並べてみりゃ分る 第二次大戦の空軍戦略

いや、わかんねぇよ・・・
もっとB-17とかB-24を何十機も並べてこんなにすごい編隊の中に小さな戦闘機が突っ込んでいった、とか空母に並べるとこんなに狭い、とかそういうのを期待していたのですが
ところどころなるほど、と思わせる記述はありますが、こんな風にプラモデルを並べても意味がないし写真も精細さに欠けるので、全くの企画倒れといいたいです。

以下は備忘録としておきます(疑問点やそうなのか、と思えたところ)

  • 第一次大戦で各国は、航空機を22万機作っています。(宗像氏)

  • 日本では自動車すら作っていない1910年代に(兵頭氏)
    ちょっと検索してみたところ、日産が「大正7年(1918)(株)快進社として新発足 翌年には、日本で最初とされている単塊鋳造4気筒エンジンをのせたダット41型の乗用車を完成し、発売しました。」とのことです。一応1910年代ですね・・・

  • 独仏正面なんて500キロメートルもないでしょう。(兵頭氏)
    マジノ・ラインが約400キロメートルらしいので戦前の国境の長さであればあっているとは言えるのかもですが・・・

  • 第二次大戦で最も濃密な航空集中が行われたノルマンディ上陸作戦でも、700キロの海岸に8,000機ですからねえ。(兵頭氏)

  • 休戦時にはドイツは2400機残していたようです。イギリスは3300あった。(宗像氏)

  • (フォッカーDVIIだけは最優秀だから連合軍に引き渡せ、に対して)そう、名指しで来たとかいうインチキな話があるけど、(宗像氏)

  • (ニューポール29に対して)もう「烈風」どころじゃない名機ですよ。(宗像氏)
    これって嫌味のつもりなのかな?

  • (独立空軍)18年のイギリス、25年のイタリアに刺激されて、28年に無理やり独立・・・(兵頭氏)

  • イタリアの戦闘機で、大戦に何とか間に合ったのは、202だけだった。(宗像氏)

  • (MC202は)どう考えてもMe109のコピーを作ろうとしたとしか考えられない。(宗像氏)
    もともとあったC200の強化型とも言えるわけだから、Me109のコピーを作ろうとした、というのは全く当てはまらないと思います。

  • ちなみに枕頭鋲が使われていた。液冷はそこまで気を遣わないとね。(宗像氏)
    全体的に宗像氏による空冷エンジン搭載機と液冷エンジン搭載機に関する記述はなんかピンときません。

  • (Me109は)これこそ、世界でもっとも長く使われた戦闘機でしょう。二十数年間も使われている。(宗像氏)
    確かF4Uの方が長く使われていたのではないでしょうか?

  • シュナイダー杯でマーリンが学んだことは何だったか。気化器でも、過給すれば、十分いけるんだということです。いざとなれば、ブースト圧をどんどん高めていけばいい。過給機がついていれば、宙返りで息をつくようなこともありません。そして、マーリンは回転数が非常に低かったから後々出力アップすることが容易だった。それに対して601は高いところを狙っているから、はじめから回転数が高い。(宗像氏)
    ゆきまるの常識と大違いなのですが・・・特にここの部分は全く理解不能でした。

  • 液冷機は、エンジンに合わせて機体を絞らなくちゃいけない。(中略)それが人間の肩幅より狭かろうが、機体はそれより1センチも太くしてはいけないのです。液冷機である以上は。(宗像氏)

  • 空冷機で高空を飛べるのは1機もないんだから。空冷戦闘機は本質的に中~低高度専門。(宗像氏)
    そうなの?これもゆきまるの常識とは全く違うので混乱します。

  • スピットもメッサーも、(中略)大きなタンクになるような主翼には作っていないし、主翼をタンクにする発想そのものを拒否した。翼にガソリンを入れてまでアシを伸ばすなんてバカなことをやったのは日本だけです。(宗像氏)
    ここも大いに疑問です。スピットも翼内にガソリン・タンク付けたモデルがあるし、他にも日本じゃなくても翼内にタンクを積んだ軍用機はいくらでもあります。インテグラル・タンクを被弾率の高い軍用機に採用、となると話は別かもしれませんが・・・

  • ドイツの爆撃機はとにかく爆弾搭載量が大きい。(兵頭氏)
    ゆきまるのゲームでの知識になりますが、ドイツの爆撃機は爆弾搭載量が少なくて使い勝手が悪く感じます・・・何をもって大きいと述べているのかわかりませんでした。

  • 1938年の段階では、イギリスもフランスも4発重爆は持っていなかった。(中略)もしイギリスが38年に4発重爆を持っていたなら、(兵頭氏)

  • ランカスターを3000機以上も落とされながらも(三貴氏)

  • ヴィルデザウは昼の戦法でしょう。(小松氏)
    ゆきまるの知識では夜間の戦法だったと記憶しています。

  • (「夜間爆撃はトータルで3%くらいの被撃墜率だったらしい。」を受けて)25回出撃した後で生きている可能性は4割6分。(兵頭氏)

  • ドイツは40年頃には1万分の数ミリという公差を目標にしていましたし、アメリカではすでにその水準が達成されていた。(兵頭氏)
    現在の航空宇宙用CNCのホームページを見てみたら公差0.002mmという記述がありましたが・・・それよりもすごいの?

  • ドイツで対艦爆撃を行った爆撃機はスツーカだけ。(宗像氏)
    Ju 88とかが地中海やPQ船団を攻撃していたイメージがあるけど・・・それとも戦艦に対してということ?だとしてもDo 217が有名な誘導爆弾フリッツXでイタリア戦艦ローマを撃沈してるしね。

それぞれ記憶とイメージだけで語っているので内容はほんとに井戸端会議的なものに終始しています。
特に気になったのは宗像氏で、空冷機と液冷機の話の他にも戦闘機の性能を翼面荷重ではなく翼面積で比較していたりと今一つピンとこない内容でした。



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