就活で志望理由に「給与」「ホワイト企業」と答えないことに後ろめたさを感じる就活生へ

あこです。初投稿です。初めましての方は初めまして。
そろそろ就活シーズンですね。

毎年この時期になると面接の嫌な思い出がよみがえってきます。
あたふたしすぎて「御社」が出てこずに「この会社は」とか、相槌に「いやほんとに」とか変なことをたくさん口走った記憶があります。


さて、タイトルにもありますが、就活を始めたばかりの私は「志望理由」というものにかなり苦悩しました。

なぜなら、「生きるためにお金を稼ぐこと」が仕事をする大前提なので、それをそのまま言語化すると

給与面や労働環境が良いところに入りたい

という圧倒的本音感のある文章が錬成されてしまうからです。

みなさんはどうでしょうか。
もしかすると、多くの方は「当たり前だから言わない」や、「差別化のための質問なんだからさ」といった理由でスマートにこれを回避されているかもしれません。

しかし、大真面目に自分の気持ちに向き合ってしまうと、生きていくために給与の話は避けて通れません。(ご飯を食べる必要があるので)

※少なくとも、生きるために最低限〇〇円くらいはもらいたい、という気持ちを元に会社を選んでいるはずなので、給与面の条件は避けて通れないこととします。一旦。

すると、「給与面・労働環境で基準を満たしているという本音を隠して体裁の良いことばかり述べなければいけない」と感じ、就活を後ろめたく捉えてしまう人間が一定数生まれてくると思っています。(私だけかも???)

就活始めたての頃の私はこの意識が非常に強く、就活そのものに辟易していました。
良い落とし所はないか検索してましたが、納得のいく答えはなかったように思うのが今回の執筆理由です。(普通に巷で言われてたらそれはそれでいい)

さて、前置きが長くなりましたが、
何をしたらこの意識を払拭できたか、という点について今回は述べようと思います。

あくまでも個人の意見ですし、今後意見が変わる可能性はありますが、一つの考え方として読んでいただけると幸いです。

それは、
「志望理由」という質問の背景を考える
です。

詳しく説明します。

そもそも、企業の尋ねる「志望した理由」とは正確に言うなれば、「この会社を志望した理由」ではないでしょうか?

そして、もっと言葉を付け加えるなれば、「数多の会社の中から、よりによってこの会社を志望した理由」であり、これに回答する必要があるのではないでしょうか。

ここで、先ほどの「給与」や「ホワイト企業」である、という内容を考えてみると、それは確かに「この会社」の大事な特徴だとは思いますが、数多の企業の中でこの会社を選ばなければならない要素でしょうか?

「給与」や「ホワイト企業」という点を満たしている企業は他にもたくさんあるはずであり、どうしてそれらの企業では駄目なのでしょう?

といった思考を経て、給与やホワイト企業であることをわざわざ明示的に回答する意義がないと私は感じました。
何故なら、述べたところで、「この会社」でなければならないという「志望理由」には大してなっていないからです。

述べるべきは、給与やホワイト企業である、という理由とは別に存在する、数多のホワイト企業の中からこの会社を選んだ理由なのではないでしょうか。そこを述べなければ、「この会社」を選んだ必然性を提示できていないと思います。

この会社が良いと考えた思考過程を振り返り、この会社一社に限定するために重視した要素を明示的に示すこと こそが、志望理由の質問で期待されていることではないでしょうか。

こうなってくると、給与面をわざわざ言う必要がないな、となんだか思えてきませんか?

細かい話なので読み飛ばして下さい

※主張のイメージを述べると、
「ホワイト企業」タグだけで検索しても数多(?)の会社が出てきて、「〇〇を扱っている」「〇〇の知識を活かすことができる」「〇〇を重んじている」と言った条件も使って一つの企業に絞っているはずで、それらのタグのことを述べるべきでは?という感じです。
本当にお金のみが判断基準で、最も稼げると判断した会社に行くのであれば、それはそれで良いと思います。ただ、稼げる会社がたくさんある中で、自分が最も稼げると判断したその思考過程こそが志望動機足り得ると思います。

※※もちろん、たくさん似た企業がある中で、本当に差分が給与面やホワイトである、といった要素しかなく、それが会社を選ぶ必然的な要素である場合もあるかもしれません。
その場合、「この業界で私がどうしてもやりたいことをしている会社は御社合わせて3社あり、3社とも全く同じ内容の仕事である中で(そんなことはないと思いますが…)、最も労働環境として良いと感じたのがここ」と思考の過程を明確に伝えられたらそれはそれでいいのかも、と思います。それが本心なのですから。
勿論、競争相手が他の差分を見つけていてそれを重視していた場合は差がついてしまうので、本当に給与以外にこの会社を選びたいと思った差分がないかは精査をするべきです。。


ということで、自分が就活で悩まされたことに、論理的に折り合いをつけた過程を述べてみました。

この記事が誰かの後ろめたさを軽減することができたなら幸いです。

感想などあればお待ちしております。
論理の穴とか、間違っているところがあれば是非つついてください。
そもそも私は採用担当者などではないので、一就活生だった時の心の持ち様を語ってみました(重厚な予防線)

それでは。

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