私は小さなころから
色々なことを我慢する子だった。

怒ったら人に嫌われる、関係にひびが入る
それなら自分の気持ちを押し込んで
笑ってる方がいいだろうと思い込んでいた。

そうしている間にうつの症状が現れた。
限界がきたのだ。

私は怒って発散する方法を知らなかった。
なぜなら自分の心に素直に
「怒り」の感情を出したことがなかったから。

どうすればいいかわからなくて
迷っている時、今の彼に出会った。

彼は私とは正反対で子どものように
感情を表す人だ。

喜び、哀しみ、楽しみ、そして
私の苦手な怒り。

私は彼の怒りをよくよく観察してみた。
すると、どの怒りも大概根拠があった。
なぜ怒っているのか？それを
探っていくとその怒りとなる
根っこがちゃんとあって、こちらも
その根っこを見つけることで
問題を解決できた。そしてその問題を
解決した後、必ず絆が深くなった。

私は彼の怒る様子を見て
“怒るって悪いことばかりじゃないな”
そう思った。

そういう風に思えるようになると
徐々に彼には素直に“怒り”という感情を
出せるようになっていった。

この間、彼とケンカをして母に電話した。
その時、母にこう言われた。
「acoがこんなに怒ってるなんて
本当に珍しいね。彼に甘えられてる証拠だね」
そんな風に言ってくれて、なんだか
照れくさかったけど、とても嬉しかった。

素直に怒れている相手、
自分の素直な喜怒哀楽を出せる彼こそ
私のベストパートナーなんだと思う。

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