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「すき」をプレゼントしてくれる人は、僕を2度も幸せにしてくれる

「何が好きなの?」と聞かれて、僕は次の言葉が出なかった。自分が「すき」なものって、どこにあるんだろう。

例えば「好きな人」
たくさんの素敵な方がいる中で、「好きな人」に出会える確率ってどれくらいなんだろう。

例えば「好きな食べ物」
食材に限らず、調理方法や味付け、盛り付け、それらを総合して「好きな食べ物」に出会える確率ってどれくらいなんだろう。

胸を張って「〇〇が好きです」と言えることは、愛おしくて尊いもの。自らをすべて預けてしまっているような、そんなパワーを感じるんだけどね。

僕が幸せに感じることの1つに「すき」のおすそ分けがある。友人、知人、同僚から、「これがおすすめなんだよ、これが大好きなんだよ」と紹介してくれるものがある。その時の相手の顔、声、ボディーランゲージ。すべてが幸せに包まれていて、聴いている僕も幸せになる。

その幸せは1度じゃない。おすすめしてくれたそれと触れ合ったとき、行ってみたとき、食べてみたとき、聴いてみたとき。僕自身も「これはおすすめしたくなるものだ」と思うことが多い。2度目の幸せが迎えてくれる。

「この美味しさを教えてくれてたんだ、僕が今まで味わったことがない本物の味がする。僕が知らなかっただけで、本当は僕も好きなのかもしれない」

僕が知らなかった「何か」を、つないでくれる仲間がいる。少し前は、それがテレビの向こう側の人だったり、雑誌の中の人だったりした。それが最近では、仲間が「すき」をつないでくれるただでさえ、好きな仲間なのに。

そんな「すき」を運んでいる仲間がたくさんいることに、僕は深く安心してしまうみたいだ。

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