入学式の日、隣のやつが話しかけてきた

「この高校の別名知ってる？スベリ高等学校って言うらしいぞ」

「へー頭悪そうなやつ多そうだしな」

「ちがうってやばいんだよ。お前部活は？」

決めてないと言うと、絶対ワンダーフォーゲル部がいいと押し切られ、なんとなくそうした。

冬になり校門へ続く坂道はカチコチに凍った。

「な！ワンゲル部がよかっただろ」

「お、おーなんとか登れるな」クライミングで鍛えてきた甲斐があった。

陸上部が一気に駆け上りすべって落ちていった。

弓道部がロープのついた矢を木に向けて放つ。

各部色んな作戦で登ってくる。

「気をつけろー相撲部が落ちてくるぞー」

「うわあー！」ワンゲル部も巻き込まれてしまった。

体育館ではその様子が大画面で中継され、生徒たちが大盛り上がりで応援していた。

「今年も盛り上がりました、スベリ坂大会！相撲部が脂肪で氷を溶かす作戦で優勝かと思われましたが、後少しで力尽きてしまいました！出場者達に大きな拍手をー！」

（410文字）

たらはかにさんの企画に参加しました。

お題は「スベリ高等学校」どうも学校ネタは、アイデアが浮かんできません。

無理やりなんとかかんとか。