ああ、またおそ松さんネタなんだ。すまない。

　一松ってカラ松のこと嫌いですよね。カラ松は基本的に皆を心配しているのに一松は隙さえあればカラ松ディスる。
　もう息吸うみたいに罵倒する。いったい何が気に入らないのか。

　それは、すでに様々な角度から腐……いやいや淑女の皆様が考察していると思うのだけど、わたしはちょっとこの説を推したい。

一松がカラ松を嫌うのはROCKの解釈違いのせいだ説

　まずはカラ松を見てみよう。その格好からロックが好きなのは間違いない。
　よく屋上でギター鳴らしてるし。尾崎豊に憧れているとかなんとか。

　次に一松だが、彼自身は多くを語らないもののやっぱりROCK好きだろう。トト子ちゃんに自宅に呼ばれた時のめかし込んだファッションがどう見てもhide。カラ松誘拐騒動の時はGLAYを歌う。

　では、同じROCK好きなのに何故こんなに仲が悪い……というか一松はカラ松を嫌っているのか。それは、同じROCKでも若干ジャンルが違う、ということがまずある。

　カラ松が好むROCKとは今の時代からしては古いもので、屋上でギターとかライダースジャケットで決めたロッカーズスタイルなどもう全体的に80年台。
　その上、そんなグループサウンズ染みた趣味のくせに言動は全然渋くない。なんかカラ松ガールズとかいってキザに決めるし。薔薇投げる。
　ロッカーズも尾崎豊もそんなことはしない。

　で、一松ときたらhideにGLAYと完全に黄金期ヴィジュアル系。バンギャルのわたしと友達になれそう。
　実際、友人のバンギャルたちの推し松はみーんな一松。ばーむろーるさんのnoteを借りるなら、バンギャルたちに一松は似てるんですよね。

　あとあの根暗な性格。ある精神分析によればメタル好きは性格が大人しいそうで。
　もう絶対一松、DIR EN GRAY好きだと思う。虜だと思う。

　さてそうなると、バンギャル志向でメタラーな一松にとって、80年台ROCKを好きながらチグハグな行動をするカラ松は見ているだけでムカつく。

　覚えはないか？ヲタクの諸君。
　同じものが好きなはずなのに、特にシリーズものにおいて新旧争いが勃発し醜い争いになることを。

　FFは天野デザインが至高！　野村はクソ！
　にゃにおう！　一番売れたのは7とか8だ！　老害め！

　仮面ライダーは平成になってつまんなくなった。アマゾンこそすべて。
　うるせー古臭いもん見てられるか！　平成こそ面白い！

　などなど……数々の醜い争いを……たくさん目にしたね……
　カラ松は何にも思ってないだろうけど、一松としてはまず80年代ロックという時点で鼻もちならないのかもしれない。

　その上、さらに煽るのがおそ松で、彼は松野家コミュニティを存続させるため事あるごとにカラ松のライダースジャケットをディスるのですが、それはROCK好きからしたらROCKはダサいと言われているのに他ならない。

　わたしもね、あんまりにおそ松が言う上に、周りのヲタク女子たちもライダースジャケットだっさwwwなノリだったからちょっと泣いた。
　違うよ、本当のライダースジャケットはあ……着こなしてるロッカーズはかっこいいんだよぉお……

　と、いう気持ちに一松がなっててもおかしくない。だって彼はROCK好き。
　ヴィジュアル系でだってライダースジャケットは特別な、カッコいい服。バンギャルが言うから間違いない。

　それを、次男のせいでダサいダサいと言われるのである。もはや一松はROCK趣味を表に出すことさえ出来なくなった。
　実は小心者で人の目を気にする彼は、コミュニティでダサいと言われているものを好きだからということだけで口にできるほど強くない。

　そんな中で起こったのが一松事変。誰もいない家で、こっそりカラ松のライダースジャケットを羽織ってみた彼のこそばゆい笑顔……
　コミュニティで抑鬱されていた趣味が解放される瞬間だと思うと涙なしには見られない。

　だから、コミュニティ内でROCKをダサいものにしたカラ松を憎んでるし、それでもライダースジャケットを着続ける彼にちょっと憧れていつつもある。
　そんな解釈、腐……いやいや淑女の皆様いかがですか。