「どういう仕事をして、どう働いていきたい?」の本音を問われた出来事。
業務委託契約で1年半お世話になり、1年前から休止しているWEB広告会社の社長から、1年ぶりに今日の昼間、連絡があった。
近況報告を兼ね、以下のような返信をした。
と加藤社長より返信があった。
とても信頼していた人だったし、久々の連絡だったことも相まって、
復帰の提案をもらえたことは、とても嬉しかったし、ありがたいと思った。
連絡をもらってから、考えを巡らせたが、
でも、やはり断ろうと、今、心が決まった。
そんな胸のうちを書いてみようと思う。
この会社は、クライアント(企業や個人事業主)に対し、主に以下の2つの事業を行っている。
私はこのうちの①の業務のみを経験したのだが、
「運用」というものが非常に難しく、苦手意識を強く持ってしまった。
②の業務など、とてもじゃないけど私にはできない。
この会社のワーカーへの報酬というのは時給で、
スキルに応じて上がっていく形式だった。
なので、運用ができない時点で、私の時給は上がらない。
私の最終的な時給は、1400円弱だった。
念のため、加藤社長に待遇を確認したところ、同じ給与形態だという。
「それでは嫌だ」と強く思った。
在籍中、一心不乱にこの会社で頑張れたのは、
どんどんとスキルが上がると同時に時給もアップしていくのが、モチベーションに繋がっていたからだと思う。
でも、つらかったのは、
「どんなにWEB広告制作のセンスがあると言ってもらえて嬉しくなっても、運用ができる人との給与はどんどん開いていく」
という事実だった。これが、私のモチベーションと自信を下げた。
給与が低いということではない。
できないことがあり、できる人と同じ尺度で測られることが、耐え難かった。
自分が不完全であると、数字で見せつけられているような気がした。
私のことは、制作物で評価してほしい…。
このわがままが通らないなら、やはり戻れない。
また、別の強い思いもあり、断る意志が固まった。
私がこれからやっていきたいのは、
という仕事で、今その準備を進めている。
どれだけ需要があるかなんてわからない。
しかし、昨夏行ったモニター企画や、昨年末に初めて費用をいただいて作ってみたことで、はっきりと認識したことがあった。
依頼してくださった方を応援したり、その方の思いや魅力を周りに伝えようとすることが、自分のやりたいことで、使命なんじゃないかと。
勝算もないし、安定もない。
それゆえに、加藤社長からの提案に一瞬グラッと来てしまったが、
今ここで、以前の仕事に復帰することは、
間違いなく私にとって「保険」だ。
この保険を取るくらいなら、自分のビジネスなぞやる必要もなく、就活したほうがいい。
それに、この1年間で受けた自己啓発、ビジネス講座などがすべて無駄になる気がした。
自分の可能性を信じ切れないなら。
22時過ぎに帰宅した夫に、話を聞いてもらった。
「せっかくの話だし、やったらいいのに」という夫に対して、私は自分でも思いもしなかったことを口にしていた。
紹介動画を作る作業はね、魂が磨かれるような気がするの。
私は魂が喜ぶ仕事だけしたい。
ドン引きしたり、呆れるかなと思っていたが、
意外にも夫は、
「そこまで考えが固まってるなら断るしかないでしょ」と淡々と言い、子どもたちをお風呂へと連れて行った。
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