林明乎

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テキストは私と押谷八潮さんのもの、全編で60分ほど。 蓄音機風効果のBGMなしが追加されたプラス版、ブースト特典でキャストトークやボイスがついてきます。 眠りのお供にぜひ! BOOTH通販 https://t.co/IEQIisC3bX?amp=1 試聴&クロスフェード   https://youtu.be/BqKWijHEKsk

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      ポエトリーリーディングPV「特技」

      ポエトリーリーディングPVを作りました! Twitterで公開していたのですがyoutubeにも イメージを形にするのが楽しかったです

      • 死にたさの地平で

        死にたいと思い続ける日々から抜け出たのは いつだったろうか 死にたいと思い続ける日々に陥ったのは 何がきっかけだったろうか 思い出せない 気がつけば死にたいと思っていたし 気がつけば思わなくなっていた 死にたさはいつでもそこにあって きっと目に入っていないだけなのだ 手をふれていないだけなのだ 歩道の脇にもテーブルの下にも 浴槽の隅にも換気扇のフィルターにも もちろん 会話の端々にも きっと死にたさはあって 私が反応するかしないかの問題 橋に向かうかどうかも 包丁を握るかどう

        • 連詩 サンシャイン 個人まとめ

          照らされていることに気づく さまざまなものに 心はあかるくなって 胸でも頭でもどこだって ここにあると輝く シャイン 私たちはみな光で お互いを照らしあっている いろいろな言葉で表して サン 自らの光を後押しする 未明のまたねを大切にしまう 月はこちらを向いている 空にまぎれて届かないときがあっても 思われ 見守られ あたたかい背中は 踏みだすちからをくれる 足跡を少し深くさせる 地中で眠っていた種が芽吹き 花が咲く 振り返ってもいいように 立ち止まってもいいように 宿る

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          連詩 キンダーブック 個人まとめ

          さがしつづけても みつからなかった みつかったら 大事にしたかった そうしたらもっと 自分の気持ちを 大事にできる気がしたから とつぜん ほろり こぼれた言葉が 床の上でひかるのを おどろいて 見つめている いつだってそんな風だ 言葉は 愛というとき その向こうにはただ広がりがあるばかり 照れくさくて 大げさに感じられて でもそれ以外にはあてはまらなくて ひとことでいっぱいになって 沈黙さえ 空白さえ 愛おしい あなたの言葉を握りかえす 声が聞こえた気がした 隕

          連詩 キンダーブック 個人まとめ

          良心

          良心とはなんだろう 信頼とはなんだろう 荷物を見てて、と預けられる買い物袋と鞄 売り場を見に行くあなた 少し驚いた理由 私がひどい悪党で このさっき買った物をすべて持ち逃げしたり あなたの鞄から大事なものを抜いたり 電話を勝手に見たり しないという保証はないのに やすやすと私に預けるあなたは 不用心だ どんなことになってもかまわないのか よく考えていないのか でも そんなことをしないと思ってくれているなら そんな悪党ではないと 私の中の良心を 見積もってくれたなら そのように

          ふたりの体温が合わさっても 七十度にはならないのに 触れあいたいわたしたち 説明できないいろいろな衝動をまとめて たばねて 掌ひとつに集中させて あなたに触れる そんなこと少しも感じさせない顔で 手を繋ごうかと言う

          ふたりの体温が合わさっても 七十度にはならないのに 触れあいたいわたしたち 説明できないいろいろな衝動をまとめて たばねて 掌ひとつに集中させて あなたに触れる そんなこと少しも感じさせない顔で 手を繋ごうかと言う

          色褪せないで 錆びつかないで と願うことが 変わらないで 進まないで と願うのと同じなのだと 気づいて 静かに静かに 落とし込んでいく

          色褪せないで 錆びつかないで と願うことが 変わらないで 進まないで と願うのと同じなのだと 気づいて 静かに静かに 落とし込んでいく

          冷蔵庫の中の冷静な心

          冷蔵庫の中の冷静な心

          泣きすぎて頬が錆びそう

          泣きすぎて頬が錆びそう

          雨上がりの夜空はアスファルトと同じ色をしていて その真ん中を足早に帰っていくひとたち 家の灯りは 晴れても曇っても消えない星

          雨上がりの夜空はアスファルトと同じ色をしていて その真ん中を足早に帰っていくひとたち 家の灯りは 晴れても曇っても消えない星

          ひとりきり 濡れていく心を 私はながめている

          ひとりきり 濡れていく心を 私はながめている

          冷えていく 雨に濡れて 花も樹も家も道路も 君の心はどうだろう あたたかい毛布にくるまっているだろうか ひとしれず濡れていないだろうか

          冷えていく 雨に濡れて 花も樹も家も道路も 君の心はどうだろう あたたかい毛布にくるまっているだろうか ひとしれず濡れていないだろうか

          水の中から水を求めて飛び出した土の上 跳ねまわる魚たち 止められない命の動きを いま私は手づかみして まだ澄んでいない流れに放る つかみきれなかった魚の死骸がそこここにあって それでも私は手づかみにして 放って 放って 私は何から逃がしている

          水の中から水を求めて飛び出した土の上 跳ねまわる魚たち 止められない命の動きを いま私は手づかみして まだ澄んでいない流れに放る つかみきれなかった魚の死骸がそこここにあって それでも私は手づかみにして 放って 放って 私は何から逃がしている

          雨が降っているので 手の温度を思い出す 雨が降っているので 声を息づかいを思う

          雨が降っているので 手の温度を思い出す 雨が降っているので 声を息づかいを思う

          虫の鳴く声は郷愁を帯び 秋の夕空を震わせる 帰りたい 帰りたい ここではないところへ

          虫の鳴く声は郷愁を帯び 秋の夕空を震わせる 帰りたい 帰りたい ここではないところへ