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アルバム「ひこうき雲」荒井由実 再現コンサートを観て

WOWOWで武部聡志がプロデュースする Songs & Friends という企画が始まった。
歴史に残る名盤を全曲再現する一夜限りのコンサート。
その第一弾が、荒井由実の「ひこうき雲」だ。
http://www.wowow.co.jp/music/songsfriends/

その情報を知って私は、昨年末、大橋トリオのライブ中継観たさに加入した WOWOWの退会を先延ばしにすることに決めた。
そしてそのコンサートのチケット争奪戦に参加。
まぁ、当たるワケないけど、と思いつつ。

すると、まさかの当選!
前日まで会場の大きさも確認せずにいた。
当日、チケット握りしめて会場の目の前に来た時、
急に現実感が。
やぱい!バート・バカラックの時を凌ぐ心拍数の変化を実感。
号泣するかもしれない。

武蔵野の森総合スポーツプラザという体育館のような会場で、
アリーナといいつつも、フロアの最後部の席で、
まぁ、ステージのヒトはめっちゃ小さく
スクリーンに映し出される映像で演者の姿を確認するカタチ。
中井美穂の司会で始まったステージ。
まずは、テレビで見かけるシンガー達によるカバーが次々と披露される。
アレンジも武部氏によるもので、曲により微妙にコードづけが異なるものも。
見方によれば、超豪華なオープニングアクトだ。1時間ほど経過。

そしていよいよ、グランドピアノを奏でながらユーミンが現れる!
バンドもアルバムのオリジナルメンバーであるティン・パン・アレーにチェンジ。
前半のバンドと違って、めっちゃライブ感のある演奏。
もちろん、オリジナルアレンジに忠実に演奏される。
ユーミンのヴォーカルは、昔FM番組で聴いたスタジオライブの時の記憶と重なった。

めちゃくちゃアガッちゃってますョ。
荒井由実が乗り移ったみたい。

と、おちゃめなMC。
これまた昔、武道館で観たライブの時のMCの記憶と重なった。

このコンサートでは、
前半に武部聡志氏によるアレンジ
後半に松任谷正隆氏によるオリジナルアレンジ
を聴けたことによって、
オリジナルアレンジの妙技を改めて認識できる構成になっていた。

体験できてめちゃくちゃラッキーだったけど、なぜか涙は出なかった。
このアルバムは、ほんとうに擦り切れるほど聴き込んだし、全曲弾き語り練習した。
この日に演奏されたこのアルバム以外の曲も初期の作品だったので、
全曲、歌詞も頭に収まっていて聴きながら一言一句違わず脳内で合唱することができた。
とりたてて私はそういう経験を普段話さないけど、
私の作品を愛聴してくれている人はきっと、基幹にユーミンがあることを
みんな感じ取っていたと思う。
十代に聴き込んだ音楽は、身体に入り込んでいるのだ。

初めて聴いた曲がどれだったかは覚えていないけど、
家庭科の授業中に歌詞をノートに書いていて
「翳りゆく部屋」の 翳 の字をブ厚い漢和辞典を引いて確認していたら
先生に「何してるの?!」と怒られた鮮明な記憶。
ユーミンの歌詞と音楽は、それまで耳にしていた日本の歌と、
明らかに一線を画していたのだ。
今たどってみると 「FROZEN ROSES(1999年)」以降は全く聞いていないけど、
私の底の方に蓄積していることは確か。

今、活動を再開できたタイミングで、ユーミンのこのライブを体験できたのは
本当に素敵な出来事だ。
あと何十曲書けるかわからないけど、私も私のおもうようなうたを書いて
この世界に放ってみよう♪

 ※このライブは WOWOW で5月13日に放送されるとのことです。
 
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次回 Ackey Live は3月25日(日)
歌う時間は19:40〜20:10目安です。
詳細はこちら。お客さん希求!よろしくお願いします♪
http://ackeylive.sblo.jp/


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