四獣ガチャストに関するあれこれ

あんスタの限定ガチャ「拳闘の四獣」のストーリーに関するあれこれをとりとめなく
基本嗜好が紅敬です。ご注意。

まず、2話の登場人物一覧に蓮巳くんがいることに「マジか」とツッコミを入れるところから。まあ、そりゃそうだよね。なんていったってお題が龍王戦。カードはなくても、出てこないわけがない。

ただ、そのときは「メインストで龍王戦に横やりいれた張本人だもんなあ、そりゃいくら鬼龍くんの頼みでも許可できないよなあ」なんて呑気に思っていたわけですが、まさかそもそも龍王戦作ったのが蓮巳敬人本人だというオチが待っているとはさすがに思いませんでした。
まあでも、よくよく考えたら、ですよねー!! だって、マリオネットとエレメンツのイベストをふまえて考えれば、ドリフェス制度自体を作ったの蓮巳のはずだし!!!
つまり、龍王戦という名の「ドリフェス」に伝統なんてあるわけないんですよ。ドリフェスである以上、長くても2年未満くらいしか歴史はない。メインスト序盤で開催された龍王戦に至っては、たぶん出来てから1年以内……。
わかってたはずなのになんで今までそれに気づかなかったんだろう。不覚。

四獣ガチャスト全体的な感想としては、「鬼龍くんが幸せや周りからの好意や感謝や愛情を素直に受け止められるようになってよかった」です。ここから返礼祭に続くわけで、(幼なじみとの確執はまだどうにもなってないけど)とりあえず鬼龍紅郎は安心だなって思います。この先はきっと、自分がやりたいことをちゃんと選べるようになるだろうから。やっぱね、推しの彼氏にはちゃんと幸せになってもらいたいんですよ(腐女子の言い分)。

で、紅月推しPとしては、ここでいきなりぶっこまれた初期紅月の姿にめちゃ驚きました。いやね、あんスタマガジンの紅月特集号に載ってたユニソン解説で「斬」が結成当時の紅月のイメージ曲だと書かれていて、「おや……?」と思ってはいたんです。fineに王道を歩ませるための、英智への悪意を引き受けるために作った蓮巳くんがユニットが紅月だというのは最初から提示されていて、それは英智が入院してほぼfineが動いていない時期に生徒会の代表ユニットとして紅月が君臨することを指すのか? いやでもな? とか首を傾げていたところに立て続けにきたのが、「斬」と今回のガチャスト。うん、思ってたよりヘビーだった!

蓮巳くんが鬼龍くんをあれだけ熱心に(追憶マリオネット)勧誘していたのは、鬼龍くんに龍王戦をやらせるためだったというのは納得です。たぶん、鬼龍くんが言うとおり紅月のポイントを稼ぐためにそれがいちばん手っ取り早かったのもあるんだろうけど、龍王戦というスタイルが蓮巳くんにとっての邪魔者、つまりは学院を改革してある程度マトモにするために排除しないといけないダメ代表なアイドルの卵たちを潰すのにちょうどよかったんだろうな、って思います。ロビンフッドのガチャストでレオが言ってたとおり、蓮巳くんは己の正義を貫くために必要だと思えばズルも暴力も最終的には躊躇せずに使うからね(結果として後悔することになっても)。

鬼龍くんは「自分が馬鹿だったから利用された」と言ってましたが、本当に馬鹿だったら卒業まで紅月にいないと思うし、本当にただ利用されただけならそもそも喧嘩祭で率先して紅月を守ろうとしないと思うし大体DDDのときに「一緒に泥を被ってもいい仲間」とか言い出さないだろうし、たぶん龍王戦の目的も最初から知ってただろうし(蓮巳はそのへん、周囲にはともかく張本人には隠し事せずに馬鹿正直に全部喋るタイプだと思う)、駒となることにも納得はしてたんだと思います。ただ、たぶん鬼龍くんは本人が言っているとおり「馬鹿だった」ので、その意味をちゃんと理解したのが龍王戦の勝者となってある程度経ってからだったんじゃないでしょうか。ちゃんと説明はされてたけど思っていた以上に大事になったし、自分ではもうどうにもできない。まあ、そういうことってままあるよね。そもそもこいつら全員高校生だからね……先が見えなくてもしょうがないよなって。

今まで、私は紅月3年のふたりを「自分は許されない、という思い込みで勝手にひとりで地獄に堕ちそうな鬼龍くんを蓮巳くんが楽園に引っ張り上げる」関係性なのかなって思ってたんですけど、近いようで微妙に違いました。たしかに蓮巳が大将を引っ張り上げてるんだけど、引っ張りあげてる先が楽園じゃなかったw 清濁愛憎いろんなものが混じる混沌の世界、間違いなく人間の世界だった。

なんだかんだ言っても、夢ノ咲でくすぶってた鬼龍紅郎を最初に見つけて引っ張り上げたのは、蓮巳敬人だと思うんです。その引っ張り上げ方に慈悲があったとは思わないけど。蓮巳くんが最初に鬼龍くんに与えたのは、アイドル養成学校にいながら完全に浮いてはみ出していた鬼龍くんが少なくとも腰を落ち着けていられる「紅月」という居場所と、紅月でいるがゆえの罪。
でも、その最初の一歩がなければ、鬼龍くんにとっての幸せも救いも訪れなかった。それも間違いないと思うんですよね。

鬼龍くんは「紅月」の一員にならなければ、蓮巳と颯馬という血よりも濃い絆で結ばれた仲間も得られないし、自ら他には考えられないと言い切るほどの居場所も得られないし、裁縫の腕を学院中で知らない人がいないほど知られることにもならなかっただろうし(他のユニットの衣装作りを紅月のイメージアップになるから、と鬼龍くんに積極的にやるように言ったのってたしか蓮巳くんだったよね?)、なによりも卒業間際に自分を救ってくれることになる鉄虎ともおそらくは出会えないんです。鉄虎は「紅月」の鬼龍紅郎に憧れて紅月の加入審査を受けたし、空手部に飛び込んできたんだろうから。

鬼龍くんは蓮巳に目をつけられなかったら、おそらくはなんのために夢ノ咲にきたかわからないまま卒業していた。つまり、地獄を通らないと鬼龍紅郎にとっての救いは訪れない。

それだけじゃなく、鬼龍くんが蓮巳くんと出会ったことで得られたものは幸せなものだけじゃないけど、たぶん最初の頃は辛いことのほうが多かっただろうけど、だからこそこのふたりは「一緒に泥を被ってもいい」仲間になれたんだろうし、結果的に幸せも得られたんじゃないかな、と思います。だって、この後に続くの返礼祭だよ……ただの夫婦だよ……返礼祭、蓮巳くんも相当はっちゃけてるけど、その蓮巳くんを支える鬼龍くんのあのどっしりした安心感と安定感とんでもないよ。

というわけで、過去になにがあろうと紅敬には幸せが待っていると信じて疑っていないわけですが、幸せの土壌にめっちゃ暗いものは混ざってるなあとは思うわけで、でも困ったことにそういうのとても萌えるんで、まあ特に問題はないどころか、(たぶん)英智(英智がまっとうにアイドルとして輝ける土壌を作る)のために(学院の改革を目指そうとしてたのに当の英智が暴走し始めて軌道修正しなきゃいけなくなったからそのための手段として)紅月を作った蓮巳敬人とその駒として紅月に加入した鬼龍紅郎のビジネスライクこの上ない関係が、どこをどうやれば約半年ちょい後のフラワーフェスで「か、家族なんですけど……?? どこがビジネスライクなの……?」と首を傾げるしかないツーカーぶりになるのか、さらには一体颯馬はいつ加入したのか(たぶん颯馬は紅月の暗部に直接関わってはないけど暗部そのものについては知ってると思う)、そこを詳しく知りたいのでノベライズとかで書き下ろししてくれませんかね、と祈願してみるのでありました。

ところで、紅月結成秘話もそうですけど、デッドマンズねたも急にぶっ込まれるとびびるんですよね(私はじつは零敬も好きです。ただの友情でしかないセフレ未満零敬からの紅敬(こっちは初恋)とか最高じゃね? って今でも思ってる)。

というかですね、デッドマンズのことは現状忘れてるわんこが、蓮巳くんと零は無駄に仲が良いってことだけしっかり覚えてるのどういうことなんだよー!?!?!? 一般的にはあのふたりどう見ても仲良くないっていうか春には敵対してたし疎遠なはずだろ!? そんな現状見てても「無駄に仲いい」って断言しちゃくらい仲いいんだ!? わんこにはそれ隠してないんだ!? 節分であんなこといってたのに!?

デッドマンズの追憶も待ってます。でも、蓮巳くん視点の追憶きたらもうあんスタ終わりなんじゃないかなっていう気もする。あまりにもいろんなことの解答編すぎて。

あと、デッドマンズに脱線したあとまた鬼龍くんの話に脈絡なく戻るんですけど、四獣2話では龍王戦絶対ダメって言ってた蓮巳くんが結局は見逃してあげたのは、わんこが言ってたとおり零が動いた結果なんでしょうかね。蓮巳くんが絶対許可しなかったのは鬼龍くんの為を思ってで、なによりも龍王戦で鬼龍くんを利用したことを後悔してるからなんだろうし。
あれかなぁ、鬼龍くんにこれ以上傷ついて欲しくなくて(いかんせん前に彼が傷ついたのは自分のせいだし)過保護になってた蓮巳くんを、同じく過去に失敗して臆病になって隠居してたけど孫のために動いた零(節分祭参照)が説得したというのはありえますよね。同じ立場だもんな……。

というか、メインストで蓮巳くんが龍王戦を止めた理由が、単に「許可されていない危険なドリフェスだから」ではなく、「龍王戦という鬼龍紅郎のおそらくはトラウマに近いレベルの罪の意識の象徴を、もうそんなもの必要のない平和になった(はず)の夢ノ咲で衆人の目にさらさせるわけにはいかない(少なくとも鬼龍くんが自分の意思で龍王戦を開催するわけがない)」という「えっ、それってつまり鬼龍くんを守るためだったの??」な理由だったということが判明したわけで、なんなんだよこの夫婦と頭を抱えたわけです。紅敬結婚してた。

……なんですが、四獣ガチャストを何度か読んだ私は「えっ、紅敬はこんなに夫婦なのにもしやまだ付き合っていないのでは……(蓮巳は眼鏡と結婚してたし)まだ両片想いですと言われても納得」と一瞬思ってしまって、それが思った以上にツボにはまってしまって困ってもいます。アホだ(私が)。

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