【植栽家の日常】20230917 創作に向き合う1日
今日はお休みですが、その分、邪魔が入らずにクリエイティブワークに集中できるので、いま絶賛作案中の案件に向き合いました。
本案件は、これまでにない新しい植栽観を提示すべく、攻めの姿勢でデザインしつつ、施工面や植生としての維持持続可能性についてとても慎重にリサーチも進めながら作案を進めています。
案自体については、私自身、植栽家としての代表作のひとつになると確信できるくらい、とても世界観・コンセプトに魅力的と可能性を感じています。
また植栽の手法としてもこれまでにない新しい考え方を世に問うことができると思うので、いつにも増して創意の濃い姿勢で取り組んでいます。
詳しいことはまだ明かせないのですが、まずはこの案の魅力について施主さまに理解・共感していただくことで実現に向けてスタートラインに立つことができるので、分かりやすく・案の魅力が伝わるプレゼンテーションを作らなくてはなりません。
そのプレゼン表現をどうするかいま模索中で、ビジュアル的な部分は私もまだ試みたことがない手法で施主さまにお見せしたいと思っています。
植栽のデザイン内容もプレゼンの手法も私的には新しいことづくめで、正直、提案するにあたり勇気も必要なのですが、創作やイノベーションってそういうものだと思うので、強い気持ちで案を創り上げていきたいです。
【今日の読書】
仕事ばかりで休日を過ごすのは健全ではないので、平日よりも長い瞑想や読書やピアノ練習など自分のための時間も大切に確保しています。
今日は、下記の2冊を併読中。
ダニエル・コイル著「天才はディープ・プラクティスと1万時間の法則でつくられる ミエリン増強で脅威の成長率」は、ピアノ練習にとても参考になるなと思い、序盤からかなり面白く読んでいます。
以前、スゴ腕講師としても高名なピアニストの先生の公開レッスンを聴講したことがあるのですが、まさにその先生の指導が、ディープ・プラクティスな自分の音の聴き方や練習の仕方の伝授でした。
ただ闇雲に練習をするのではなく、深い洞察の姿勢で練習することで、学びが深くなり高度な熟達が得られるということなんですよね。
たいへん興味深い一冊と思います。
今日のピアノ練習覚え書き
ウォーミングアップ
スケール ♭系全調
ツェルニー30番 17、19番
【初見練習 ドビュッシー 映像 第2集より「黄金の魚」】
今日は黄金の魚の7〜10ページめを読みました。譜読みするだけでもなかなか手強いです😅
運指やペダルが詳しく記載されていて読みやすい中井正子さん校訂の実用版を使いました。
【パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ】
ファンキーは、ゆっくりのメトロノームで間違えないように弾く練習。
ボレロも、毎日ほぼ同じですが、超ゆっくり楽譜ガン見で間違えないように弾く練習。
【ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲】
第21〜32変奏まで弾きました。
【ショパン バラード第2番 op.38】
5〜8ページを弾きました。
以下、コンクール曲の練習。
【スクリャービン エチュードop.2-1】
今日は、自分の演奏動画をチェックし、表現を見直しました。
たった2ページで技術的にもそれほど難しくないと言われている曲ですが、聴かせる演奏として仕上げるにはとても奥が深いと思います。
和音と多声部の展開が終始続くので、暗譜のキープが意外と手強いです。
【コンクール用の新曲2曲 モンポウ「前奏曲第7番」、 ドビュッシー「燃える炭火に照らされた夕べ」】
前出のスクリャービンをメインに、大人っぽく、多彩で、かつまとまりのあるプログラムにしたくて熟慮して新曲2曲を選びました。
モンポウの「前奏曲 第7番」は、モンポウというよりはメシアンのような現代っぽさが神秘的な1曲です。
この曲は概ね暗譜70%くらいの進捗度でしょうか。
曲中で速度や拍子が変わる箇所があるので、今日はメトロノームに合わせてテンポ感や拍子感を確認しながら、細切れにして練習して。
ドビュッシーの「燃える炭火に照らされた夕べ」は2001年に発見された遺作で、ドビュッシーが亡くなる前年の1917年に作曲されたとされ、史実的にはドビュッシーが生前最後に書いた作品です。
この曲はそろそろ暗譜を進めたく、楽譜一段ずつ楽譜を見て弾くのと楽譜を見ないで手を見ながら弾く練習を繰り返しました。
前奏曲集第1巻「夕べの空気に漂う音と香り」や第2巻「カノープ」などの断片的な引用と思われるフレーズもあり、あまり知られていないけれども味わいの深い曲だなと思っています。
決して暗くはないくれど人の魂が昇天するような、ドビュッシーなりのレクイエム感が漂う小品ですね。この曲も概ね雰囲気や音色を捉えて演奏はできるようになりましたが、暗譜がまだまだな感じです。
【ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番】
3番はまだ楽譜ナシで演奏するのは怖いですが、感情をこめた表現の方はかなり練れてきているかなと思います。
4番は中間部の6小節以外は暗譜ができて、なんだけどその6小節の中のたった4小節が私にはとても暗譜が難しく、暗譜の面ではそこで苦戦しています。
4番全体でいうと、やはりまだあまりスピードが上げられず、時間がかかってしまうのが問題で、規定の演奏時間内におさめるためにはさらなる習熟が必要です。
とはいえ、かつては「こんなに難しそうな曲ゼッタイに弾けない」と思っていた夢のまた夢のような曲なので、それがなんとなく手中に入ってきているというのは、私の人生における快挙だなと、改めて思いました。
地道な努力って実を結ぶものですね。
【ドビュッシー 版画より「塔」、「グラナダの夕べ」】
コンクールの一次「グラナダの夕べ」でエントリーし、年内のピティナステップでは「塔」を弾くことにしたため、この2曲を暗譜で本番モードで通す練習。
福間洸太郞さんのギターライクな表現がとてもスペインの雰囲気が感じられていいなと思っています。
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