見出し画像

【植栽家の日常】20230613 昭和的民家とその庭の改修について考えたりとか

現在、建築家設計の新築・改修案件の植栽デザインが数件進行中で、今日はその中でも施工時期が一番近い、昭和的な民家とその庭のリノベーション案件について、具体的にどんなテーマでどんな植栽にしようかと思いを巡らせていました。

これに少し類似した私の作例としては、以前、建築家 武田清明さんの独立デビュー作「6つの小さな離れの家」(SDレビュー2018 鹿島賞受賞作🏆)の、建築と庭の改修が挙げられます。

「6つの小さな離れの家」では、敷地内にある100本以上の樹木をはじめ、元からある植物をひとつも足したり引いたりせずに、植え場所を全て見直して移植再配置し、全て同じ役者を使って全く違う劇を作るような植栽手法を用いました。

これは施主である老夫婦が人生を通して育ててきた愛着のある植物という、施主と植物との関係性の線上で導き出された解でした。

しかし今日考えていた進行中の案件は、若い夫婦が親族から日本庭園付きの昭和家屋を引き継いだというもので、施主と既存の建築および庭との関係性がやや希薄であり、利用可能な日本庭園的な素材はしこたまあるけれど施主は日本庭園的なものを求めていないという点で「6つの小さな離れの家」とはまた違った難しさがあるなと思っています。

現状、与えられた素材と求められているものがアンマッチなんですね。
要は日本庭園的な素材を使って、日本庭園的ならざる景色を創るというプログラムですね。

これまで数回現地に伺ったりもして、いろいろ考えを巡らせた結果、現代的かつ普遍的な大きなテーマをひとつ提示できるなと思っていて、明日もう一度現地を視察して、そのコンセプトをどのように具現化していくか、さらに解像度を上げて設計検討していきたいです。

このような昭和家屋と庭のセットを若い世代が引き継ぐというケースは、今もこれからも多くあることと思うので、こういった改修のひとつのモデル解として世に問えればよいなと思っています。


【メディア掲載・出演のお知らせ】
「趣味の園芸 テキスト 2023年6月号」の番組連動ページ「稲垣吾郎 グリーンサムへの12か月③ ほしい風景を植物でつくる」にて私 太田敦雄が講師として執筆、6ページにわたり掲載されています。

2023年6月25、28日放送のNHK Eテレ「趣味の園芸」にもフルで出演します!



【今日のピアノ練習覚え書き】 

ウォーミングアップ
スケール ♭系全調

初見練習 

サン・サーンス「死の舞踏」連弾プリモパート(中盤)
ひとり当たり10ページある曲なので数日に分けて読んでいます。今日は中盤の3ページ半程度読みました。


以下、楽曲練習

坂本龍一 「andata」

ミスなく、精神性の高い演奏目指して仕上げ通し練習。

スカルラッティ ソナタ K.466

こちらも仕上げに向けて味付け通し練習。

バッハ 平均律 第1巻 2番 BWV847、6番 BWV851

今日はベートーヴェンの変奏曲とヒメノ、ラフマニノフに時間を割きたかったので、2番6番とも1回のみ通し。

スクリャービン エチュードop.2-1

ほぼ仕上がっているので、舞台に出せるようにメンテナンスモード。


パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード 
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ

今日はファンキーに多くの時間を割いて通し練習。全体の速度と精度を上げていきたい段階。

ボレロは、楽譜を注意深く読みながら丁寧にゆっくり1回通し。


ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番

昨日録画した映像を元に特に4番の反省点を洗い出し、ゆっくり間違えないように部分練習とメトロノームでテンポ揃え。

ベートーヴェン 
創作主題による32の変奏曲

今日はこの曲に1番時間を割きました。
テーマから第15変奏までを間違えないように通し練習。
第16〜31変奏は1変奏ずつ間違えないように丁寧に練習を進めました。第32変奏は別枠で練習することにして、まずは前半と後半の進捗に差が出ているので、第31変奏までの水準を揃えていきたいと思います。


ショパン バラード第2番 op.38

今日は最初の3ページを丁寧にゆっくり弾く練習を進めました。



ベートーヴェン ソナタ第17番「テンペスト」

今日は以前手がけたことのある第3楽章を9リマインド再読。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?