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聖飢魔II、我が人生に初降臨。

聖飢魔IIのツアーに行きました。デーモン閣下率いる悪魔の集団です。
1982年に結成され、1985年に地球デビューした音楽団体。
私と彼らとの出会いは2016年2月、地球デビュー30周年記念大黒ミサのwowow生中継でした。

聖飢魔Ⅱを知ったのがn度目の解散をするまさにその日であったため、「ライブに行きたい!」と思ってもどうにもならない日々が続きました。
そんな中、コロナ禍という史上最大級のゼウスの妨害を受けながらも、地球デビュー35周年ミサが行われましたので、ついに謁見してきました。

チケットが当選したのは12/10の東京公演。意外にもチケットがなかなか当たらず、初日の松戸公演はそもそも当たらないという悲劇。聖飢魔Ⅱはこの期に及んで人気拡大中のようです。

ひとまずセットリスト。

  1. 聖飢魔Ⅱミサ曲第Ⅱ番「創世紀」

  2. 地獄の皇太子

  3. RATSBANE

  4. GOBRIN'S SCALE

  5. TEENAGE DREAM (piano)

  6. 白い奇蹟

  7. 魔界舞曲

  8. RENDEZVOUS 60 MICRONS'

  9. 嵐の予感

  10. KIMIGAYOは千代に八千代の物語

  11. SAVE YOUR SOUL ~美しきクリシェに背を向けて~

  12. LOVE LETTER FROM A DEAD END

  13. 呪いのシャ・ナ・ナ・ナ

  14. 悪魔組曲 作品666番 変ニ短調 第一楽章:STORMY NIGHT~蝋人形の館

  15. 悪魔組曲 作品666番 変ニ短調 第四楽章:DEAD SYMPHONY

  16. 永遠の詩 -A Song Of The Deceased-

  17. EL DORADO


座席からの眺め。ステージの写真撮影はOKでした。

アルバイトのお休みを貰い、軽やかな足取りで向かったのは東京ガーデンシアター。2021年末にSPYAIRのライブで参戦して以来です。

座席は第3バルコニーの下手側。かなり上の方でした。
17:30ごろには注意事項のアナウンス。コロナ禍ということもあり、ペンライト等はしばらくは良しとのこと。立つのはOK、声出しはダメでした。

にしても、やはりお客さんの年齢層は高め。自分のような20代の若者はほとんどいませんでした。

18:00開演。初手は構成員のナレーション。ライデン殿下が担当でした。担当はどうやらあみだくじで決めるらしいのですが、なんと東京の担当は3年連続でライデン殿下だそうです。
ライデン殿下は上野のパンダが中国に帰ってしまうという話でひと盛り上がりさせ、いざ開演となりました。

ゴジラのSEが鳴り響く中、スモークと共に構成員が続々とステージへ登場。
ステージ上にドラムが見当たらないなと思ったら、まさかまさか、上手側から台に載せられて登場!

デーモン閣下以外がそろったところで一曲目。定番中の定番。創世紀です。
あまりにもかっこよくて泣ける。夢にまで見た聖飢魔Ⅱのライブです。

そのあとは地獄の皇太子。ギターソロがカッコよすぎました。

直後の説法では
「首を長くして待っていたんだろ!!どこの首だ!!ウィスパーボイスで言ってみろ!どこの首だ!」
との煽り。
もちろん正解の返しは
「ちくび〜(囁き声)」
ですね。

RATSBANEはソロがヤバいです。うますぎます。ジャジーで素敵でした。
というか、話には聞いていましたがライデン殿下のドラムがやばいです。上手い。

鬼では間奏でデーモン閣下が書をしたためておりました。
「織」と。我々と信者で紡いでいくのだ、とのことでした。
「字は違うけど」と言う注釈が閣下らしかったです。


閣下の認めた書。「織」とのこと。

魔界舞曲ではジュリ扇を振り回す閣下と信者の皆様が。圧巻。

ランデブー60マイクロンではゼノン石川和尚のスラップソロが炸裂。
閣下がキーボードをショルキースタイルで持ち歩き、和尚の後ろを付いて回っていました。
キーボードに割り当てられたサンプリング音源は「ぶっひょ」「いぇーい」「へいへいへい」「あやまれよ!」などなど。閣下は楽しそうに音を鳴らしていました

嵐の予感はすごいですね。リズム取るのむずすぎです。
ソロが特に難しかったです。

ここでまた説法。
「相撲の世界ではよく言うのだが…1日稽古を休むと体を戻すのに3日かかる。我々もスポーツ選手のようにピークを続けねばならないのだが、今回のツアーは構成員みんな調子がいい」
などと。

「我々はドカンとは売れなかった。でも一発当てたやつは大概そのあと…」
というジョークも飛び出す。

そしてそのまま構成員紹介。
まずライデン殿下。小粋なトークとして自転車のおばさんの話をしてくれました。
ジェイル代官はW杯のせいで目がギンギンだとか。日本だけじゃなくもっと報道しろよテレビさ~、とのこと。WBCが楽しみとも言っていました。大谷、鈴木誠也、ダルビッシュ、三冠王などなどと。
ゼノン和尚は券売機の話。老人さながらのトーク内容でした(?)
ルーク参謀は高速道路のハザードについて。車間は100mだなんだと。渋滞の時のハザードも云々。ゼノンは免許も若さも学歴もないというジョーク(悪口?)が閣下から飛び出すシーンも。参謀の締めは「信念を持っていけ」とのこと。
そしてキーボードはカミソリシュート。新顔です。どうやら母親が群馬公演で閣下の時計を購入していたようで、いつのまにか信者になっていたようです。松崎様も見たかったですが、新風も良いですね。

「年末の歌番組、某局の某番組に出る。蝋人形の館を歌ってくれと言われた。もっと良い曲いっぱいあるのにテレビ局はそればかり。」

KIMIGAYOは千代に八千代の物語では、信者の皆様が合いの手。実際にミサに参拝するのは初めてだったので見様見真似で参加。それにしてもカッコいい曲。

途中の10分休憩ではゼノン和尚の「信者の質問に答えよう」のコーナー。
「最近信者になって教典を見て勉強。エース清水長官が3mくらいに見える。アスペクト比がおかしい。」
という質問に対し、
「彼は2m80cmくらいよ」
と。最近会ったけど元気だそうです。いろんなところツアー回ってて神出鬼没。尊敬ですね、と締めていました。

休憩後は第一楽章〜蝋人形の館につなぎ、ソロ前で第三楽章に流れるという展開。
ここでは天地逆転唱法も炸裂!閣下を支える影武者みたいな者がいましたが、10万60歳でこれはすごい。

説法では
「何度も呼び寄せよって!豊洲の商店街でガラポン回して4万円相当のカニ、マグロを貰おうかと思っていたのに」

最後はもちろんエルドラド。
わかっちゃいるけど、一番かっこいいですね。35年以上前の曲とは信じられません。泣けます。

終演後のナレーションは閣下。
「毎公演、千秋楽だと思ってやっている。夏から秋にかけて8kg痩せた。
信者のレポートを読むことがあるが、みんな美味いもん食ってる。それじゃ痩せない。
セットの写真を撮るのはOKだが、ネタバレになるのでSNSはダメだ。名古屋で載せた奴がいたらしいが、次やったらもう撮れない。
また、マスクなしで入ろうとしてつまみ出された奴がいた。我々が罹ったら「最後の黒ミサ」が中止になってしまうかもしれない。
がん検診は受けるように。ではまた会おう。」

というわけで、圧巻のステージはあっという間に終わりました。

ロビーに飾られていたパネル


一時代を築いたTHE END OF THE CENTURY、聖飢魔Ⅱ。凄かったです。
見た目はコミックバンドそのものですが、演奏技術はピカイチ。もちろん加齢による衰えはあるのでしょうが、大満足のミサになりました。


ツアーファイナルも参拝したのはまた別の話…。

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