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市電復活?いや違うけど、ゆくゆくは・・・

PORT LOOPがいよいよ走る

2月5日の朝、出勤してJR三ノ宮駅から出た瞬間、でっかいっブツが走っていた。

「あっ!」ってマスクの中で声出して、スマホのカメラ起動させながらダッシュ。ぺディストリアンデッキの上から撮ったのがこの1枚。

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facebookに上げたら、「神戸の市電復活か?」とかって言われたけど、よく見るとタイヤがついてる。

そう、これは連節バス。

もったいぶって言ってますが連節バス自体はさほど珍しくなくなってますよね。兵庫県内では三田市で走っているし、新潟や岐阜でも走っている。首都圏でも結構走ってますね。

ちなみにこれは今度港町神戸のウォーターフロントと三宮を結ぶ「PORT LOOP」という循環バスです。

神戸の将来の交通の姿

平成27年9月に当時私が係長として手掛けた神戸の都心の未来の姿[将来ビジョン]には「交通」の項目があり、こんなビジョンを書いてます。

「人と街に優しい乗り物がまちの個性をつなぐ」

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このページの右の真ん中のパースに注目すると

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ほら、青い路線でウォーターフロントをつなぐ絵が書いてあるでしょ。
しかもパースには青いLRT(低床型路面電車)らしきもの。

このパースは、たくさんの人の意見を集めまくって、世界の最先端の交通や、今の時代の流れや、「こうなったらいいな」という希望的憶測をもとに僕が神戸の未来を妄想して書いたものです。

少し詳しく説明すると、上のパースのICカードは海外でよくあるエリア限定の1日乗り放題パス。JRでも私鉄でも地下鉄でもバスでも都心のエリアは乗れます。
でも、これだけでは、神戸に初めて来た人は地名に詳しくないのでもっと分かりやすくしたほうがいい!ということで3つの循環ルートを想定しました。
海と山に囲まれた街神戸なので、海側(ウォーターフロント)に行くなら青ルート、山側に行くなら緑ルート、そして街をめぐるなら赤ルートと単純明快にし、さらに三宮に全てが集まる。青、緑、赤の乗り物にさえ乗れば、三宮に行くことが出来、そこには10分おきに全ての色の乗り物が集まる。つまり乗り換えがスムーズ。ということを妄想して作っています。

その上でこの度走り始めるPORT LOOPの路線図を見たら、「青のルートが実現した!」って思いますよね。ちょっとテンションあがりました。

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バスはBRTへ

そして乗り物は僕の妄想中ではLRT(ライト レール トランジット)でした。LRTは簡単に言えば最新型市電。でもLRTって道路上に線路を敷のでとっても大変です。神戸はもともと市電があったけど、全てなくなってしまったのでそれを復活させるのはとても大変。市電対応の信号なんてもう警察も運用の仕方わからないんじゃないかな・・・。

市電のような使い勝手でもっと導入しやすいものとなると、BRT(バス ラピッド トランジット)です。

結構多くの人が、「BRT=連節バス」と思われがちですが、そうではないんです。BRTはある意味バスが大量に素早く運べるシステムなんですね。

 BRT(Bus Rapid Transit)は、連節バス、PTPS(公共車両優先システム)、バス専用道、バスレーン等を組み合わせることで、速達性・定時性の確保や輸送能力の増大が可能となる高次の機能を備えたバスシステム

赤、青、緑の循環型の連節バスが導入され、専用レーンが設けられ、バスが近づくと信号が優先的に青に変わる。こうなれば、都心の循環バスはめちゃくちゃ便利。いずれそうなるのかならないのか。

人と街にやさしい交通

コロナの影響もありプライベート空間で移動できる自動車が見直されている部分はありますが、大きな流れとしては「自家用車」は「公共交通とパーソナルモビリティのシェアリングの組み合わせ」にかわっていくだろうと思っています。一方で障がい持っている方などはまだまだ自動車じゃないと動け居ないという人もいるので配慮が必要ですね。

自動運転やライドシェアなども含めいろんな選択肢があって、環境にも優しい交通システムを実現していきたいですね。

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