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実はスクール運営しています。

2年前、メダカの学校を立ち上げた。笑

(タイトルで引きつけてみて、この冒頭で、アホか!くだらねーぞ!って離脱されるかされないかの賭けに!ごめんなさい!!)

ご近所で「メダカ欲しい方いませんか」という貼り紙があり、長男といただきに行ったのが2年前の6月だった。

超めんどくさがりだし、人間の子どもの世話でいっぱいいっぱいだったはずだが、生き物のお世話は子どもの教育にもいいのでは、と思った記憶がある。(ただし虫は苦手)

2021年7月 大きさで分けた

そのとき、おそらく30匹以上いただいたものの、徐々に減ってしまって、寒い冬を越して残ったのは、7匹だった。神セブンと呼ぶことに。

そのときの神セブンが、去年の夏、1匹減って6匹になったが、それはもう多くの2世産んだ。

2022年7月 置き場に迷走する

糸のような赤ちゃんメダカを探すのが楽しくて、特に生き物に興味のある次男と見つけ出しては、他の容器に移して、いつまでも眺めていた。

移さずにいると、親メダカに食べられてしまうので、責任重大な任務だったが、掬えなかった(救えなかった)命もたくさんあったと思う。

その2世たちも、その年のうちに、親になり、3世を産み落とした。
神セブンも相変わらず産み続けていた。

でぶっちょで毎日卵をお腹にぶら下げている女王メダカらしき方のボス感がすごかった。その方がかなりの赤ちゃんを産んだのではないかと思われた。

2022年9月。わけわからん。誰が誰の子?孫?

一時期は総勢100匹以上になり、さすがに容器も足りず、近所で欲しいという子たちにもらってもらった。

自分で言い出したくせに、人間の都合で、親しい家族や仲間と離すなんて、と急に申し訳なくなった。元気でいてほしい。

そして、今年。
2回も冬を越した神セブン、今はどうやら4、5匹だけになった模様。

彼らは警戒心が強く、餌をあげてもしばらく顔を出さない。
その警戒心があなたたちをここまで生きのびさせたんだろうね、と感動してしまう。

2世のなかに、背骨が曲がった子がいて、次男は「生きてることがミステリー」と命名。

餌を他の子に奪われたりしないか2人で心配したが、今年も元気に生きている!
自分の居場所を確立させたんだね、とこれまたジーンとしてしまう。

自然界では、メダカは1~2年の寿命らしいが、飼育下は2~5年くらい生きる子もいるらしい。

今年もまた、神セブン(正確にはもう神4or5)も2世も3世も、産卵していて、どんどん増えている。

今までは、「夏生まれの2世・3世」「秋生まれの2世」みたいな、生まれた時期が近いグループで分けていたのだが、時が経って成長し、体の大きさが同じくらいになった子たちなら一緒にまとめていいか、と思い、先日、2、3グループを1つにした。これで赤ちゃんたちの容器を確保できる。

やっぱり置き場に迷走している

学年、クラス統合によって、メダカたちの心境はどうなるんだろう。
暑さでぼんやりした頭で考える。

人間界なら、「ここは私たちの場所だよ、入ってこないで」みたいに思う人もいれば、「ウェルカム~」という人もいるだろう。

実は、とても恥ずかしい話だが、私は幼少期、新しく入ってくる子に対して、意地悪をする子だった。

公園で「いーれーて」と言ってくる子に「だーめーよ」と言っていたし、
保育園に新しく入園してきた子を激しく拒絶した記憶がある。

それが成長とともに、意地悪するのは恥ずかしいことだと認識したり、自分もあちこちで「新参者」になったときに、歓迎してもらう経験をして変わっていったように思う。

子どもの頃は、新しい存在によって、自分の居場所が奪われる、みたいに思っていたんだろうか。
居場所、なぁ。

今は、もう自分だけの居場所があるな。
誰かに奪われるとかおびえる必要もない居場所が。

メダカの鉢をのぞき込みながら、自分の過去や内面に向き合うことになるとは。
水面に映る自分は、もうすっかりいいおばさんだ。

家を取り囲むように、川のような池を作って、全員そこで気持ちよく泳いでもらって、水の循環も良くできるようにできないかなぁ。

そんなことを去年あたりから考えているのだけど、夫もいい顔しないし、私もめんどくさがりで、なかなか着手できない。

彼らの環境整備、安全管理、精神的ケア。

メダカの学校の学長としての自覚と責任が今、問われている。

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