が素敵だった

京王多摩センター駅に到着。
あちこちにサンリオキャラが！
ホームもコンコースも案内板も
天井までもサンリオ仕様
ようやくピューロに来られたのか…
その実感が急に湧き上がって少し涙ぐむ

小さい頃に一度だけ連れてきてもらった
でもそのときはサンリオに興味がなかった
今日はサンリオを好きになってから初めての来園
「もういちど、ちゃんと楽しみたい」
ピューロランドに行きたいと思いはじめてからここまで、随分長かった
根本凪さんのおかげで夢が叶ったのだ
素晴らしい機会をくれて、ありがとう
心の中で拝んでいた

感極まるのが早すぎる
本番は夜だというのに
一旦きもちを落ち着かせて
コインロッカーに荷物を預けた
よし、ピューロランド本陣へ向かおう


ここで迷子スキルが発動
しばらく真逆に進んでしまう
人の少なさに気づいて引き返した
駅に戻って、人の流れを観察
キティちゃんコーデとクロミちゃんコーデの2人組が現れたので、ちょっと離れて着いていく
周りにサンリオコーデの人が増えてくる
…思ったより遠い、駅から見えないわけだ

駅からまっすぐ歩いて、左に曲がると
遠く前方にお城(？)のてっぺんが見える！
うおお、ピューロランドだ！！
レンガの道を進むにつれ、全貌が見えてくる
あの道はとても良いですね
ピューロ気分がどんどん高まっていく
ちょっと勾配があって、それがまた良い
映画のオープニングを見てるような高揚感を味わいました
あの体験は、初めて行った時の一回きりしか味わえないもの
幼い時の記憶が朧げでよかったかも
おかげで、あの日見たものを全部覚えている

ピューロランドが目の前に迫るころ
人影もざわざわ増えてくる
なんか…すごい多くないか、人…

想像を軽く上回る規模の待機列が！！

平日なのに！？
春休みにもまだ早いのに！？
サンリオって、すごい！！！
テーマパークに行き慣れてないのもあり、度肝を抜かれてしまった
ひょえ〜と心の中で驚嘆の小声をあげながら、待機列の横を通りすぎていく
晴れ渡った青空とともに「ピューロランドに来たぞ！」という喜びを記念に収めたかったのだ
アクキーなど添えつつ、何枚か撮る
満足して、待機列最後尾へ向かった

歩きながら並んでいる人の顔をみやると
みんなすでに楽しそうに笑って見えた
おとなもこどもも、性別もこえて
自分の好きなキャラを身につけて、推しに会えるのを今か今かと待っている
ああ、これは良い光景だ
ここにはハッピーな感情しかない
(春先にしては陽射しがちょっと強いけれども)

根本凪さんの推しは、「まるもふびより」のモップくんなのだけど
今回の誕生日記念イベントではなんと、そのモップくんと共演するのだ(すごい！)
だから、モップくんコーデな人を見かけると、ついにっこりしてしまう
(根本凪さんのファンかもしれないし、逆に今日ファンになるかもしれないのか)
なんとも嬉しい気持ちがふつふつとわいた
同じものを好きな人を見つけた時の、えもいわれぬムズムズ感
あれはなんていう感情なんだろう

いろいろあれこれ考えながら、そろり…と待機列に混ざった

さあ、もうすぐピューロランドだ！
なにしよう？どこへいこう？

《2024/3/15 ピューロランド 開園〜閉園(前編)へつづく》